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キャンセル・カルチャー

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明日は我が身のキャンセル・カルチャー。仕事をクビになり、財産を失い、友情は壊れ、親族からも追放される容赦ない制裁。その実例を紹介し、米国社会の病理に迫ります。
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#音楽

キャンセルカルチャー:バンドを去った僕からアーティスト達へ

キャンセルカルチャー:バンドを去った僕からアーティスト達へ

現在、米国Spotifyを舞台に言論の自由を巡る戦いが起きている。

全米人気ナンバーワンのポッドキャスター、ジョー・ローガンの番組が「コロナに関する誤った情報を流している」として、ニール・ヤングを皮切りに著名人達が続々と抗議の声を上げ、ジェニ・ミッチェルなどの大物アーティストが楽曲の配信取り止めに踏み切っているのだ。

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[2] Joe Rogan Speaks(ジョー・ローガンはかく語りき): ニール・ヤング騒動

[2] Joe Rogan Speaks(ジョー・ローガンはかく語りき): ニール・ヤング騒動

押しも押されぬ全米人気ナンバーワンのポッドキャスター、ジョー・ローガン。そのユニークな人柄や自由な考え方、そして彼を取り巻く騒動の数々については、前回の記事で紹介した。

ニール・ヤングがSpotifyに「偽情報(ジョー・ローガンの番組)の配信を止めるか、自分の楽曲の配信を止めるか選べ」と迫り、同社がヤングの曲の配信を取りやめていた、いわばニール・ヤング騒動を受けて、先日、ローガン本人が10分間に

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キャンセルカルチャー:僕がバンドを去る理由

キャンセルカルチャー:僕がバンドを去る理由

発端は何気ないツイートだった。英国フォークロックバンド、Mumford & Sons(マムフォード・アンド・サンズ)のバンジョー奏者Winston Marshall(ウィンストン・マーシャル)は、運命の3月6日こう呟いた。

「新刊おめでとう、Andy Ngo。ようやくこの重要な一冊を読む時間が取れた。君は勇敢な男だ」

Andy Ngo(アンディ・ノー)は、長年に渡り極左集団ANTIFAを追い続

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