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ホール内覧(下見)

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音響、客席の椅子、駅からの距離、そしてエアコン。 コンサートホールの内覧(下見)をする際に、心がけていることをお話しします。
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#室内楽

ホール内覧⑤_階段&坂道は行ってみないとわからない。

ホール内覧⑤_階段&坂道は行ってみないとわからない。

コンサート会場の下見に行ったときに、駅から会場までの間で思いもしない坂道に出会ったり、会場内の階段の多さに驚くことがあります。

これはgoogleマップではわからない情報です。
めっちゃ上り坂….徒歩5分じゃ着かんわ!ってなることもあります。
把握しておけば、事前にお客様にご案内することもできます。

車椅子をお使いのお客様や、お身体が疲れやすいお客様もいらっしゃるので、エレベーターの有無も要チ

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ホール内覧④_残響時間は1.0秒強

ホール内覧④_残響時間は1.0秒強

ホール内覧の際に、スタッフさんに残響時間を確認します。
お客様の衣類が音を吸収するので、満席入場時の残響時間です。

残響時間とは、
"音源が発音を止めてから、残響音が60dB減衰するまでの時間"
だそうです。

国内の主要コンサートホールを例示します。
・サントリーホール:2.1秒
・すみだトリフォニーホール:2.0秒
・ミューザ川崎シンフォニーホール:2.0秒

残響が長いほうがゴージャスな気

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ホール内覧③_音出しの恐怖

ホール内覧③_音出しの恐怖

ホール内覧の相談をするときに、「楽器を持参して音出しさせて頂けますか?」と伺います。私の場合はチェロを持って行きです。重くて大変です。

OKして頂けるのは5~6割程度でしょうか。
なので事前に必ず可否をお伺いします。

「試奏できますか?」と訊くと、えんえん弾いてしまうと思われてNGされます。
「音出しできますか?」と訊くと、寛大にOK頂ける場合があります。

そして大事なのが、ほんとに「音出し

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ホール内覧②_客席の椅子の座り心地

ホール内覧②_客席の椅子の座り心地

ホール内覧(下見)でチェックするポイントのお話を続けます。
客席の椅子は、必ず座ってみて、軋み音がしにくい形態かを確かめます。

考えてみてください。

あなたが客席で曲を聴いていて、

ちょっと姿勢を変えようとして、

「ギシッ」

.....やっちまった感が辺りに立ち込めます。

また、曲が静かめなタイミングに限って椅子は鳴りがちです。

隣の人が一瞬こちらを見ました。

そこから先、もう音楽

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ホール内覧①_エアコンについて必ず訊きます。

ホール内覧①_エアコンについて必ず訊きます。

音楽会の会場となるホールを選ぶとき、必ず内覧(下見)に伺います。
電話やメールでお願いしますが、これまで断られたことはありません。

最寄駅に着いた時から下見の開始です。
駅からの距離、階段/坂道の有無、ナビゲートしてくれる案内標識は見つけやすいか、打上げで行きたいお店はあるか、等など。
音楽会当日の流れをイメージしながら、わくわく会場に向かいます(^^)。

ホールの内覧で気を付けているポイント

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