フィッシュ&チップス・evolution
ロンドン旅ご飯日記いつまで書くねん感も出てきましたが、いつも楽しんでくださりありがとうございます!日常に戻り魔汁を啜って久しいのですが、あと少しお付き合いくださいませ🙇♀️
そして別垢での旅日記と一緒にロンドンご飯記事をこちらにまとめてみております、よろしければぜひぜひご覧ください🇬🇧
先日なんとなくTikTokを見漁っていたところ、浜崎あゆみさんのevolutionが「○○年前と思えないクオリティのMV😭かわいい」的なコメントをお供に私の手元に流れ付いた。
そのまま見て改めてサビのキャッチーさや意味も語感も尖った歌詞や、何より当時気がつけなかった独特な美しい声と歌い方、他に類を見ないあゆのカリスマ的美しさに感動した。
その場でYouTubeを開いてフル視聴し、翌朝仕事場に向かう時もevolutionを聴きながら向かったくらいだ。
evolution、進化。その言葉を最近思い出したなとふと気がついたが、それはロンドンでフィッシュ&チップスを食べた時だった。
ここまでのロンドン、実はいわゆるロンドンご飯は朝食以外では食べていなかったのである。フィッシュ&チップス、シェパードパイ、ヨークシャープディングなど実は色々名物があるのだが、なんとなく機会を逸してしまっていた。
しかし遠山、現地に来て名物を食べないまま帰るなんて、そんなことはできない…
ということで次どこかに入る時はお店の前のメニューを見て、フィッシュ&チップスを狙い撃ちして行こうと旅の途中で決めたのだった。
V&A博物館を堪能したあとハロッズの見学に行こうとしていたのだが、さすがに歩き疲れたので休憩も兼ねてなんか食べにどっか入ろうかという流れになったので、道中にあったカフェに入った。なぜそのカフェを選んだかというと、ショーケースにあった色とりどりの大きいケーキがあまりに可愛くて美味しそうで吸い寄せられてしまったからである。
残念ながらそのケーキたちの写真を撮り忘れてしまっていたのだが、お店がとにかく可愛らしかった。後から調べたら『EL&N London』さんというお店でした
んでんで、ここにあったのである!フィッシュ&チップスが!というわけでそれ一択で頼み、いよいよイギリス名物食べられるな〜という浮遊感に包まれながらその時を待った。
そして来ました、このお店のフィッシュ&チップスが…!
フィッシュ&チップスってオシャレになるんだ!!というのが最初の感想だった。どうしてもイメージとして、ドッカリ盛られたホックホクのフライドポテトの傍に踊っているようなシャックシャクの衣を纏ったデカい魚、のイメージが強かっただけに驚いた。
そしてまたこれがお〜いしかったのである!
薄くクリスピーな衣に包まれた魚は解けるみたいにフカフカ柔らかくて、皮ごと揚げられたポテトは味も香りもすごくしっかりしている。タルタルは具沢山で、対して緑のマッシーピーは滑らかに裏漉しされていた(知らなかったのだがフィッシュ&チップスは魚とジャガイモ以外に潰したり潰さなかったりする豆も時折セットでやってくる食べ物なのだそうだ)。ビネガー代わりに添えられたレモンがまた爽やかで、味わいたいも思う気持ちともっと早く食べたいという気持ちがせめぎ合って大変だった。
つまりは全体的に従来のイメージを大切にしつつも進化していたであろう味わいで、なるほどな…と感動したのであった。
ちなみに後日クラシカルなバージョンのフィッシュ&チップスも食べる機会があったのだが、それはそれでまたとても美味しかった。しかし進化版を食べて嬉しかったそれとはまた別の気持ちであったのも事実だ。
進化、進化。
進化は変化と何がちがうのだろうと思う。過去の自分と全く別のものになったらそれは変化の範疇なのでは?と思うけど、ピカチュウはピチューは進化だが私にとっては別の生き物だし…面影を残しながら、その個体にとってポジティブな変化を遂げることが進化だったりするのだろうか。自他問わず、変化も進化も喜ばしく受け入れる柔軟性を持ち続けていられたらと願う。
こんな時代に生まれついて、だからこの進化版フィッシュ&チップスに出会えて、
てかそもそもこの地球に生まれついて、だからフィッシュ&チップスというものに出会えて…
きっと何だか嬉しくってきっと何だか切なくって…ア〜だめevolution聴きたい、聴こう。本当にいい曲。出会えた喜びと生きることの切なさと、あと今の私にとってはしばらくフィッシュ&チップスの歌だ。
フィッシュ&チップス、大好き。
evolutionも大好き。
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