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きみと22時の5分

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恋愛にまつわるnoteのまとめ
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#毎日note

「愛してる」なんかじゃ足りない、愛の言葉

「愛してる」なんかじゃ足りない、愛の言葉

今から4年前、「『好き』という言葉以外での好きを教えてよ」という記事をTABI LABOで書いていた。

読者の皆さんからはいろんな回答が編集部に届いて、それを一つひとつ読みながら、みんなの見ている世界を少し、分けてもらったように感じていた。

2文字だけではとても伝えきれない「好き」の構成に、ひとつとして同じものはなくて。「好き」に集約された心のぜんぶに、違う体温と息遣いが、ぎゅうぎゅう閉じ込め

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別れを告げたことを、一度でも後悔したことがあったらさ

別れを告げたことを、一度でも後悔したことがあったらさ

関係がうまくいってないことはわかっているものの、嫌いになったわけではない

人として大切に思っている

この先も一緒にいられる自信はないけど、別れを切り出すこともできない

という恋人関係の相談に対して

「一度冷めた気持ちは戻らないし、さっさと別れよう」
「それはただの情だから、早く次にいこう」

という言葉をかける人は、少なくないよなぁと思う。

実際にその言葉を聞いて踏ん切りがつく人もいるだ

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「元恋人に連絡をしない」という優しさは、ちゃんと厳しくて、正しい

「元恋人に連絡をしない」という優しさは、ちゃんと厳しくて、正しい

思い出は思い出のまま、触らないのが一番いい。
元恋人には、連絡をしないほうがいい。

恋人という関係が終わっても、上司、部下、後輩、先輩など、その他の関係性を継続させていく必要がある場合は、連絡せざるを得ないこともあるだろうけれど

元恋人として、相手の心を恋愛的な意味で深く知っている人物として、その人格で連絡をとってしまうことのメリットというのは、基本的にない。と思っている。

相手が心の元気を

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「愛されている」という責任がある

「愛されている」という責任がある

あれはいつだったか……
たしか、22歳くらいの頃。ひどい豪雨に見舞われた初夏の夜、友達だと思っていた男性に、体の関係を求められた。お互いの家をよく行き来するような関係だったし、出会って1年くらい経っていたけれど、手を繋ぐこともなければ、お互いに恋愛を意識していると感じたこともなかった。よく飲みに行く、仲のいい友人。それ以上でも、以下でもない。

その夜だって魔がさしただけで、彼が私に恋愛としての好

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「誰にも更新されたくない」という執着

「誰にも更新されたくない」という執着

「こないだ、実家帰って部屋の掃除したらさぁ」

居酒屋のカウンター席で、隣に座っていた女友達がレモンサワーを片手に切り出した。

「うん」

「元彼との写真とか、貰った時計が引き出しから出て来て(笑)」

「うわぁ〜!(笑)」

「うわぁ〜だよね(笑)。もう何の未練もないんだけど、なんかエモすぎて捨てられなかった」

その光景を想像して、私の胸までキュッと狭くなる。彼女が実家で暮らしていたときの恋

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何百回と見た君の手も、いずれ忘れる

何百回と見た君の手も、いずれ忘れる

どれだけ大きな失恋をしても、生きている限り、いずれ傷は癒える。
胸が引きちぎられるような痛みや寂しさに、目を腫らす夜を何度繰り返しても、もうそんな痛みすら、思い出せない朝がやってくる。蜃気楼のように、どんどん輪郭が曖昧になって、揺らいで薄まって、いつの間にか溶けるように消えていく。

長く付き合った彼の字が、とても好きだった。
すらっと長い指先がペンに絡み、達筆な字が綴られていく様子を見るのが好き

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初恋の人と、初恋について考える

初恋の人と、初恋について考える

もう数年前のことだし、
本人は覚えていないかもしないけれど

初恋の人に
「どうしてその恋を、“初恋”って呼んだの?」

と、聞かれたことがある。
肌寒い季節の、居酒屋から九段下の駅まで歩いている途中で。

彼は、私にとって自分が初恋の人であることを、ずいぶん前から知っている。
中学生のときに出会って、恋をして、想いを伝えて当時は終わりにしたのだけど、お互いにお酒を飲めるようになってから(いつだっ

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