『現場はつらいよ』って伝えよう!
来年度の政府予算案やそれに紐づく税制、また経済計画が多く見られる中で、やはり多く散見されるのは再エネなど、所謂2050年までのカーボンニュートラルを目指した施策かと。
過去投稿は下記リンクをご確認ください。
-石油業界シリーズ(石油先物、逆張り、業界シフト、今後の展開、原油と金)
-日本のエネルギーミックス(電力小売り、意味とは、再考、今後の展開、消エネから省エネ、難題の解決方法、カーボンニュートラルの未来、EV移行へのスピード感、時間軸と判断軸)
その中で日本の最大業種のリーダーであり、様々な面でJapan Incの代表として出ているトヨタの豊田社長が先週、ガソリン自動車をなくせば良い、EVに全部転換できれば、カーボンニュートラルへ、ということではないよ、とちゃんとお話になっていましたね。(コロナ報道で少しニュースが、かすんでいた気もしますが)
産業界のリーダーがちゃんと発言されること、内容としてはそんなに新鮮味がなくても、政府や他国の状況を踏まえ、現場は現場で大変です、というのをしっかり伝える、という姿勢は重要であったかと思うし、トヨタだから聞いてもらいやすい、というのもあるでしょう。特に下記発言に関して、ですかね。
・他国対比で、日本における自動車製造自体が、電力会社の電力源構成などにより、既に環境に悪い
・電力や充電インフラの急速な拡大が必要
・水素など究極なゼロエミッション自動車(ZEV)になるにも大きな技術的な革新(ブレークスルー)が必要
また豊田会長は比較的長期の軸で、のご発言ですが、短期的な足元ですと、自動車の新車販売が相変わらず軟弱で、なんと中古車の競売入札価格が上がっている、という事実も。皮肉な気が少ししますが。。
現代は所有じゃなくてシェアです、とか仰る方もいるでしょうが、例えシェアカーにシフトしたとしても、今までの自動車業界のビジネスモデル(基本的にガソリン車中心の新車販売、また台数で稼いでいく、という形)が、コロナ禍でもっと困難にさらされている、と言えるでしょう。
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