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「そのレザージャケット、お似合いですね」から、スタバのホスピタリティを考察してみた

最近ワケあってスタバに行く機会が多いのだが、スタバと言えばそのホスピタリティがよく注目される。

カップに書かれたメッセージ、接客時のコミュニケーション、SNSにもよくその様子が投稿されたりしている。

あいにく自分にはそれらの経験がなく、どこかレアな経験と思っていたのだが、ついに今日、スタバのホスピタリティなるものを体験した。

注文後、店員さんがレジを打っている最中にさらっと、

「レザージャケット、お似合いですね」

と言ってきたのだ。

「これが噂のスタバのホスピタリティか...!」

とすっかり感心していたせいか、何だか無愛想な返事をしてしまった気がするけれど、純粋に嬉しかった。

「どうして、嬉しく感じたのだろう」

席に戻ってから、冷静になって考えてみた。

もし、あの時のセリフが、

「レザージャケット、お似合いですね」

ではなく、

「レザージャケット、良いですね」

だとしたら、僕はあまり嬉しく思っていなかった気がする。

後者は、レザージャケットそのものを褒めているからだ。

きっと「うわぁ、きっと誰にでもそう言ってるんだろうな」と邪推するだろう。

もちろん、「レザージャケット、お似合いですね」のような「〇〇、お似合いですね」構文も汎用性が高く、誰にでも使い回せるのだけれど、あまりそう感じさせない。

「レザージャケット、お似合いですね」

という一言は、

・僕がいくつかある服の組み合わせから悩み抜いてレザージャケットを選んだこと
・自分でも似合うと思って着ていること(とは言え、実際どう見られているのか多少気にはなっている)

これらを肯定する一言だ。

だから、嬉しく感じたのだと思う。

ちなみにこの店員さん、「レザージャケット、お似合いですね」と僕に伝えた後、「レザージャケット、羨ましいです。中々買い換えるタイミングがなくて、いつも結局お酒にお金を使ってしまうんです(笑)」と付け加えていた。

「この人、レザージャケット事情を分かっている...!そう、なかなか新調する機会がないのよね」
「レザージャケットよりお酒?な、なんてお茶目な人なんだ...!」

その時の僕の心情は言うまでもない。

毎日数え切れないほどのお客さんが来店するにもかかわらず、One of themな感覚を感じさせない、店員さんのコミュニケーション。

やっぱり、スタバってすげぇ。


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