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「私ごとで恐縮」なんてことはない

(※呑みながら)

「私ごとで恐縮ですが、」をSNSで頻繁に目にするようになると、大人になったことを実感する。

大人になるってこういうことだぞ、と高校生や大学生にドヤ顔で伝えたい。

「私ごとで恐縮ですが、」から始まる文章を見る度に、「昔から“私ごと”しか投稿してないじゃん、てか、SNSってそういうものじゃん。“私ごと”で溢れてるのがSNSの本来の姿じゃん。」と思う。

実際、それを言ったら変なやつ扱いされることは間違いないのだけれど、私ごと極まりないコンテンツで溢れていたSNSが懐かしい。

お腹すいた、どこどこ行った、暇なうとか。

今思えば、主要なSNSがTwitterくらいしかなかった時は、どうでもいい報告や無益な情報、そんな誰かのありのままで溢れていた。

「あの頃は良かった」と言いたいわけではないけれど、SNSってそういう場だったよなあと懐かしくなる。

もちろん、今もSNSが日常発信のプラットフォームであることに変わりないのだけれど、いつしか、Facebookは大きめの報告用、Twitterは裏垢がメインで本垢は見る専用、日常の発信はInstagramのストーリー、という使い分けがなされるようになった(と、感じているだけかも)。

今はモラルやプライバシーの問題もあるから、昔と比べると、オープンなアカウントで何も考えずただただ日常を発信する機会は減ったかもしれない。

ただ、不思議なもので、当時は「いや、どうでもいいわ」と思っていた誰かのリアルタイムな報告が、少し恋しかったりする。

SNS上に有益な情報、自己啓発、ビジネス情報が増えてきたからなのだろうか、それとも、人との繋がりに飢えてしまうご時世だからなのだろうか。


とにかく、「私ごとで恐縮」なんてことはないと思う。

今まで散々「私ごと」しか投稿してきていないんだし、どうせこれからも「私ごと」しか投稿しないんでしょう?


転職、転勤、独立、結婚、妊娠、出産・・・。

全国の私ごとで恐縮したみなさん、お疲れさまでした。そして、おめでとうございます。


ちなみに、私ごとで恐縮ですが呑みながら書いていません。終始しらふでしたとさ。

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