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画面の中に「解」はない【八百屋から見た“食”no.9】

今回の投稿、職業柄“食・農・小売”の分野に限定しますが、一般論としても通じる部分があるはずです。

動画・雑誌記事・ワイドショー・健康番組。
すべて“話半分”、もしくは“すべてエンタメ”と思って接してください。

特に動画配信関連。
注目を浴びたいがために『キケン』だ『危機』だと大層な見出しを付ける。過激な物言いをする。皆、フォロワーを増やし、動画再生回数を上げて収入にしたい。要は胴元が囲い込みと換金に必死なだけです。

前回投稿でいうところ
“コダワリが強い・多い”人ほど、囲い込みに弱いです。
グループ内の似たような情報を掴みまくって、ドツボにはまる・染まる・グループ以外の内容を許せなくなる傾向にあります。

文字や記事を、動画の言い分を。そのまま記憶しないでください。
画面に出た文字情報を
(自らの見解と照らし合わせ)判断できてこそオトナの人間です。

動画・TV番組・メディア記事の中に
正解を求めない。

『○○がそう言ってた』『〇〇と書いてあった』
『番組で〇〇がカラダにイイって取り上げられてた』
上記は、アナタが見た記事を丸暗記しただけ。考えずラクしただけ。判断を放棄しただけです。
正しいかどうかもわからない内容を伝えてしまう“良心の伝言ゲーム”ほど厄介な拡散/伝達はありません。

体験したこと。勉強したことを基に考えてみる。
主語を逆にしてみる。
まったく利害関係がない人と話してみる。
最新のデータを見る。細分化してみる。実際しばらくやってみる。
さまざまな疑問を持ちトライした上で、もう一度記事を眺めてみましょう。

解がたくさんあることに気づくはずです。
解はひとつではないことに気づくはずです。

1つの記事に対して「私はこう思う」と
みずからの見解を持ち、意見を発する所作。
(私を含めた)昭和平成世代日本人の最も苦手な作業なのかもしれません。
『誰かが言ってた』
『TVで〇〇がイイと言ってた』
なんて会話を、すべて笑い飛ばせるくらいの余裕をもつために。

ハマってしまうくらいなら、動画や画面から離れましょう。
動画や画面にあるのは文字や音声という情報だけ。
正確な事実とは限りません。話し手の主観もたくさん入ります。

文字情報・音声情報を見聞きした時は、丸暗記(鵜呑み)をするのではなく、まず落ち着きましょう。画面から目を切り、空を眺め、深呼吸でもしてみましょうか。
正しい正しくない/合う合わない/好き嫌いを各自判断できるからこそ、たくさんの意見や見解が生まれます。100%正解・100%意見の合致はあり得ません。

画面の中に「解」はありません。

画面で飛び交う「文字や音声や動画」はあくまで情報。
得た情報を判断することで、個人々々の解にたどり着きます。
いろんな見解・たくさんの解があることを前提に、思考力・判断力を鍛えましょう。

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