シャウト 差し込んできた朝の光に 照らされた過去の言葉は心肺停止 昨日の深夜は君も笑っていたのに 煙草の煙で黄ばんだ心 大人になることを履き違えて 積もっていく吸い…
REFLECT 夜の自由 淋しさと勘違いしては 独り言呟き 演じていた 嘘で折り畳んだシワだらけのTシャツ 干しっぱなしの洗濯物が僕を睨む 読まずに積み重ねた本に答えが…
余波 書き上げたばかりの小説 誰にも見られないように 川に捨てた 踊るように流れる小説 誰にも見られないようにしてたのに 猫は見てた 水に溶けるような言葉 知られず…
祈り 降りしきる小雨 あめんぼが跳ねた後の水面 すぐに消えて淋しくなった 止みはしない小雨 肩まで伸びた髪を濡らす すぐに乾かず苦しくなった 不確かな言葉の旋律 僕…
進化論 2万マイルの海底 一人部屋 沈めた嘘はプランクトン 乱反射する水面を懐かしむ 僕はフォトンになれず 一人泣く 泳ぎ方 忘れたまま 垂らされた釣り糸を待って …
ブライン 東京の片隅で渇き ここは東京じゃない 都会生まれのフリもせずに 夜明けをじっとじっと待ち 僕は君の言葉で 自由に 自由に踊り 淋しい雨が今は深い ここは東…
hair 君のための風は 最大瞬間風速 高め 長い黒髪 揺れる 揺れる 君のための風は 気まぐれ方向から 北上 長い黒髪 絡む 絡む 濡れた長い黒髪 思い出しては淋し…
勿忘草 いつか忘れてしまうなら 覚えずに泳ごうか 逃がした小さな蜘蛛も 何処かへ消えた いつか君が誰かも忘れてしまうだろう その時にはどうか僕を呼び止めないで こ…
雨沁つの
2020年7月10日 19:10
シャウト差し込んできた朝の光に照らされた過去の言葉は心肺停止昨日の深夜は君も笑っていたのに煙草の煙で黄ばんだ心大人になることを履き違えて積もっていく吸い殻の山追い求めた言葉は集積できず読めない本の背表紙がただ僕を睨む挟みもしない栞はまた淋しそうに泣く狙い澄ました顔の幼少期の僕紙吹雪の中で自由に踊っていた稚拙ながらも無作為で今日の僕は憧れたいや 嫉妬した壁一面の
2020年7月9日 07:13
REFLECT夜の自由 淋しさと勘違いしては独り言呟き 演じていた嘘で折り畳んだシワだらけのTシャツ干しっぱなしの洗濯物が僕を睨む読まずに積み重ねた本に答えがあるのならだらしない僕は挟んだままの栞だ君の言葉を探すよ海に放り出されたそれに僕は涙する月に反射 投げては返した悩み書いた言葉 僕と僕以外のもの理想を美化した嘘で僕は重ね着した綺麗な切り抜きばかりをしていた
2020年7月8日 07:12
余波書き上げたばかりの小説誰にも見られないように 川に捨てた踊るように流れる小説誰にも見られないようにしてたのに 猫は見てた水に溶けるような言葉知られずに消えてゆくのかさよなら さよなら そう言って 手を振ってさよなら さよなら そう言って 帰宅する忘れ去られたあの小説誰にも読まれることなく 川の底へ新しい言葉を探す時に何かを切り捨てながらさよなら さよなら
2020年7月7日 07:02
祈り降りしきる小雨あめんぼが跳ねた後の水面すぐに消えて淋しくなった止みはしない小雨肩まで伸びた髪を濡らすすぐに乾かず苦しくなった不確かな言葉の旋律僕を何処へ連れて行く不確かな言葉の旋律僕を誰にしようとする未だ降る小雨並び立つ灰色のビルディング僕を飲み込む鮫のよう君に似た小雨僕はまだ餌に擬態できず飛び魚になって踊った不確かな言葉の旋律僕にはこれしかない
2020年7月6日 07:03
進化論2万マイルの海底 一人部屋沈めた嘘はプランクトン乱反射する水面を懐かしむ僕はフォトンになれず 一人泣く泳ぎ方 忘れたまま垂らされた釣り糸を待って踊ろう2万文字の改訂 一人旅赤い鉛筆で二重線週末から荒れた手はそのまま洗いたくなって赤 一人泣く僕と君は似ているから繋いだ右手も離さず書いて揺れよう泳ぎ方 忘れたまま目指した対岸も見えないまま踊ろう
2020年7月5日 17:51
ブライン東京の片隅で渇きここは東京じゃない都会生まれのフリもせずに夜明けをじっとじっと待ち僕は君の言葉で 自由に 自由に踊り淋しい雨が今は深いここは東京じゃない知らない言葉が溢れ余り堪えた涙きっときっと海僕は君の言葉で 自由に 自由に踊り吹いた風で走る幻ここは東京じゃない砂上の白線の外側に理想郷ずっとずっと望み僕は君の言葉で 自由に 自由に踊り僕は踊り
2020年7月5日 17:50
hair君のための風は最大瞬間風速 高め長い黒髪 揺れる 揺れる君のための風は気まぐれ方向から 北上長い黒髪 絡む 絡む濡れた長い黒髪思い出しては淋しくなったそれでも君は微笑むだろう君のための風は曇天雨交じり 淀む短い黒髪 無言 無言切った髪から覗く首筋知らない曲線 触れず離れず短い黒髪 遠く 遠く濡れた長い黒髪思い出しては淋しくなったそれで
2020年7月5日 17:48
勿忘草いつか忘れてしまうなら 覚えずに泳ごうか逃がした小さな蜘蛛も 何処かへ消えたいつか君が誰かも忘れてしまうだろうその時にはどうか僕を呼び止めないでこの世界にさよならした僕はもうすぐ踊り暮れる君に残した僕も消し去っていつか忘れてしまうから 覚えずに泳いだあの日の僕はもう居ない もう居ないいつか君も誰かと朝に混ざるだろうその時にはどうか僕を呼び止めないでこの世界に