スクラップマスター南

スクラップとリサイクルに情熱を燃やす還暦親父。 これからのリサイクルを考えることが、き…

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スクラップとリサイクルに情熱を燃やす還暦親父。 これからのリサイクルを考えることが、きっと誰かの役に立つ。 あんなことや、こんなこともバンバン提供していくよ。

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「EPG」でテストしてみた

今回は「ガラケー」「スマホ」「タブレット」 「シュレッダーダスト」「太陽光パネル」をテスト。 こんにちは。 今回で大体のテストは終わりです。 まず①「シュレッダーダスト」 これは1kgだけですが、実際は色々な状態のものがあるので これは参考程度にご覧ください。 これを約1時間半ほど処理しました。 それがこちらになります。 これで1kg → 0.3kgに減容しました。 残っているのは「金属」「ガラス」「難燃物」ですね。 これは使い方次第かと思います。 ②スマホ・ガラ

    • 「EPG」でテストしてみた

      今回は「アルミ」が付いているものがメイン。 ①アルミの標識板をやってみた。 これは厚みが5mmほどで、実際のアルミとプラの比率は3:7。 テストでプラ部分を除去して、アルミが30%の重量だった。 このように割ときれいに「アルミ薄板」がとれた。 どうしても接着剤の成分で黒いススがつきますが、非鉄屋さんに確認したところ、「価格は少し下がるが充分売り物になります」との評価。 実はこの「アルミ表示板」は、現在「産業廃棄物」です。 すべて「埋め立て場」に処理費を払っている状況

      • 「EPG」をもっと詳しく

        今回から数回に分けて「テスト品」の実証を載せます。 「EPGは有機物熱分解ガス化熱エネルギー装置」です。 「小型焼却炉」とは、そもそも構造が違います。 投入スペースは1m3です。 下に「種火」を入れて、熱した有機物を「ガス化」します。 その「ガス」を右側の「燃焼室」で熱エネルギーに変えます。 その「熱エネルギー」で「温水」を作ったり、現在「発電」まで 出来るように改良を加えています。 非常に多くの物を「テスト」したので、今回は下の写真のものを テストした結果と、私の

        • 「EPG」とは?

          Eco Power Generation 有機物再生エネルギーによる分離装置です。 概要 EPG 有機物熱分解ガス化炉(通称ガス化炉)は、主として有機物の熱分解ガス化室と生成 ガスの燃焼室とから構成されている。 熱分解ガス化室及び燃焼室は、煙突のドラフト効果によって負圧になっているため、空気が 熱分解ガス化室及び燃焼室の空気口から吸いこまれる。 熱分解ガス化室に吸いこまれる空気量は、有機物の燃焼用理論空気量の 20~30%になるよ うに熱分解ガス化室の空気口の開度の調節

        「EPG」でテストしてみた

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        • 台州雑品の旅
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        • #太陽光パネルリサイクル
          7本

        記事

          第六次エネルギー基本計画とは?

          これは皆さんに関わることですので、色々な資料を見ながら 出来るだけ分かりやすく説明しようと思います。 まずは見やすいグラフから載せます。 まず「エネ基」とは、日本の脱炭素の方向性を根源的に決定づける文書。 カーボンニュートラルやSDGsでは、各企業はどのくらいCO2を使ったか 発表しないといけなくなる。 もし日本の電気が100%CO2無しならば、心配は要らない。 でも現状のように80%が化石燃料由来の火力発電だと、電気を使うだけで CO2排出していると非難される。

          第六次エネルギー基本計画とは?

          新電力・電力供給の問題点

          Biz スクエア からの情報を元に説明します。 今年の2月に新電力「エルピオでんき」と契約したAさん(30代関西在住) の場合を例にとります。 当初の話で「年間15000円~20000円ほど電気料金が安くなる」といことで 契約した。 すると3月末に「4月末でエルピオでんきは事業停止」が判明。 新たに他で契約をしないといけなくなった。 全エリアが電力停止になることに驚いた。 幸いAさんは、他社に変えることができた。 ただ、企業の場合は簡単ではない。 下の図が「自由電力

          新電力・電力供給の問題点

          懐かしい「台州雑品の旅」⑧

          今回が最後になります。 写真は「ハイマンガン」です。 当時はあまり価値がなかったが、日本で売れなくなっていたので中国に 向けられていた。 また磁石に付かないので「非鉄だ」と言って、強引に雑品に混ぜる方達も 多かった。当時は中国も困っていた。 ここからはステンレス304、430なども出てきます。 日本ではステンレスのプレスは禁止ですが、ここは薄手のものが多いのと、キチンと選別されているので、プレス品で管理していました。 どうでしたか? この写真のように、人が徹底的に分解・

          懐かしい「台州雑品の旅」⑧

          懐かしい「台州雑品の旅」⑦

          「台州雑品の旅」も終盤になってきました。 雑品にどうしてもついている「プラスチック」。 それすら彼らは「分別」します。 人は慣れる生き物です。 だから火をつけて、その色・煙の状況・臭い等で大体わかる。 慣れると「手触り」で分かると言います。 この工場にある「大量の廃プラ」は、雑品から出たもの。 それだけ「雑品」にプラが使われているのです。 そのほとんどは「再利用」できます。 だから「人が一つずつ選別」します。 置き場の写真はちょっと暗いですが、品種ごとに決まっている

