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#映画レビュー

映画『オッペンハイマー』〜日本人こそ観るべき映画〜

映画『オッペンハイマー』〜日本人こそ観るべき映画〜

2024年アカデミー賞、作品賞を始め最多7部門に輝いた『オッペンハイマー』。
待望の日本公開ということで早速観に行ってきました。

“原爆の父”と呼ばれた人物の伝記映画ということもあり、日本での公開が議論され、結果アメリカでの公開から約8ヶ月も遅れたこの映画ですが、観た直後の率直な感想は、「いや、日本人こそ観るべきやろ」ということです。

その辺りも踏まえて、この映画の感想を書いていきたいと思いま

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映画『笑いのカイブツ』~“好き”という情熱に勝るものなし~

映画『笑いのカイブツ』~“好き”という情熱に勝るものなし~

少し前に観た映画、『笑いのカイブツ』の感想を書いていきたいと思います。

※若干ネタバレあり

“笑い”に取りつかれた10代の少年が、「伝説のハガキ職人」になり、その後構成作家として、お笑いを本格的に職業にしていく中で感じる悩みや葛藤を描いた作品。岡山天音主演。

ツチヤタカユキの同名小説を映画化した今作品では、表現でお金を稼ぐ世界に身を置く者の心理が上手く描かれていました。

原始的で衝動的で、

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2023年 映像コンテンツベスト10

2023年 映像コンテンツベスト10

2023年も、ありとあらゆるジャンルの面白い映像コンテンツが世に放たれた一年でした。
ということで、僕が観た中で、個人的にめっちゃ良かった映像コンテンツベスト10を発表したいと思います!

実は毎年、芸人の後輩である翠星チークダンス木佐と、「今年良かった映像コンテンツを発表する」というYouTubeをアップしているのですが、今年の分を先日撮影してきました。

なので、編集が出来次第ここにもURLを

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『ゆとりですがなにか インターナショナル』~“家族の日常”こそ最強のコンテンツ~

『ゆとりですがなにか インターナショナル』~“家族の日常”こそ最強のコンテンツ~

2016年に日本テレビで放送されたドラマ、『ゆとりですがなにか』が7年越しに初の映画化を果たしました。

実際に映画館に観に行った僕ですが、2016年当時、リアルタイムではこのドラマを観ていませんでした。
この作品が映画になるということを知り、「おもしろそう!観たい!しかしその前に予習せねば!」と、映画を観る前にHuluで一気見しました。
なので、当時観ていた人よりも、ホクホクの温度感で楽しめたと

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『くるりのえいが』~説得力はスピード~

『くるりのえいが』~説得力はスピード~

ロックバンド・くるり初のドキュメンタリー『くるりのえいが』、10/13から3週間限定の劇場公開ということで、先日観に行ってきました。

今年のくるりはメジャーデビュー25周年。
10月に入ってからは、14thアルバムのリリース、主催フェス「京都音楽博覧会」初の2日間開催、そして映画の公開と、ファンからしたら最高で怒涛のラインナップです。

『くるりのえいが』の内容はというと、アルバムの収録風景を記

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『怪物』〜怪物とは、一体何なのか?〜

『怪物』〜怪物とは、一体何なのか?〜

映画『怪物』観てきました。

いや~、、すごかった。間違いなく2023年を代表する大傑作です。
是枝裕和と坂元裕二という、日本を代表する映画監督と脚本家がタッグを組めば、ちゃんといい作品になるんだと感服しました。

「日本といえばアニメ」という昨今のイメージがありますが、実写でも日本映画ってまだまだすごいんだぞ!世界に通用するんだぞ!という底力のようなものも感じました。

マジで、一切の事前情報を

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『AIR』〜熱さを取り戻す映画〜

『AIR』〜熱さを取り戻す映画〜

最近、劇場で全然観てないな、、ということで、年末の『THE FIRST SLAM DUNK』以来の映画館での映画、『AIR』観てきました!

あらすじ1984年当時、NIKEのバスケ部門はアメリカ全体のシェアで見ると、コンバース、アディダスに大きく遅れを取り、経営不振から部門自体の存続が危ぶまれていました。

ソニー(マット・デイモン)は、バスケ部門の社員で、有望な大学生をスカウティングする超バス

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