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免疫はシステムなので免疫力という表現は適切な使い方ではないという学びの話

私もそうだったんですが、自分の記事の中でも「免疫力を高める」なんていう表現をよく使っていたんですね。

ところが、病理学やウイルス学・免疫学の研究をしている専門家の意見に耳を傾けてみると、学問の分野では「免疫力」という言葉は使われていないそうなんですね。

免疫力という表現が使われていないどころか、むしろ不適切な言葉であると受け止められているようです。

たしかにネットなどを検索して出てくる情報の中でも、記事内容に権威や信頼性・専門性の要素を兼ね備えているような記事の場合は、免疫力という言葉は使われていないようなのですね。

そういう免疫に関する研究をされている人たちから見れば、一般に免疫力を高めるとか、免疫力うんぬんという表現を目にするたびに、違和感を感じておられるんだろうと思います。

さて、その免疫力という言葉が不適切であるという理由ですが、そもそもの話で免疫というのは複雑なシステムによって構成されており、免疫という1つのチカラがあるわけじゃなく、システムで成り立っているから。

だから、その免疫のシステムを指して、チカラを高めるという表現は不適切だということになるわけですね。

免疫についての話を少しでもかじると、そりゃそうだわ・・・っていうふうに納得してしまいます。

私が読んだ記事では、免疫とはシステムであり単純な「力」をもつと言えるものではないと明記されていました。

要するに、一般的に使われている「免疫力」という言葉は、雰囲気で使われていて特に対象も定義もはっきりせずに、概念さえ適当ではない言葉として使われており、そういう雰囲気で解釈してはいけないということですね。

その辺の、免疫がシステムであるという根拠や概念を理解したい場合はこちらの記事を参考にされるとわかりやすいと思います。(^_^)b

上記の記事は、薬剤師・医学博士として病理学・ウイルス学・免疫学を専門に研究されている病理専門医の、峰宗太郎医師が執筆されたものです。

峰宗太郎医師によると、「免疫力」という言葉を使う人は、基本的には信用ならないと思ったほうがいいとのこと。

免疫機能の低下や免疫機能の維持という表現はセーフなんでしょうが、こと免疫力云々うんぬんという使い方をしている人がいたら、その話の裏付けを疑ってかかったほうが無難であるということですね。

そこまで知ってしまうと、安易に「免疫力」という言葉を使うのを、極力控えなくっちゃと反省を込めて、これからの言葉の使い方に気を付けたいと思います。

他にも、知らずに使っているこんな例っていうのは、あるんだろうなぁ・・・・

お気づきの方は、遠慮せずに教えてくださいね。(^_^)b


ってことで、今回は
免疫はシステムなので免疫力という表現は適切な使い方ではないという学びの話」という免疫力という表現の不適切さについての話でした。😅
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。


では!

重箱の  隅をつついて  のほほんと


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