          懐かしい「台州雑品の旅」⑦

          懐かしい「台州雑品の旅」⑥

          今回は主に「銅」が付いている、雑線や銅付き屑 いやあ、ものすごい量の雑線を淡々と処理しています。 中国の人は物凄く忍耐強い。 そして持久力があると思います。 毎日毎日これと闘います。 どうですか? 当時に戻れましたか? 次回は「廃プラ」リサイクル等の様子です。 ではでは・・ スクラップマスター南

          懐かしい「台州雑品の旅」⑥

          懐かしい「台州雑品の旅」⑤

          今回は「アルミインゴット制作」 真鍮棒のように、アルミも溶かして「インゴット」にしています。 あらゆるところに使われていた「アルミ屑」です。 当然色々な材質が混じっていますが、「大体」このくらい?の ように、あまり材質に拘っていないように見える。 (もちろん大まかには分けていますが) 使われている材料を見てみましょう。 さすがに中国。凄いです。 一つの工場の中で、あらゆることをやっています。 今回はここまで。 次回は「銅付き屑・雑線人的加工」です。 ではでは・・

          懐かしい「台州雑品の旅」⑤

          懐かしい「台州雑品の旅」④

          中国では「雑線」の処理は進んでいます。 昔は出稼ぎ夫婦が、小さな被覆線剥離機を使い、細い銅線まで剥いていた。 取れた「被覆(PVC)」も当然の如く売れていた。 中国が雑線などを大量に買うようになって以降、それまで日本で「ナゲット」を作っていた会社が、「ナゲット製造」を止まざるを得なくなった。 当然だが、そのままの状態で高く売れるようになり、逆に「国内加工」を すると競争に負けてしまうようになった。 だから泣く泣く機械を止めて、「雑線輸出」に舵を切っていった。 もちろん

          懐かしい「台州雑品の旅」④

          懐かしい「台州雑品の旅」③

          中国ではスクラップを解体したものや、「込み真鍮」「雑コロ」などを 使って、「製品」を作っています。 原料を世界中から買い付けをしていました。 そして「製品メーカー」になっていきます。 日本では役割分担があるのですが、中国は可能性があれば「挑戦」します。 自分達が製品を作れば、原料価格以上の「価値」を生み出せるから。 メーカーになって、世界中に販売します。 材質は「JIS規格」には遠く及ばないですが、使えるのです。 そしてなにより「安く・大量」に提供ができる。 よく日本

          懐かしい「台州雑品の旅」③

          懐かしい「台州雑品の旅」②

          今回は「雑品解体の現場」 港から車で中堅どころの「スクラップ解体会社」に行った。 それでも1万坪くらいあり、キチンと屋根もあり、下はコンクリート。 工業団地になってからは昔のように、下は土がむき出しで屋根もなく、 雨の日でも皆カッパを着てやっていた時とは雲泥の差。 でも「解体」作業自体は、それほど変わってはいなかった。 一部で電動工具が使われてるくらい。 それではどうぞ。 港から荷物がドッと入ると、皆で寄ってたかって、大雑把な選別をします。 そして種類ごとに

          懐かしい「台州雑品の旅」②

          懐かしい「台州雑品の旅」①

          中国に雑品が行かなくなってずいぶん経ったような気がします。 2000年に初めて中国に渡り、色々な物を見させていただいた。 特に「雑品解体現場」を中心に見てきて、「プラリサイクル」なども 中国で覚えたと言ってもいい。 毎年のように中国に行き、街が「スクラップマネー」で潤っていくのも 目の当たりにしてきた。 大昔の写真、記録媒体などはどこかに消えてなくなったが、6年前に台州の 巨大解体会社や港などを撮った写真が300枚ほど見つかりました。 今回から8回に分けて写真を掲載し

          懐かしい「台州雑品の旅」①

             スクラップ屑辞典

          これは僕がスクラップマスターと名乗った時に作ったものです。 サブタイトルは「これを見れば、明日からすぐ商売できる!」です。 全72ページ、145もの写真が掲載され、内容も詳しく載せてあります。 内容は多岐に渡ります。 ・銅・アルミ・ステンレス・真鍮・砲金・特殊鋼・その他の金属類と 「一般の人は絶対に知らない事」も沢山載せてあります。 以前お手伝いした中華系の会社では、中の説明文を中国語に訳して使い、 金属の事を何も知らない人達にも「分かりやすい」と大好評でした。 知ら

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          #太陽光パネルリサイクル⑦

          太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向けた ガイドラインより 平成 30 年 環境省 環境再生・資源循環局 総務課 リサイクル推進室 今回はガイドラインをよく見てみよう。 1-7.太陽電池モジュールのリユース・リサイクル・埋立処分の全体像 21 第2章 太陽光発電設備の所有者、解体・撤去業者(利用終了~解体・撤去).22 利用が終了した太陽光発電設備は、なるべく、使用継続可否の判断を行うこと。その上で、使 用継続不可能な場合には、適切に解体・撤去を行う必要があ

          #太陽光パネルリサイクル⑦