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図書館戦争レビュー

有川浩さんの図書館戦争シリーズを読んだ。

めちゃくちゃ面白かった!!

久しぶりにこんなにはまる本を読んだ気がする。。。

実はこの本、前に読もうとチャレンジしたことがあるけど、その時は難しく感じて一冊も読まずに断念したことがあった。

でも有名な作品だし、面白いに違いないと今回気合を入れて文庫本を購入。

まず読み始めてなによりも素晴らしいと感じたのはその世界観。
図書隊が表現の自由を守るためにメディア良化委員会と争うという世界線を思いつく発想力が本当に天才的で、斬新なアイディアだと思った。

私は正直、この物語の法律や政治の設定がどこまで現実的なものなのか、そのラインは知識不足であまり理解できないところも多かった。
それでも現代の社会と似たような構造が物語の中にも見てとれたから、架空のファンタジーを読んでいる感覚にあまりならずにちょうどいい夢を見せてくれて楽しめた気がする。

次に面白かったのは主人公、郁と堂上教官の恋愛。終始甘酸っぱくて、女の子ならあこがれる人も多い理想のシチュエーションも詰まっていた。
個人的には、別冊Ⅰがたまらなくよかった。。。
やっぱり現実ではないとわかっていても、ああいう甘い少女マンガのような展開にはとってもあこがれてしまう。

恋愛も素晴らしく私好みだったが、恋愛が話の主軸ではないところもまた最後まで楽しく読み続けられる理由だと思う。

恋愛について語ると永遠に終わらないのでまあこれくらいにして。

あとはやっぱり、自分も政治や社会のことにもっと興味や意見を持つことが大切だと改めて感じた。

作品の中では、国民の法律や社会に対しての無関心が原因で、「メディア良化法」が制定されてしまったという設定になっていたが、これは現実世界でも似たようなところがあると思う。

実際、私は19歳だけどまだ選挙に行ったことがない。
政治や社会に関する興味も浅く、知識もあまりない。いや、ほとんどないと言っても過言ではない。
それはきっと、今の生活に不自由がないからだと思う。自分が恵まれていて、不自由のない生活ができていることを忘れてはいけないし、感謝しているけれど、あまりに当たり前のようになってしまっていることにたまにハッと気がつく。
私が当たり前だと思っている環境、権利、生活すべては、自分で守らないといけないし、それを維持したいなら責任を持たないといけない。
社会に甘えて、親に甘えて、ぬるま湯につかっていながら一人前だと思い込んでいた。この本はそれに気づくきっかけをくれた。
だから、政治に興味がないとか、わからないからとか、そんな理由をつけて知らないふりをするのはもうやめにしようと思う。
いま、ウクライナで争いが起きていることも、他人ごとではない。そのニュースも、何が原因で、今どうなっていて、日本はどんなかかわりがあるのか、これからどうなるのか、それを詳しく知らない自分も怖いと思った。

本当の意味で、自分の人生に責任を持てる大人になろうと思う。
自分が生きている、生かしてもらっているこの世界のことを知って、貢献したいと思う。責任を持ちたいと思う。



本のレビューからだいぶ飛んでしまったが、私がこの本から得たものはこんなところだ。
やっぱり本はすごいなと思う。色々なことを考えるきっかけをくれる。そして人生を豊かにしてくれるような気がする。

また新しい本を読もうと思う。明日じゃなくて、明後日か、一週間後くらいに。
毎日だとちょっと疲れちゃうからね。




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