杉並

『劇団 右脳爆発』代表。メガネ必須系俳優。音響プラン担当。稀代の天才(性格も良い)。/…

杉並

『劇団 右脳爆発』代表。メガネ必須系俳優。音響プラン担当。稀代の天才(性格も良い)。/ 横山担eighter

最近の記事

駅のホームでゴルフスイングをする人に思うこと

駅で電車を待っていたとき、同じく近くに立っていたオジサンが、おもむろにゴルフのスイング練習を始めた。 うわあこういうオジサンって実在するんだ、テンプレートの都市伝説じゃなかったんだ……と思った。 傘などは持たずシャドーだったので特段の迷惑行為でもなし、ただただ、あまりにもベタなオジサンだった。 オジサンは特に周囲を気にかけることもなく、手首の返し、脇の締め方、などなど入念にフォームの確認をしている。が、真剣であればあるほど、なんというか滑稽度合いが増していることは否めなかっ

    • メロンパンと幾百十のカナザワ君【再掲】

      基本的にあまりパンは好きではないのだが、朝食の場合はなんとなく菓子パンを選ぶことが多い。 寝起きの胃とテンションの具合から、すみやかにカロリーと糖分を補給するのに丁度いいという至極消極的な理由からである。 なので、基本的にこだわりのようなものもなく、コンビニやスーパーで適当に目についた菓子パンを買ってストックしている。 しばらく前の朝のこと。 家を出るとき適当に手に取ったのは、いずこかで買ったメロンパンだった。時間は遅刻ギリギリである。褒められたものではないが、駅への道すが

      • vs小学校

        自意識過剰な性格をしている。えてして余計なことで悩みがちだが、僕のような人間への気休めとして、 《人はそんなに他人のことに興味ないし、他人のことなんか見てないよ》 的なことがよく言われている。のだが、実際のところは気休めにすらならない。理由はひとつ、それは嘘だからだ。 職場で僕のいるオフィスに、業務の話で隣の部署から足を伸ばしてきた男性がいた。その人が帰ったのち、僕の周りで交わされた同僚たちの会話が以下のようなものである。 「なんかいつもより声のトーン低かったね」「疲

        • 禁断症状

          (2021/3/25) このところずっと、悩むともなく悩み続けていることがある。ちょっと芸名でも変えてみようか、ということだ。割と最近変えているのだが。 底の浅い人間ほど名前や肩書に拘るという。さもあらんと言うべきか、僕も全く多分に漏れない。僕の場合は「名前」なわけだが、何かあるたびにすぐ改名したくなるのだ。 ちょっと意味が解らないと思うだろうが、そもそもの話をすれば、きっかけは幼少時代に遡る。 僕には当時、いわゆる「苗字マニア」の友人がいた。彼は日本のいろんな苗字の

        駅のホームでゴルフスイングをする人に思うこと

          ◼️テーマ「笑顔」

          いつもの帰路、地下鉄構内を歩いていてふと、すれ違っていく人波を見ると、見渡す限りすべての人がマスクを着用して歩いている。冷静にみるとすごい光景だ。 マスクを手放しては生活さえできない、そんな社会に変質してしまってからもう久しい。すでに当たり前になっているが、なかなかに不思議なものだ。だって、考えてもみてほしい。たとえば「帽子にマスク・サングラス着用の人物」と、「ごく一般的な平服だがノーマスクの人物」の2人がいたとして、このご時世、たぶん後者のほうが周囲から積極的に避けられる。

          ◼️テーマ「笑顔」

          ◼️テーマ「短歌考察」

          エッセイリレー、少しイレギュラーな今回のお題は「永遠万里子の既作短歌をいくつか取り上げ考察を述べる」。 https://note.com/pantystockings31 ↑ 永遠万里子の短歌まとめ さて、しかしどうにも僕は考察という行為が不得手であるようだ。その理由はおそらく、自分がどこまでいっても自分の直感でしか物事を捉えられないからである。直感すなわち感覚的な瞬間の印象であらゆるものを測っている節がある。なので他人の表現を目にしたとき、それを理論立てて考え、ましてや

          ◼️テーマ「短歌考察」

          ◼️テーマ「月曜日」

          「月曜日」に対してどのような印象があるだろうか。 ものすごくベタな話をすれば、ブルーマンデー症候群という俗語もあるように、休日明けで憂鬱なものだと相場が決まっている。 僕も確かに月曜日と言われれば、半ば条件反射的に嫌な気持ちになってしまう。が、それは何故なんだろう。相場が決まっていると言われれば、そこに疑義の念を抱いてしまうのが悪い癖である。 よく考えれば、僕の今現在の仕事では土日の固定休ではない。そもそもリズムが違うのだから、必要以上に月曜を重く捉えなくてもいいはずであ

          ◼️テーマ「月曜日」

          ◼️テーマ「夕焼け」

          夕焼けはなぜ赤いのか。 改めてネットから拾ってみた情報によると。夕方になると太陽は斜めの角度から差し、太陽光は昼間より大気の層を長く通過する。そうすると、光に含まれる青い色が届かなくなり、残った赤い色が目立つようになる。 とのことだ。 さて、なぜ改めてこんな事を調べたかといえば。昨日たまたま見た子供向け番組で、とある童謡か唱歌の類が流れていたのだが、その歌詞の中に「夕焼けはなぜ赤いの?」「赤いパジャマに着替えたからだよ」という一節があった。それ自体はとてもいい歌だったのだ

