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「EPG」でテストしてみた

今回は「アルミ」が付いているものがメイン。

①アルミの標識板をやってみた。

5mmくらいの厚み

これは厚みが5mmほどで、実際のアルミとプラの比率は3:7。
テストでプラ部分を除去して、アルミが30%の重量だった。

折りたたんで纏めて処理
処理後パレティーナへ
綺麗にはがれたアルミ板 黒いのは接着剤部分

このように割ときれいに「アルミ薄板」がとれた。

どうしても接着剤の成分で黒いススがつきますが、非鉄屋さんに確認したところ、「価格は少し下がるが充分売り物になります」との評価。

実はこの「アルミ表示板」は、現在「産業廃棄物」です。
すべて「埋め立て場」に処理費を払っている状況。

処理費を聞いたら@50~80円/㎏と幅があった。
仮に10トン(10,000㎏)を埋め立てたら。

10,000㎏×▲@50円(として)=▲50万円かかります。

これを「EPG」にて処理した後に3トンのアルミが取れます。
現在「大畑商事」さんのHPで「アルミガラB」の価格で※@200円/㎏。
ということは、3,000×200=60万円で売れます。
(※5/27)

処理費▲50万円と、売値60万円の差額は110万円あります。

これが100トンの処理だと、差額が1,100万円。
200トンだと2,200万円。
500トンだと、5,500万円もの差が生まれます。

さらに、単純に「埋め立て処理」だと、「リサイクルではない」ですね。
これが「EPG」にかけることで、「30%のアルミ回収」「70%を熱エネルギー」の利用ということになります。

絶対に「エコ」「グリーン」ですね。

②アルミフィルム、アルミ箔などをテストしてみた。

アルミ箔に薄くPEが付いている
処理後

これはやはり接着成分のせいで「黒いスス」が付きます。
実際にこのようなアルミ箔は「蒸着」「極薄アルミ箔」もあるので、
重量を考えたら、あまりやる意味が無いのかもしれない。

③アルミ印刷ロールをテストしてみた。

このロールのまま。

こうして。

そのまま「投入口」へ。

そして取り出した。

これは「失敗」ですね。

ギッチリと巻かれていると、酸素も回らず「ガス化」するが、
時間もかかり、プラ部分が黒いススとして残る。(不完全)
やはりバラバラにして空気が通るようにしないとだめ。

④アルミをプラで包んであるもの。

これはある家電の部品を破砕したものです。
アルミをPPでガッツリと覆っています。
このアルミ分を想像してみてください。

普通に手を加えても無理、アルミは取れない。
破砕機でやっても、アルミが細かくなりプラの部分も多く残るので
相当歩留まりが悪くなり、「ゴミ」が増えます。

皆さんならいくらで買いますか?

まあ、買えませんよね。

それほど魅力のない品物です。

マレーシアにも輸出は無理です。
何度も確認しました。
出来たとしても、限りなくゼロに近い価格。

でも先ほどと同じように計算してみましょう。
アルミは先ほどの物よりも良いですが、同じ200円/㎏で。

10トン/㎏でとりあえず@10円/㎏の価格をつけます。
10,000㎏×10円/㎏=10万円ですね。
ところが「EPG」で処理すると、45%のアルミが回収できます。

それがこちら。

出した状態 カラー写真です

10,000㎏×45%=4,500㎏×@200=900,000円(90万円)
なんと加工して80万円くらいの加工費が出ました。
思ったよりも綺麗で、逆に驚きました。

さて、今回はアルミを4つほどテストしたものです。

また、僕らはまだ知らないが、「EPG」で処理したら、凄く良い結果が
出るものが結構あるのでは?と思っています。
似たようなもので、「価値はあるが評価が低い」もの。
それが狙い目です。

次回は、「スマホ」「ガラケー」「太陽光パネル」を、ドキドキしながら
テストしたことを報告させて頂きます。

次回もお楽しみに。

スクラップマスター南

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