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人生について考えてない時が一番良い感じ

昔は、縁石を見つけたら、両手を広げてバランスを取りながら歩いてみたし、飛行機雲を見つけたら何となくラッキーな気持ちになったけれど、いつからか縁石を歩くこともなくなり、空を見上げることも少なくなってしまった。

子どもの頃は後先のことなんて何も考えていなかったのに、一体いつからこんなに先のことばかり憂うようになってしまったのだろう。あれこれ余計なことばかり考えてしまうのだろう。

自分と向き合うこと、人生について考えること、それらを定期的に行うことは大事なんだろうけれど、とても前向きにできやしない。

大抵こういうことは、能動的に考えるのではなく、いつも何かのきっかけでふと考えてしまうことが多い。

できることなら、ノートとペンを持ってカフェへ行き、コーヒーでも飲みながら、ノートを夢や希望、期待で埋め尽くしてみたいところだが、実際は、平日の朝に満員電車に揺られている時、SNSで友人の活躍を目にした時、残業を終えて帰路に就く時、そんな時に思わず考えてしまう。

不思議なもので、反省会なるものを行うと、「反省」という言葉に引っ張られるからか、なぜできなかったのか、直すべき点はどこか、それらはどんどん出てくるのに、なぜできたのか、さらに良くするにはどうするかはあまり出てこない。

僕らは、状態が良くない時にあれこれ考えたり、自分の悪い点を見つけるのが得意なのかもしれない。

反対に、状態が良い時はあまり考えない。わざわざ、「私、今どうして良い状態なんだ?」なんて考える習慣はないし、考えようともしない。

ともすると、何も考えていない時は今に集中できている、と言えるかもしれない。思考停止は良くないと言われればそれまでだけれど、思わず“余計な”思考を停止してしまうほどのめりこめているのは、あながち悪くない。

転職しようかな、どうしようかなと考えながら日々仕事をするよりも、思い切って転職のために動くか、転職しないと決めて今の仕事を頑張るか、いずれかの方が幸福度は高そう。

大人になると、複雑でないことを複雑にするのが得意になる。

今この瞬間に集中する、そういうことを僕らは子どもの時に学んでいたのかもしれない。いや、きっとそういうことができていたはず。


だめだ、「反省」の対義語ってなんだろう、と考えていたけど思い浮かばなくて、そればかり考えてしまう。ちょっと、本気で考えてくる。

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