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【出雲紀行2】巨大なお○んぽモニュメント!!!!さすが絶倫のウサギを祀っているだけはある

前回の記事からサクッと10日が経過していて、その間実生活では入院やら手術やら、鈴木亮平への愛の再熱で幾枚ものパンツが犠牲となるも本命からは全く相手にされずLINEはおろかGmailさえ(どっちにも連絡したんかい...という執念深さはこの際棚に上げておいてほしい)永遠に既読スルーな毎日、嗚呼誰かこの身をシュレッダーにでもかけておくれよ、細いピラピラになって業者に回収されたい人生だったよ、完。
そんなだから、続きは来世でいいか...と照りつける太陽を直視していたら案の定アイズが潰れそうになって秒でアイスノン、まだ生きていたい、そうだ、続きを書こう。

さて、前回出雲大社の鳥居をくぐったはいいが、空気のおいしさに失禁しそうになったり、名犬ラッシーの超絶技巧に昇天しかけたり、歩くたびに気が散って全然メインエリアにたどり着けない事態の連続であったので、本殿には屈強で優しく超絶技巧を持ちわせた鈴木亮平が半裸で待ち構えている(俺を)と思って前進しろ、というところで終わっていた。

松の参道をとにかくゴーストレイトだ、おや、右手に石碑があるではないか。どうやらここは「ムスビの御神像」があるらしい。従来より極度の近眼がウリの俺だが、アラフォーになってそこに“目の霞み”がトッピングされた。全然頼んでない。本当に石碑を読むにも一苦労で、膝をついて額を擦り付けるか付けないかの瀬戸際、周囲からは重度の石碑マニアが出雲を荒らしに来たと思われてもおかしくない距離で朗読する。総じて黙読が苦手な俺である。

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5回ぐらい声に出して、10回ほどgoogleを検索して分かったのは、
「ムスビの御神像」とは、1986年に寄進された像で「大国主神(おおくにぬしのかみ):ここでは国ちゃん)」の前に、「幸魂(さきみたま):ここではさきちゃん)」と「奇魂(くしみたま):ここではくしちゃん)」といった「魂」が現れて、両者の間に様々な出来事が起こり、結果、国ちゃんは【ネ申】としての知識や教養を身につけ、「ムスビの大神」になるに至った。つまり国ちゃんはさきちゃん先生とくしちゃん先生のご指導ご鞭撻の甲斐あって神になりたもうた、ということである。古事記版【奇跡の人】といったところだろうか、ウォーター、ウォーター、応答せよ、サリヴァン先生。

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こちら「魂」を頂く国ちゃん(↑)。
「すっばっらっし〜い、ワ〜イエムshi...」と思わず俺の中の西城秀樹がマイクを向けそうになる。いけない。ここは神聖な場だ。間違っても道ゆく参拝客に「ゆううつなぁど、吹っき飛ばしてぇチミもぉ元気だせ〜よ、そうさワ〜イ...?」などとコール&レスポンスをしてはならない。

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そんでもってこの金色(こんじき)に輝くイケメンの睾丸(↑)が“さきちゃん先生とくしちゃん先生”である。どこを探してもタマは一つしかなかったので、作者都合による合体Ver.ということだろうか。それかド近眼で不謹慎な俺には一つしか見えなかったということも往々にして考え得るので、気になる方は是非一度現地にてご確認いただければ幸いだ。

左手には手水舎があるのだが、景観を台無しにする看板の方が目立っていて悲しくなった。

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すなよ!出雲に来てまでポケモンGOすな!
確かに神聖な場所やったらレアポケモンおるかもしらんけど!
わきまえて!自分人間の分際で何してくれてんのほんまに!
結婚式に喪服で来ちゃいました〜みたいなノリやめて!
ここは神の領域やねんで!お前ん家の縁側ちゃうねんで!
とにかくおまえら国ちゃんに謝れ!
待ってさきちゃん先生、早まらんといて!
「ポケGOかましとるおのこの睾丸は全部キンカンにして豚に食わせたる」とか言わんといてあげて!
やめてくしちゃん先生、それはあかん!
「ポケGOやっとるおなごの股ぐらの毛ぇを永久に脱毛不可にしてパンツというパンツから具ぅハミ出させたんねん」とか言わんであげて!

