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懐かしい「台州雑品の旅」④

中国では「雑線」の処理は進んでいます。
昔は出稼ぎ夫婦が、小さな被覆線剥離機を使い、細い銅線まで剥いていた。
取れた「被覆(PVC)」も当然の如く売れていた。

中国が雑線などを大量に買うようになって以降、それまで日本で「ナゲット」を作っていた会社が、「ナゲット製造」を止まざるを得なくなった。

当然だが、そのままの状態で高く売れるようになり、逆に「国内加工」を
すると競争に負けてしまうようになった。

だから泣く泣く機械を止めて、「雑線輸出」に舵を切っていった。

もちろんすべての会社ではないが、集めた雑線を選別して、加工用・輸出用と分け始めた。

「アルミ銅ラジ(トーク)」は、日本ではほとんどが「アルミ二次合金会社」に向けられていた。(そのまま使う)

ところが中国では「破砕」「人的選別」で、銅とアルミを分けていた。

現在輸出が出来なくなったおかげで、日本でもアルミ銅ラジは、中国と同様に「破砕」「選別」されて、本来の銅・アルミとして売られるようになった。

では今回の写真は少ないが見てみましょう。

この鉄などを取った「アルミと銅だけ」のトークを破砕・粉砕します。

それは「人の爪」ほどの大きさになって出てくる。
それを女性が選別する分を「計量」して、1つずつアルミと銅に分ける。
なぜ計量するかというと、「出来高払い」の為。
早く沢山やれば、貰えるお金が増えるという仕組み。

中国は基本これが多いと思う。


次は雑線のナゲット機械。
非常に早くて綺麗な銅が取れていました。

要は、どれだけ「事前選別」が出来るかです。



どうでしょう。さすが中国です。
雑品リサイクルでは中国に勝てません。

次回は「雑線・銅屑」の人的加工です。


ではでは・・

スクラップマスター南

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