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金子修介監督「クロスファイア」を鑑賞。「シン・ウルトラマン」へ出演する長澤まさみはデビューからSF女優だった⁉

長澤まさみ版「平成ガメラ」といった感じのサイキック映画。

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原作は宮部みゆき。はじめは中編小説「燔祭」(『鳩笛草』収録)として発表されたものを「クロスファイア」として上下巻にまとめあげた。この小説版も面白いので、是非、ご一読を。

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初めて主演を演じた矢田亜希子の熱演も素晴らしい。矢田演じるヒロインの青木順子はパイロキネシスを使う能力者の家系であり、母親から「あなたは怒ってはいけない、お友達の側に寄っちゃ駄目、その力を使っては駄目なの」と言われ続けて育った。そのため社会人になってからも他人と関わる事が出来ず、同僚からも陰口を言われる女性となってしまった。

しかし、不良少年グループに同僚の妹が殺されてから、状況は一変する。

「俺たちは時代のヒーローだ」とうそぶく犯人にヒロインは怒りを抑えきれない。

そこへ、同じ超能力を持つ者の集まりである、対犯罪組織「ガーディアン」の助けもあり、犯人グループの少年達に容赦なき制裁を加える。

ヒロインの放つ「炎」は、まさしく、「人間版ガメラ」である。

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見どころのもうひとつは、長澤まさみ。第5回(1999年度)東宝「シンデレラ」オーディションに応募し、史上最年少の12歳(小学6年生)でグランプリに。この映画でデビューした。パイロキネシスやサイコメトリー、念写能力を併せ持つ異能者であり、養護施設で暮らしているという設定。怒らせるとコワイ少女である。

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「平成ガメラ三部作」を撮り終えた金子修介監督の強い要望があり、矢田亜希子が選ばれたという。

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日本で超能力者どうしの闘いを描いた実写映画の中では、かなりの高水準では。アニメだと「バビル2世」などがありますね。

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画質が粗いですが、こんなものが。

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長澤まさみといえば、庵野秀明脚本&樋口真嗣監督「シン・ウルトラマン」にも出演しますね。これからも積極的に特撮映画、SF映画に出演してもらいたいものです。


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