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三十路の男が視聴して、すみません。 『プライドと偏見』(2005)

62点/100


鑑賞中に、居心地の悪さを感じながら視聴。



あらすじ


18世紀。

身分やお家柄を重視する時代。

女性は、権利が低く、土地や家財を相続出来ない。

貴族としては、身分が低いベネット家。

5人の姉妹。

本作の主人公 次女 エリザベス。

彼女は、読書を愛し、身分やお家柄じゃなく、本当の愛を見つけたいと思う聡明な女性。

ある時、ビングリーという貴族が村で、滞在するために、引っ越してくる。

村の舞踏会にも、出席することを知り、色めく5人の姉妹。

舞踏会にて、貴族のダーシー、ビンクリー、ビンクリーの妹が出席し、知り合うことになる。

ダーシーは、プライドと理屈から、頭が固く、内面を顔に決して、出さず、いつも、しかめっ面の男性。

ダーシーは、エリザベスに惹かれているものの中々、表には、出さない。

舞踏会後、連隊が村にやって来る。

そこで、知り合ったウィッカンという若い将校に出会い、ダーシーがウィッカンにした酷い事を聞くエリザベス。

エリザベスは、その誠実さから、ウィッカンに惹かれていくのだが。


少女マンガっぽい


ずっと、少女マンガっぽい。

居心地の悪さは、ここにある。


中学生の頃に、何の気の迷いか、少女マンガに挑戦してみたことがあるのだが、その時のジレッタイ感じにライド出来なかった。

起 承承 転 承承承 転 承承 転 承承。。。

主人公の女の子が受動的に事象に対して、思い悩む。

”いつ終わるんだ”

って、残りのページを数えた記憶がある。


ストーリーとしては、自分がイメージする少女マンガの王道をギュギュっと、2時間にした話。

ダーシーが道明寺で、ウィッカンが花沢類ね。了解。

って感じで、観ていた。


女子会で、女の子がワイワイ観るのがベストなんだろうなと思いながら、視聴。

男が夜中に、スウェット、ドンキのサワークリームオニオン片手に、あぐらかいて、観る映画では、決してない。


演技がすごくいい


主演のキーラナイトレイ。

雰囲気がナタリーポートマン。

それも、そのはず、フォントムメナスのパドメの影武者役を演じている。


笑い方がとにかく可愛い。

下顎をしゃっくるような悪戯っぽい少女の笑い方をする。

ダーシーが恋焦がれて、おかしくなるのも、わかります。

っていうぐらいずっと、可愛い。


ラストの父親に結婚を認めてもらう時の演技が

"本当に好きやん"

っていう説得力ある演技をかましてくれる。

目に涙をためながら、瞳孔が開きまくって、本当に好きなんだと笑顔で、伝える。

そのシーンだけで、キーラナイトレイのファンになりました。


長女のジェーンもすごくいい。

可憐で、シャイで、優しい女性。

どっかで、観た記憶がある。

フィルモグラフィーをさかのぼる。

『ゴーンガール』のヤバいパートナー役。

あんなに優しかった姉さんが。。。

調べなきゃ良かったと後悔する。


ちなみに、ダーシー役のマシューマクファディン。

がデッドプール3で、TVAの職員役で、登場するので、待ち切れない。


色んな映画で、色んな俳優を知ると、多角的に映画を観れるので、嬉しい。


感想


撮影もすごくいい。

舞踏会のワンカット撮りで、それぞれの心情を見透かしているようなテンポのいい撮り方をする。

風景と心情がリンクする形で、話が進む。

エリザベスが崖で、思い悩むシーンで、

”きれいな場所だなー"

と思わず、つぶやいてしまった。


劇中に登場するイケてない男性 コリンズを観ながら、自分に思い当たる節があり、ズサズサ刺さる。

高慢で、人の話を聞かず、相手の心情を機にかけない話し方。

裏で、女性に馬鹿にされているバイトの上司のような感じ。

わかる。わかる。絶対、その時代に生まれてたら、俺もそうなる。

反面教師にしようと、心に刻む。


そんな好きでもないコリンズと結婚するエリザベスの親友のシャーロン。

女性に相続の権利が与えられず、結婚しないと路頭に迷うリアルをエリザベスに突きつける。


とにもかくにも、キーラナイトレイが良すぎて、作品をさかのぼって、視聴したい欲が止まらない。

ファントムメナスも、影武者だけを観るために、もう一度、見直したい。

ん、コリンズになって、ないか?


ここまで、読んで頂き、ありがとうございます。
愛してるぜ!!

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