祐樹せつらのお金・ビジネス・投資に強くなる話 Vol.56:株式投資(中長期)
「株式投資」の重要ポイントをまとめました。お金・ビジネス・投資にお役立てください。
🌟PBRが1倍未満の株は割安
PBRは1株当たりの純資産から株価の割安さを測る指標。
PBR=株価÷1株純資産。
1株純資産=純資産÷発行済み株式数。
「PBRが1倍未満」=純資産よりも安い値段で株が買えるという意味であり、割安と言える。
日本の会社はPBR1倍割れが多い。
東証一部上場企業のPBRは平均1倍程度。
業績を拡大するなど資本効率をアップできれば、PBRが低い分だけ株価上昇余地も大きい。
🌟PERが7倍や8倍の株は割安
PERは業績から株価の割安さを測る指標。
収益面から株価の割安さを判断できる。
PER = 株価÷1株純利益。
1株純利益 = 純利益÷発行済み株式数。
PERは10~20倍程度の範囲で推移し、平均は15倍と考えてよい。
よって7倍や8倍なら割安と言える。
PERが低い株を買う場合、将来的に業績が良くなることが前提となる。
🌟PERは決算予想から計算される
PERにはその会社の次の決算の当期利益の予想が反映されている。
よって「その会社の業績は将来大きく落ちそう」と自分で思ったら、PERが今低くて割安に見えても買ってはいけない。
なぜならみんなが「その会社の業績は落ちる」と思っているからこそ、PERが安くなっているかもしれないから。
逆にPERが30倍と割高でも「いつか利益が10倍になる」と自分で思えば買いかもしれない。
🌟株価が「織り込み済み」とは
織り込み済みとは、多くの人が会社の将来で同じ予想を立てて、その期待が既に現在の株価に反映されていること。
たとえば大きく成長しそうな企業は投資対象になるが、既に人気でPERが割高なら買うのは早急。
なぜなら人気加熱になっているか、将来性が織り込み済みの株価の可能性があるため。
🌟割安な株のリスクの見極め方
割安な株(PERやPBRが割安)+現預金が多い+業績安定なら、株価が急落するリスクは小さい。
なぜなら資産や業績以外の理由で今の株価が低いだけだから(不人気な分野、ROEが低いなど)。
そういう会社が現預金を有効活用して資本効率を改善すれば株価が大きくなる可能性は高い。
一方で割安な株でも業績が悪ければ株価が下がるリスクは高くなる。
赤字体質になって現預金を食い尽くせば株価はさらに低くなる。
🌟株価上昇中の株を買うのはありか
バリュー投資をする場合、株を買う時は資産や収益なとのバリュー面の裏付けが必要。
バリュー的にまだ魅力的で、まだ本来の価値の半値しかないと判断できれば株価が上昇していても買いと判断してもいい。
🌟バリュー投資の買いのタイミング
・悪い材料が株価に全て織り込まれている
・バリュー的にも魅力的な水準になっている
・「あとは上がるしかない」状況になっている
全てを満たすなら買い。
🌟バリュー投資の売りのタイミング
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