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受賞の向こうがわ①……受賞連絡の夜

気がつくと2023年も早や半分……。
万が一記事の更新を楽しみにしていた方がいましたら(いるのか……?)、ごめんなさい!

受賞作『波あとが白く輝いている』、無事に出版が決定しました!

現在ゲラの段階まで進んでおり、Amazonに書籍情報も載ったようです(2023年8月31日発売予定。私も数日前に知りました)。

カバーイラスト等も順調に進んでおり(とても素敵な感じです)、少しずつ本になる現実味が増してきました。油断せず、引き続き担当編集者の方といっしょにせっせと改稿を続けて参ります。

だいぶ遅れてしまいましたが、この記事から数回にわたって、受賞連絡後の流れを綴ってみます。
名付けて、『受賞の向こうがわ』。
どなたかの、なにかしらの参考になればいいな、と願っています。

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さて、私が受賞の連絡をいただいたのは2022年9月21日の夜でした。

最終候補者に残ったという連絡自体は結構前にいただいており、その際、最終選考会の日付や結果が出る目安の時間、落選しても電話で連絡が来ることなどを聞いていました。

連絡は17時頃とのことだったので、当日は16時に帰宅。メモの準備をしたり、スマホの調子を確かめたり、ムードを高めるべく執筆中に聴いていた音楽を聴き直したりと、万全の態勢で電話を待っていました。

正直、最終まで残ったなら何かしら引っかかるのでは? と、わりと楽観的な気持ちでいました。

ところが、予定の17時を経過しても電話は鳴らず……。あれ? あれ? と思ううちに30分が過ぎ、1時間が経過し、19時を回ったころには、ああ、これはダメだったんだ、とさすがに気落ちしました。

結局、電話が来たのは19時半過ぎです。

選考が長引いたこと、佳作であること、受賞者は一人であり、後日授賞式が開かれること等を編集部の方が伝えてくれました。

「おめでとうございます!」の一言はもちろんうれしかったんですが、すでに脳内では反省会の真っ最中。とにもかくにも、ほっとした気持ちが強かったです。

本音をいえば佳作ではなく新人賞を狙っていました。

もちろん、冠にこだわっていたわけでは決してなく、新人賞は出版がほぼ確定、佳作の場合は確定ではないという単純な理由からです。

どの賞も同じかと思いますが、受賞だけで終わってしまっては意味がなく……。

講談社児童文学新人賞の佳作は改稿も大がかりになることが多いと聞いており(風の噂レベルでしたが)、出版できない可能性もあることを考えると、なかなか手放しでは喜べませんでした。

とはいえ、大きなチャンスを頂いたことに変わりはありません。

しかも、普段は滅多に神頼みをしませんが、今回は前日に地元の神社へ行き、今の自分に一番ふさわしい結果をください、とお願いしていました。

その結果が、佳作。

最後まで絶対に油断することなく、謙虚に力を尽くしなさい、と言われた気がして、心新たにがんばろうと決めました。

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