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受賞の向こうがわ②……贈呈式のこと

11月上旬、講談社児童文学新人賞の贈呈式に出席しました。

オンライン開催の可能性もあると聞いていましたが、今年度は晴れて講談社本社での開催とのこと。本社内に入るのは初めてで、本当に楽しみに当日を迎えました。

開始時間の少し前に到着すると、一階の受付まで編集長が直々に迎えに来てくださり、恐縮しつつエレベーターへ。

夜景がきれいな会場の入口には歴代受賞者の方の本がきれいに並び、すでに編集部の皆さまが待っていました。

てっきり絵本の受賞者の方たちも一緒かと思い、話のきっかけづくりを狙って『はらぺこあおむし』のシャツを着ていったものの、今回は児童文学新人賞のみの開催とのこと。

わざわざ妙なシャツ(絵本自体は好きですよ!)を着ていった意味がいきなり消失し、私としては出鼻をくじかれる格好になりました。

当日は選考委員の先生たちも全員会場までお越しくださいました。聞くところによると、三人そろってのリアルでの顔合わせは先生たちも初めてとのこと。緊張が高まるなか、いよいよ贈呈式の始まりです。

事前の講評が少々厳しめだったこともあり、何を言われてもすべて受け止めようと覚悟はしていました。

ところが、先生たちのお言葉の優しいこと……。
祝いの席ということもあり、お手柔らかに済ませてくださったのだとは思いますが、非常に胸に染みました。

おかげで最後の受賞者挨拶も緊張せず、賞を頂いたことへの感謝、講談社児童文学新人賞への思い、さらに作品に込めた想い等々、ひととおり自分の言葉で伝えることができ、ほっと一安心。

とても温かい式でした。

二次会は飯田橋のきれいな和モダンのお店へ。
そこでも先生たちから改稿に向けたアドバイスを頂きました。

いくつか受けたご指摘と具体的な改善案には、なるほどなあ、とうなずくことしきり。自分では思いつかないアイディアも多々あり、本当にありがたかったです。

とにかく面白い村上先生の古民家の話や、
編集長が明かしてくださった児童書への熱い想い、作品内のちょっとした場面を安東先生が褒めてくださったことなど、二次会で印象に残っていることはたくさんあります。

奇しくも442年ぶりの皆既月食+天王星食の夜。

すっかり時間を忘れてお店を出ると、空にはきれいな月が出ていました。編集部の皆さまや選考委員の先生たちと一緒に、わいわいスマホを空に向け、突如始まる撮影会……最後までとても楽しかったです。

私の作品を推してくださった先生たち、素敵な時間を用意してくださった編集部の皆さま、改めて本当にありがとうございました。

皆さまの温かい励ましに応えられますよう、力を尽くします!

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