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ベストオブ武器を考えた末に

(閲覧注意:少しストーカーっぽい話が出てまいります。今回も極力さらっと書きますが前回より若干具体的です。似たような経験がある方は不快な思いをされるかもしれませんので、ご遠慮いただくことをお勧めします。)

 私が武術を始めるきっかけになった怖い思いをしたその週末・・・私は武器を買いに行きました。前回のエピソードはこちら↓↓

あの後私は考えました。

①まず、自分が自分の身を守れるように強くなろう。

②また何かあった時用に、防犯用の武器みたいなものを用意しよう。

男性に馬乗りされ、首を絞められたのは社宅でした。なので途中「包丁を取ってこようか」という気持ちも湧きました。

でも、包丁は致命傷を負わせられる攻撃力が高い武器であるだけに、逆に取り上げられて、自分が命を落とすような事になれば、こんな全く面識のない男に刺されて死んでも、この犯人は捕まる事がない。私はいきなり殺されて事件は迷宮入り。そしたら私、殺され損じゃん!

そう思って包丁は断念しました。そんなわけのわからない命の終わり方するくらいならおとなしくヤラれた方がいいかもしれない。

ヤラれる better than殺される

そんな計算が働きました。ま、それは最悪の状況それとしても、回避できるならできるだけ回避したい、説得、泣き落とし、懇願、色々・・・。そして戦場の兵士で例えるなら、全身あちこち大けがは負ったが、致命傷だけは負わずに済んだ、という感じでした。

そうして辛くも回避できた私は、一人になった後も気持ちが落ち着かず、悶々迷った挙句、社宅と会社の中間くらいにある交番に行きました。

軽く事情聴取されて、警察のおじさんは警棒を装備して、防具?みたいなジャケットを着用して、万全の態勢で社宅まで送ってくれました。

でも会社に迷惑をかけるのも嫌で、危機管理もできないダメ人間と思われてしまうんじゃないかと思って、第一大騒ぎにしたくなくて、会社にも報告できませんでした。(つまり交番に言った意味なし)

以来、もしかして今も誰かにつけられているんじゃないかとトラウマになって、毎日帰り道のコースを変えたりしていました。

そして背後から来られるのも全くダメになりました。その相手と自分しかいない空間とわかっていても、背後から来られると身体がすくむようになりました。

あの時、包丁は武器としての攻撃力が高すぎて手が出せませんでしたが、バットとか竹刀があれば!とすごく思いました。

でも、ホントにそれがあったら良かったのか?結局それらも自分がビビッて手を出せないうちに取り上げられてしまったら、逆にボコボコにされてしまう、と思うと、う~ん・・どうなんでしょう。

何か、攻撃力が高くて、防御もできて、取り上げられてもそう簡単に使いこなせないような、そんな武器はないものか・・・(←ど~なのこの視点)

ホントに大真面目に考えた結果、出した結論が・・・






ヌンチャク!

ふざけていたわけでなく、当時の私が「攻防一体の最強の武器」をめちゃめちゃ大真面目に考えた結果、辿り着いた結論でした。

そして週末中華街へ。ガチな木製ヌンチャクをゲットして、社宅に持ち帰りました。

買って帰ったのはいいですが、自分でも使い方がわからない。

今ほどヨウツベ先生も多くいらっしゃらず。

とにかく練習だ、右手で持ったヌンチャクを肩の前から後ろへ、それを下で左手でキャッチして受けて今度は左肩から上から下へ。

も~コレどうやって使うんだよ。自分に当たると結構痛いし、上から下への他にどんな攻撃のバラエティーがあるって言うんだよ💢



・・・わからない。チーン


結構二か月くらいは頑張って、その上から下の練習を繰り返してはみましたが、このくらいの力加減で角度だったら此処に来る、という境地にまでは辿り着かず!

結局、自分の身体を武器化するしかないな。やっぱりその結論への確信を強めただけでした。

(ヌンチャクは、その後私の広州赴任にも持って行かれます。本場中国に行けば、何とかなるんじゃないかと思って。・・何ともなりませんでした。香港に出てくるあたりで諦めた私から捨てられてしまうのです。)




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