          ◼️テーマ「夕焼け」

          ◼️テーマ「字幕と吹替」

          字幕と吹替。母国語以外の心得がなく、映画を見るにはどちらかを選ぶ必要のある僕(を含めたおそらく大多数)にとって、非常に頭を悩ませる二択だ。 ここには、どうしても人それぞれのこだわりや見方が表れやすい。これは僕の偏見かもしれないが、映画通を自称する人ほど「字幕しかありえない!」と言っているイメージがある。 それはつまり、字幕のほうが作品原来のニュアンスを感じ取りやすいということなのだろうと察する。しかしその点で言えば、必ずしもそうではないと僕は思う。 原来のニュアンスとは何

          ◼️テーマ「字幕と吹替」

          ◼️テーマ「タメ口でいいよ」

          テーマに全く関係のない話から入り恐縮だが、今回は自分なりに、書き方を変えてみようと試みている。 即ち、最初から内容や構成を固めきることなく、とりあえず書き始めてみた。 というのも前々から抱える悩みのひとつに、いざ文章を書き始めるまでが非常に遅いというのがあるためだ。 どうにも僕は、思考を文章化する処理速度が著しく低いようなのである。今考えていることをリアルタイムに、そのままアウトプットすることがどうしてもできない。 その理由は…これまた何と言語化すればいいんでしょうね。脳内

          ◼️テーマ「タメ口でいいよ」

          ◼️テーマ「皿洗い」

          エッセイリレー企画2本目。 今回指定されたテーマは「皿洗い」。 おそらく数年前くらいだったか、なにかのテレビ番組で見たところによると、脳科学的に見て最もストレス発散に役立つ家事は「皿洗い」だそうである。詳しくは覚えていないが、流水に触れるということと、汚れていたものが綺麗になるということが及ぼす心理的効果がとても良いのだとかいうことだった。 それを見たとき、なるほど、科学は人を救わないのだなあ。と心底思ったものだ。 科学的に正しいことが、必ずしも正しい結果を導くわけでな

          ◼️テーマ「皿洗い」

          ◼️テーマ「インスタントコーヒー」

          辻さん(Twitter:@TeatroPiccolo_P )と、 檀さん(Twitter:@kenshin_woman) と共にエッセイリレーをやることになった。 一人がテーマを出題し、残る二人がその同じテーマでエッセイを書く。それを週替わりで繋いでいくというものだ。今回はその第一弾、テーマは「インスタントコーヒー」である。 ▽ 今回の企画、「日常に当たり前にあったが、これまで特に深く切り込んで考えることもなかったものにフォーカスを当てていこう」と言う裏テーマがある。 さ

          ◼️テーマ「インスタントコーヒー」

          とてもしつこい「名前」の話

          今日も些細なことで脳内風水師がうるさかったので(※以下の引用記事参照)、改めて「別名」というものについて少し考えてみたい。 さてこの界隈、芸名を使って活動している人の割合は実際どのくらいなのだろう。なんとなく視認している限りのイメージでは、それほど多くないような気はしている。確かに、わざわざ改まって芸名を付けるタイミングがいつなのかと言われれば、なるほどよくわからない。 本名が読みづらいとか、何らかの事情がない限りにおいては特段必要としないのも確かだ。 自分のケースを振り

          とてもしつこい「名前」の話

          積荷のないトラック

          最近このように文章を書いて投稿するようにし始めたのは、ひとえにアウトプットのリハビリである。 もとより文章を書くのが好きかと言われれば決してそうではないのだが、ただ最近どうにも「物事を発信する」というムーブに対応する脳の筋力が、どんどん衰えていっている危機感があったのだ。 僕はもともと脚本を書いたりなどの活動はあまり積極的には行っていなかったが、少し前にひょんなことから、かなり前から放置したままのシナリオの完成を目指してみようと久々に創作と向かい合ってみた。ところがこれが、

          積荷のないトラック

          せっかくの呪文

          なんとはなしにストレスが溜まっている。そういう時は何でもない人と何でもない話をすると気が紛れることがあり、気まぐれに占いに行ったりする。 先日行った占いでは、一人旅でもしてみてはどうですか?と言われた。 とても魅力的な提案である。実は前々から、たまにはのんびり一人旅、良いなあと思ってはいるのだ。 が、同時にたぶん実際に行くことはないだろうなとも思うのである。一人でいるのは苦ではないはずなのに、旅行となると、とかく苦手なのだ。 少し前、所用があって久々に横浜へ行った。 し

          せっかくの呪文

          チート寿司

          寿司とはどのような食べ物かご存知だろうか。一応調べてみたところによると、酢で調味した飯に、生、または塩や酢をふりかけた魚などの具を配した料理。とのことである。 全くわざわざ書くほどのことではなかった。 先日、多忙であったり諸々の理由で夕食の準備が億劫になり、たまの贅沢もよかろうと出前の寿司を取った。 たまに寿司が食べられるとなると、やはり少しテンションが上がる。が、そんな僕でも、いつも僅かに思うことがある。 自分は何故この食べ物がこんなに好きなんだろうか。ここまで好きに

          チート寿司