さおり

日常を生きるレズビアン。今は福祉業界で障がい児と関わって生計を立てている。 推しは声優の前田玲奈さん。前田玲奈はいいぞ。 まれに、人間以外のものと意思疎通ができる。霊的なものはぜんぜん見えない。

さおり

日常を生きるレズビアン。今は福祉業界で障がい児と関わって生計を立てている。 推しは声優の前田玲奈さん。前田玲奈はいいぞ。 まれに、人間以外のものと意思疎通ができる。霊的なものはぜんぜん見えない。

最近の記事

トガリズムイベントの歌パート編に見る、前田玲奈さんと相坂優歌さんの表現力の高さ

第二部の歌唱コーナーにて、前田玲奈さんがリトルマーメイドの『パートオブユアワールド』を歌った。 清楚なメイド服で歌うリトルマーメイド。 最初はミスマッチな気もした。 しかし、青い照明に染まった会場で、イントロからすでに玲奈さんの表情はスッと変わっていた。 歌い出す前から、そこにはもう陸に憧れる人魚の少女がいたのだ。 歌唱力の高さもさることながら、特筆すべきはその表情、動き、仕草。 玲奈さんの放つ表現のすべては、完全にアリエルだった。 ステージだけでなく客席の通路まで泳ぎ

    • それから30年の時が流れた

      10歳の頃のある日の記憶。 そのとき私の母は40歳を迎えようとしていて、誕生日のお祝いに母の友人が近くにいた。 彼女は母に向かって『人生の折り返し地点に来た感想はどうですか?』と、どこかニヤニヤとした顔で訊いた。 母は何かしら普通に答えていたと思うけど、私はその時なんだか『感じ悪いな』と思っていた。 その時の母とほぼ同じ年齢になった今も時々思い出す。 当時はどうして自分が『不快な気持ち』になったのかわからなかったけれど、今改めて思うと、母が『人生のピークを過ぎて何もない

      • 表現と創作をして生きるすべての人たちへ

        私は自分の表現するもので、誰かをちょっと幸せにしたいと思っている。 たとえば文章で。 たとえば歌で。 言葉で、拙いぬくもりで。 私が表現するものはほんの一握りの人たちの目に触れる程度だけれど、感想を頂いたり、いいね的なものをもらえるとすごく嬉しい。 文章は私が書きたいから書いているし、基本的には私が読みたいものを書いているけど、それでも『無人島のような誰もいない世界に行ったとして、同じように文章を書くだろうか?』と言われたら、多分私は書かない。 少なからず、読んでくれる

        • 推しに対する重めの感情を持て余すとき、おそらく伝えることのないアーティストへの愛を顧みる

          推しの女性声優さんがいる。 定期的に手紙を書いたり、プレゼントを送ったり積極的にイベントに行ったりする。 私にとって星の光のような存在であり、力をくれる人だ。 だから私も何かを返したいと願ってしまうし、僅かながらでも力になりたい。 善良で品行方正なファンでありたいと思いながら、時々レスをもらえれば心から幸せだし、もっと欲しいと思ってしまう。 ましてや、その人が男性と結婚のご報告……なんてことになったら多分2週間は泣いて暮らすと思う。 重い感情を持ちたくないとあがきながら

        • トガリズムイベントの歌パート編に見る、前田玲奈さんと相坂優歌さんの表現力の高さ

        • それから30年の時が流れた

        • 表現と創作をして生きるすべての人たちへ

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          無意識に不安をかき集めていた

          世界は似ているものが引き寄せ合うらしい 人間は似ている人同士が集まる お金はお金持ちのところに集まるし 朝食べた小麦はお腹の中で『また小麦が食べたいなぁ』と次の小麦を呼ぶ 私は今日、少しだけ不安になった 大切にしている人は、もう自分のことが大切ではないのかもしれない、と、ぽつりと思った その小さな不安がまた不安を呼んで、大きな不安の塊になってしまう 不安になる理由を探しては、それをかき集め 部屋いっぱいに、不安が砂の山を作りそうになったときに気がついた 意識的に、こ

