努力と頑張りの否定の肯定

認知の旅：ニューロパスウェイの構築と自己実現｜ひげもぐら　姿勢動作研究指導家｜note

努力と頑張りの排除的思考

多くの人々は、成功の鍵として「努力」や「頑張り」を重視することがあります。努力や頑張りが見えない人を、非難する傾向も見受けられます。しかし、成功や達成感の本質は、「努力」や「頑張り」ではありません。

過度な努力や頑張りに囚われることは、長期的な継続や真の成果を妨げる要因となり得ます。そのため、努力や頑張りを否定することが、実は成果や継続に繋がる可能性を秘めていると考えることができます。

「頑張る」という言葉は、しばしば肯定的な意味合いで使われますが、実際にはそれが最適な方法を意味するものではありません。何かに取り組むとき、私たちが最初に思いつくやり方や方法に固執することは、主観的な判断に基づく行動です。最初の選択が、効率や効果の点で最善の選択ではないことが多いのです。しかし、その方法に固執することで「努力している」と自分を納得させることがあります。この固定観念が、新しい視点や方法に目を向けることを妨げてしまうのです。

鍵をなくした時の例を考えると、直接的で力ずくの方法を選ぶのは容易です。しかし、それが必ずしも最適ではないのは多くの場合すぐに判断がつきます。次の選択として、窓からの侵入や合鍵を探すなどが浮かぶのではないでしょうか。何とかして家に入ろうとすることが「頑張る」行為です。

鍵をなくした時のために合鍵を近所の人に預けていたり、車やバイクなどに置いていれば頑張る必要はありません。スムーズに行かいときに「頑張り」が必要になるのです。

状況を冷静に分析し、異なる方法や手段を試し、時には目的を変えることで、より効率的に問題を解決できる可能性があります。

私たちが日常的に直面する課題や問題にも、このような考え方は適用できます。一つの方法やアプローチに固執するのではなく、さまざまな視点や方法を探求することで、より良い解決策が見つかります。「頑張り」の本質が実は「固執」であるということです。その違いを見極め、より効果的な方法を選ぶ柔軟性を持つことが大切です。