記事一覧
受賞の向こうがわ⑫最終回……発売前夜!
明日、8月31日、いよいよ『波あとが白く輝いている』が店頭に並びます。
選考委員の先生方、講談社関係者の皆さま、本の製作に携わってくださった皆さま、改めて本当にありがとうございました!
今まで作品の内容についてはあえて触れませんでしたが、各所の書籍情報に載っているとおり、本作は「震災」と「コロナ」を扱っています。
2011年3月11日、この国にとって特別な日付になったあの日の出来事を、いつか
受賞の向こうがわ⑪……無事校了!
7月初旬、再校ゲラが到着しました。
ゲラに入れた修正を反映し、再度印刷し直したものが再校ゲラです。
見た目はほとんど変わっていないものの、よく見ると一部の文章表記(作中に出てくるメモ書きの内容など)が太字になっており、出版時の紙面にさらに近づいていました。
この再校ゲラをもとに、表記の統一漏れ等、前回のゲラで修正しきれなかった箇所を確認していきます。おそらく今回が修正のラストチャンスだと思い
受賞の向こうがわ⑩……書籍情報とタイトルのこと
6月頭に無事ゲラを戻し、2週間ほどたったころ、突如、知り合いから連絡が来ました。
「発売日決まったんだね! おめでとう!」
こちらとしては、まさに寝耳に水。どこでどう知ったのか、逆にききかえしてみたところ、「Amazonに出てたよ!」とのこと。
早速確かめてみると、おお! たしかに書籍情報が掲載されていました。『波あとが白く輝いている』、8月31日発売予定、272ページ、定価(本体)1500
受賞の向こうがわ⑨……ゲラが来た!
4月頭に第4稿を送ったあと、5月20日頃、ついにゲラが到着しました。
ゲラとはなにか。
簡単にいうと、本になったときと同じレイアウトで原稿を印刷した紙のことです。
出版前の校正用に刷るものなので、「校正刷り(ゲラ刷り)」と呼ぶこともあるとか(実際には皆さん、単純にゲラと呼んでいる印象ですが)。
書体や行間、ルビ、余白に入るページ数、章タイトルの表記などが実際に本になるときと同じ体裁になるた
受賞の向こうがわ⑧……改稿、その3&カバーイラスト
さて、3回目の改稿の締め切りは1週間です。
ここにきて一気にスピード感が上がったものの、前回の記事で書いたとおり、修正指示はすぐに対応できるものばかり。どうしてもわからないところだけ電話でNさんに確認し、あとはどんどん進めていきました。
今回は章タイトルを確定するように指示を受けました。
改稿次第で各章の内容を変更する可能性があったため、後半の章タイトルが白紙のままだったんです。
私の場合
受賞の向こうがわ⑦……改稿その2
2回目の打ち合わせのあと、すぐにまた2度目の改稿に取り掛かりました。
今回はまず、不要といわれた部分を全部切るところから始めました。すると当然、ぼこっ、ぼこっ、と話のなかに空白ができます。前後を無理やりつないでも、きれいな話の流れにはなりません。
単純に考えると、その空白を埋める方向で進めるか、全体を大きく書き直すか、取るべき方法はどちらかになります。
でも今回は必要最小限の加筆でとどめるよ
受賞の向こうがわ⑥……2回目の打ち合わせ
さて、ほうほうの体で1回目の改稿を提出したのち(前回記事参照)、編集・Nさんから連絡が来たのは三週間ほど経ってからでした。
原稿の感想についてはさらりと触れるのみで、詳細については直接会った時に説明したいとのこと。なにやら不穏な文面に不安がふくれあがるなか、2回目の打ち合わせは2月初めに決定しました。
ところが打ち合わせ前日、なんとまたしても風邪で発熱……。やむなくNさんにメールしておわびし
受賞の向こうがわ⑤……改稿、その1
編集・Nさんとの初回打ち合わせ後(前々記事参照)、早速1回目の改稿に着手しました。
打ち合わせのあとはなるべく早くカフェに入って、勢いのまま、思いついたことを片っ端からメモするようにしています。
今回、Nさんからの具体的な修正指示はさほど多くなかったため、話し合いで定まった方向性をもとに、自分なりに解決策を立てていきました。
一番の課題は選考時から評判が今ひとつだった後半から終盤にかけての部
受賞の向こうがわ④……受賞者懇親会
12月16日、講談社児童文学新人賞を受賞された歴代の皆さんとのオンライン懇親会がありました。
こちらは公式行事ではなく、コロナ禍で行えなくなった贈呈式後の受賞者懇親会を、せめてオンラインで行えないか? という、あくまで選考委員であるK先生がご厚意で企画・開催してくださったものです。
そのため、会の周知から日程調整、当日の司会・運営まで、すべてK先生がひとりで準備を進めてくださるという、びっくり
受賞の向こうがわ③……はじめての打ち合わせ
贈呈式から約3週間後の11月末、出版に向けたはじめての打ち合わせがありました。
場所は講談社本社の児童書編集部です。
担当編集者も正式に決定し、純文学からYA・児童文学に至るまで、幅広い経験があるベテランのNさんが務めてくださることになりました。
賞をいただいたとはいえ、選評を読むかぎりダメ出しが多いだろう、と覚悟し、事前に自分なりの改稿案をいろいろと練っていきました。
打ち合わせ冒頭、「
受賞の向こうがわ②……贈呈式のこと
11月上旬、講談社児童文学新人賞の贈呈式に出席しました。
オンライン開催の可能性もあると聞いていましたが、今年度は晴れて講談社本社での開催とのこと。本社内に入るのは初めてで、本当に楽しみに当日を迎えました。
開始時間の少し前に到着すると、一階の受付まで編集長が直々に迎えに来てくださり、恐縮しつつエレベーターへ。
夜景がきれいな会場の入口には歴代受賞者の方の本がきれいに並び、すでに編集部の皆さ
受賞の向こうがわ①……受賞連絡の夜
気がつくと2023年も早や半分……。
万が一記事の更新を楽しみにしていた方がいましたら(いるのか……?)、ごめんなさい!
受賞作『波あとが白く輝いている』、無事に出版が決定しました!
現在ゲラの段階まで進んでおり、Amazonに書籍情報も載ったようです(2023年8月31日発売予定。私も数日前に知りました)。
カバーイラスト等も順調に進んでおり(とても素敵な感じです)、少しずつ本になる現実味
「講談社児童文学新人賞」受賞作家オンライン座談会
昨日、昨年度の講談社児童文学新人賞受賞者3名の方によるオンライン座談会がありました。私も視聴を申し込み、受賞作を読み返しつつ(どれもオススメです!)当日を楽しみにしていました。
いやあ、本当に面白かった!
皆さん非常に個性的で、魅力あふれる方ばかり。創作上のお話も興味深く、大変勉強になりました。
座談会は講談社児童図書編集長・片寄さんが質問する内容に、受賞者の方が順に答えていく形式です。