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ホール内覧④_残響時間は1.0秒強

ホール内覧の際に、スタッフさんに残響時間を確認します。
お客様の衣類が音を吸収するので、満席入場時の残響時間です。


残響時間とは、
"音源が発音を止めてから、残響音が60dB減衰するまでの時間"
だそうです。

国内の主要コンサートホールを例示します。
・サントリーホール:2.1秒
・すみだトリフォニーホール:2.0秒
・ミューザ川崎シンフォニーホール:2.0秒


残響が長いほうがゴージャスな気もするのですが、こと室内楽に関しては、あまりワンワン響きすぎると、楽器どうしの音がぐちゃぐちゃにまじって美しく聴こえません。
大浴場での会話が、なに喋ってんだか聞き取れない不快感に似ています。
甚だしい場合には、聴いていて車酔いのような気持ち悪さを覚えます。

上記の超巨大音楽ホールは、ステージ上には響きがほぼ残らないので、奏者がハーモニーをコントロールしやすいのです。
しかし、客席数200前後の室内楽用ホールですと、ステージ上の音作りがそのまま客席に届きます。
奏者とお客様の音楽体感が近しいのが魅力です。

お客様も奏者も気持ちよく感じる残響時間は、1.0秒強が相応しいと思っています。
実際、ステージ上での体感残響(?)は、サントリーホールより室内楽ホールの方が長い印象です。

オペラシティリサイタルホール:1.4秒
すみだトリフォニー小ホール:1.0秒
めぐろパーシモンホール小:0.8秒

理想は、人どうしの対話が心地よく響くかどうかです。
…あとはお財布と相談です(^^;)

【陽向企画コンサート企画部】
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