          無意識に不安をかき集めていた

          信じることだよ

          米を炊いた。 我が家は炊飯器がないので、いつも鍋で米を炊く。 やや固めが好きだ。 炊きたてご飯を一膳食べた。 数週間前、憧れているあの人が、いつか誰かのものになってしまう妄想に囚われて落ち込んだ。 数日前は、私にとっての大切な人を不快にさせたかもしれないと思い悩んだ。 私はこのままでいいのか。 いつまで『何者にもなれない自分』のままでいるのか。 大雨ではないが、心の小雨が続いた。 秋なのかもしれない。 ご飯を食べ終えてぼんやりしていると、誰かの声がした。 『……

          信じることだよ

          水を飲むのがつらかった

          「一日に水を〇リットル飲みなさい」的なことを、メディア等々でかれこれ20年くらいは耳にしている気がするけれど、私は水が苦手です。 味噌汁ならそれなりに飲める。コーラも飲めるよ。 梅昆布茶も飲めるし、お茶は……そんなに飲めないけど。 タンブラーに朝入れた200mlくらいのコーヒーは終業時間まで残っている 冷蔵庫のお茶のペットボトルもなかなかなくならないし つまり、日ごろから水分摂取が得意ではない。 飲んだ方がいいのはわかっている。 家系的に脳梗塞が多い。 ちょっと不整脈

          水を飲むのがつらかった

          時々発作のように、男性に対して憎しみを抱いてしまう。

          タイトルからして不穏だ。 しかし、これは特定の誰かのことではない。 こう言いつつも、私は仕事やプライベートで関わる数少ない男性とは、おおむね良好な関係を築けていると思う。 ただ、漠然とした「男」という概念に敵意を感じてしまうことがあって、自分の中でうまく折り合いがつけられずにいる。 もう何年も。 プロフィールにある通り、同性愛者である私は女性とばかり恋愛をしてきた。 高校生の頃好きになった子には、好きな男の子がいた。 悔しさや苦しさのやり場がなかった。 大学生の頃好き

          時々発作のように、男性に対して憎しみを抱いてしまう。

          なんだか悲しいって思うとき、原因は心の中にないのかも。

          半年くらい前、朝目が覚めた瞬間悲しい気持ちになることがあった。 起き抜けの体温が上がりきらない、頭も働かない状態で、なぜか心だけがスンと寒い感じ。 なおかつそういうときって、直近で起きたちょっと嫌なことや、心配事が胸に入り込んでくるもので。 働かない脳は素直にジャッジしてしまうのだ。 『ああ、直近で起きたあれのせいで私は今悲しいのね……』と。 そうなるともう、それは確定事項となって『あれのせいで悲しい私』が一日のスタートを切る。 と、そんなことが何度かあって、ふと気づい

          なんだか悲しいって思うとき、原因は心の中にないのかも。

          私はまだ、言葉がいらない世界に到達できていない

          いわゆる障がい児と呼ばれる子どもたちと関わっている。 言葉を話さない子もいるけれど、日々接していると決して『言葉を話す能力がない』という雰囲気ではない。 むしろ、言葉というツールを使うことを必要としていないというか、敢えてそれを選択しているように思えることさえある。 一般的に、なにか完成された形があって、そこから能力が損なわれた状態が『障がい』と呼ばれている。 でもそれは本当だろうか。 『完成された形』という前提そのものが、正解ではないという可能性はないだろうか? 人

          私はまだ、言葉がいらない世界に到達できていない

          「私が怠ける原因はソファにあり」とファブリーズを向けたらソファに物申された話

          私は基本的にすぐに怠ける。 スキあらば怠ける。 じゃあ何が原因なのか? と考えたら、ソファにたどり着いた。 私は自室ではソファで過ごすことが圧倒的に多い。 なんとなくTwitterを眺めたり、なんとなくスイカゲームをしてると数時間経っている。 ではソファのなにがいけないのか? きっとソファに何かがついている。 例えば、人間からやる気を奪うなんらかの物質が。 まだ認知されてないだけで、そういう菌とか、倦怠感を誘う微生物?みたいなものがソファに発生しているんだと思う。 も

