![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79329764/rectangle_large_type_2_471d3a8f8efe9f98711a3b4a1934591c.png?width=800)
「EPG」をもっと詳しく
今回から数回に分けて「テスト品」の実証を載せます。
「EPGは有機物熱分解ガス化熱エネルギー装置」です。
「小型焼却炉」とは、そもそも構造が違います。
![](https://assets.st-note.com/img/1653530208500-GoTmyx3dPR.png?width=800)
投入スペースは1m3です。
下に「種火」を入れて、熱した有機物を「ガス化」します。
その「ガス」を右側の「燃焼室」で熱エネルギーに変えます。
その「熱エネルギー」で「温水」を作ったり、現在「発電」まで
出来るように改良を加えています。
非常に多くの物を「テスト」したので、今回は下の写真のものを
テストした結果と、私の見解をお伝えします。
![](https://assets.st-note.com/img/1653532179875-Qu3PAShhP0.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1653532205126-aqBEcZvNzp.png?width=800)
上の写真の物は、多くが「プラ」「紙」です。
気になるのは「タイヤ」ですが、今回は投入口の関係で「小型タイヤ」を
1/4に切断して、他の物と一緒に投入して見ました。
これはほとんど問題なく処理できました。
残ったものは、タイヤの中のスチールとカバンに付いている金属。
あとは「灰」です。
今回タイヤは1/4を2つだけだったので、2本分を続けてやってみた。
結論から言うと、「黒い煙」が大量にでてしまった。
理由としては、本体のみで「排煙機」設置前だったこと、そして燃焼室の上に「二次燃焼」させる装置を付けていなかったことが原因。
「排煙機」「二次燃焼バーナー」を付けることにより、軽減は出来るが
大量に「タイヤだけ」だと、黒煙を完全に無くすことは難しいかな。
ただ、写真の「タイヤ以外」に関しては何の問題もなく、処理時間も非常に
短かった。
![](https://assets.st-note.com/img/1653532787707-0NAhUBzTuj.jpg?width=800)
次は「キーボード」「ファックス」「基板」などのいわゆる「小型家電」。
![](https://assets.st-note.com/img/1653534757694-FeimffjTyX.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1653533086592-Ht9l4fHSQm.png)
その処理後の写真がこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1653533249779-zyVHgRJ7fI.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1653533269399-GUThqfWMVV.png)
入れた家電等の「プラ」に関しては、完全に「ガス化燃焼」しており
残ったのは、「鉄」「銅」「真鍮」などの金属とガラスのみ。
次は「熱硬化性樹脂」に覆われていた「モールドモーター」を入れてみた。
それ単体だと絶対に無理なので、他の可燃性プラを入れてやってみた。
![](https://assets.st-note.com/img/1653533603893-hwGsSmcW7R.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1653533664771-EquVaVS7C6.jpg?width=800)
これは「熱硬化性樹脂」なので実際には「燃える」ことはない。
ただし、内部の接着成分はガス化するので、実は非常にもろくなっている。
砂型で固めたような状況になります。
それをハンマーで軽く叩いたらどうなったか?がこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1653533834594-On4kCr6mFx.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1653533865673-MreSBkgKy1.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1653533887653-GL6HnsGv7P.jpg?width=800)
これに関しては、最初形のまま出て来たので、「やっぱり」と思った。
が、後で軽くハンマーで叩くと、中身が簡単に取り出すことができた。
驚くほど簡単に形が崩れて、中が取り出せたので少々驚いた。
これはつまり「銅コイル」などが、中に入っている物ならば、同様に
処理できるという事です。
この時に一緒に「銅線」も入れていました。
それは知らなかったので、取り出し後の写真がこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1653534146492-13Wou0ZthQ.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1653534177689-XcHhcMyOY1.jpg?width=800)
これは「PVC(塩ビ)」被覆も含まれております。
が、大量に入れない限りは、相当使えるのではと思います。
ただ、今のように「ナゲット処理機」が当たり前の時代に必要か?
は、使う側の判断になるかと思います。
でも、ナゲット処理が無理な「細線」などには有効です。
テスト品が多いので、今回はここまで。
次回は違うテスト品です。
興味がある方は御連絡ください。
スクラップマスター南
yukimm425@gmail.com
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?