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子育ては体力があるうちに

日本は少子化ですが、ある意味伝統系の業界の後継者不足も少子化みたいなもので。

子供を産み育てるのは、親が若くて体力気力があるか、高齢ならお金が無ければ、なかなか出来ることではありません。

それが無くても出来ないことはありませんが、ものすごく大変です。

子育てには、異様な手間、大変な忍耐、可能なら豊かな経済力が必要ですからね。

親の体力、時間、やりたいことの多くを奪って行くのが子供で、何度言っても何をやっても、なかなか思うようには育ちません。

しかし、逆に自分が思うよりもずっと良く育っている部分があったり。

何にしても、人を長年かけて育てるのは、余裕があるうちにしか出来ないわけです。

自分がそれなりに豊かで、かつ社会が成長ムードじゃないと子育てなんて面倒だと思ってしまうし、実際に体力も経済力も無い状態だと、社会的に成熟期に入った先進国ではむづかしいわけで。

それは、伝統工芸界の「後継者を育てられない構造」と同じだなあと思ったりします。

実際には、もっと体力と気力があって、経済的に余裕があるうちに手を打っておくべきだったわけです。

現状、斜陽の分野の伝統系の業界に後継者を育てろというのは、お金の無い老人に、子を産み育てよと要求しているようなものです。

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