          「私が怠ける原因はソファにあり」とファブリーズを向けたらソファに物申された話

          職場の責任者である私ですが、労働が嫌いなことを隠せません

          私は6人くらいのチームで働いている。 何かの責任が取れるほどしっかり者ではない私は責任者だ。 とはいえプレッシャーは特にない。 幼少期から染みついた一人っ子気質のせいか、周りの人に助けてもらう気まんまんだからだ。 ある時は、職場の公用車のカギをなくした。 (後日、びっくりするところから出てきた) 社用のスマホもしょっちゅう行方不明になる。 (パートさんに『紐つけた方がいいですよ』と心配された) 時々すごいミスをやらかして自分でもびっくりする。 (その節は助けてくれてありが

          職場の責任者である私ですが、労働が嫌いなことを隠せません

          傷口がひらく夜に、ジャガイモの収穫をする。

          「あのときのあれ、嫌だったなぁ」が、ふとよぎる夜がある。 そして、嫌だったなぁ、の端っこをひっぱると、ずるずると色んな「嫌だったなぁ」が出てきてしまう。 あの時は違和感を覚えただけだったけど、よく考えたらすごく嫌だったなぁ。 もう許したことのはずなのに、やっぱり嫌だったなぁ。 そんなふうに。 今私の目の前には、掘られたイモのごとく、繋がった色とりどりの「嫌だったなぁ」が並んでいる。 まさに芋づる式というやつだ。 埋めて元に戻したところで、またいつか掘り返して「やだった

          傷口がひらく夜に、ジャガイモの収穫をする。

          今年もバター醤油とうもろこしご飯の季節がやってきた

          とうもろこしがスーパーで1本100円くらいになると、『今年も夏が来たなぁ』という気分になる。 とうもろこしご飯は友人が大好きなメニューだ。 3児の母でもある友人は、『人の作ったご飯が食べたい』とよく言っているので、私は時々何か作っては献上している。 確かに、人のご飯を作ることが生活の一部になると、作ってもらったご飯のありがたみが爆上がりすると思う。 私も仕事で人のご飯を作っていたことがあるから、家庭はなくともちょっとは気持ちがわかる。 まずはとうもろこしを二本、皮をむい

          今年もバター醤油とうもろこしご飯の季節がやってきた

          乳酸菌とワンチームになった日

          私は乳酸菌を信頼している。 同僚も乳酸菌と同盟を結んでいるらしく、職場のデスクにでかいビオフェルミンの瓶を常備している。 先日、なにやら悪い顔でビオフェルミンを手に取ると、「本当は1回3錠なんだけどね……私は4錠飲むよ。オーバードーズ」と言っていた。 平和な職場だと思う。 ちなみに私も、ビオフェルミンとロイテリ菌を愛用している。 ロイテリ菌は口内などに定着して、歯周病や虫歯リスクを減らしてくれるらしい。 なので私はそのタブレットを毎日食べている。 ただ食べながらぼんや

          乳酸菌とワンチームになった日

          前田玲奈さんのすごいところ

          前田玲奈さんを推していますシリーズです。 オンライントークイベントやバスツアーなどで、何度か前田さんと会話させて頂く機会がありました。 直接お話するとなると大抵緊張して上手く話せなくなる私ですが、それでも『人との関わりをとても大切にして下さる方だな』と感じることが出来るとともに、とてもやさしい人だと知りました。 前田さんのTwitterのプロフィールには 「みんなやさしいから好きよ」 と書いてあります。 私が常々思うのは、「人のやさしさに気づける人が、真にやさしい

          前田玲奈さんのすごいところ