どうかこれをお読みの皆様はそのような愚行をゆめゆめ働かぬよう、御留意ください。祈。

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出雲には至る所に国ちゃんの像がある。
今度は国ちゃんとウサギのほっこりショットだ。
間違っても「俺のこと好きなら3回まわってワンって鳴いてみせろよ」とは言っていないはずだ。だってあの国ちゃんだもん。大丈夫。

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これ、説明文(↑)。
俺は従来より極度の近眼でしかも目の霞みが(以下略)、とにかくコチラが、かの有名な“因幡(いなば)の白ウサギ”神話である。
知るかボケェ!というボケ非国民のためにザッと要約するとこうだ。


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むかし島に住む1匹の白ウサギの兄貴が因幡にいる姫神に会いたいと思った。だが島と因幡は海で隔たれていたので兄貴のスイミング能力では到底たどり着けない。そこで兄貴は海にやたらとはびこるワニザメ軍団にアヤをつけた。

「俺の舎弟とお前の舎弟、どっちが数多いか競ってみぃひんか?あぁ?!イモ引いてんとちゃうぞゴラァ!!!」

かくして海にズラっとおひけぇなすったワニザメ軍団。
“有難う御座いやす、手前こちらで控えさせて頂きやす”と言いながら、ズラッと並んだワニザメの背中をポンポンと渡る兄貴。

「てまえ生国と発しまするは隠岐のシマの生まれ、姓はワニ、名はザメ、人呼んで“ワニとサメどっちかに聖也!”と申します!」

口上が終わる頃にはワニザメ軍団の背中を渡り終え、ちゃっかり海を越え因幡に到着していた兄貴。

「ご丁寧な御仁義、有難う御座いやした。もう気づいとるとは思うけど...お前らワシに...騙されてんで(爆笑)!!!」

言わなきゃよかったのにあと一つ脳味噌の足りなかった兄貴、ワニザメ軍団及びそのケツモチの返しに合う。これぞ自業自得の仁義なき戦い。

体中の毛を剥がされ丸裸の刑にされた兄貴。ヘタこいたぁ....と俯きながら砂浜を歩いていると、今度は向こうから国ちゃんの兄弟軍団(国ちゃん不在)が歩いてきた。折しも兄弟軍団は隣町の八上姫がクソ可愛いと聞いて、“ぜってー嫁にしたる!”と息巻いてブンブン言わせていた道中であった。

国ちゃんの兄「おう、お前、見ん顔やな、どこのシマのもんや?」
兄貴「ごろさす、ワシ隠岐のシマの白いモフモフ兄貴と申しやす」
国ちゃんの弟「そうか、俺らは国ちゃんの兄と弟軍団や。これから隣町の絶世のスケ拐いにいくとこやねん!おい、モフモフどしたんや?体ボロボロやんけ、モフモフちゃうやんけ(爆笑)!」
モフモフ兄貴(モフモフなし)「お恥ずかしい話なんすけど...ちょっと嘘がめくれまして...返しに合うてしまいましたわ」
国ちゃんの兄「自分あれやで、その傷やったら海水で体洗うて、風に当てたあと高い山のてっぺんで寝たらイッパツやで!」
国ちゃんの弟「そうやで!くれぐれも薬局なんか行ったらあかんで!まぁ騙されたおもてやってみぃ!」
モフモフ兄貴(モフモフなし)「あざす!今すぐやりますわ!ザパァザパァ」
言われた通りにやると、海水が乾くにつれて皮がさらにめくれ拷問級の痛さだった。

あいつら何なん?!クソバイスやん!そもそもワシ何でこんな目に合わなあかんの?因幡のスケがなんぼのもんじゃい!ワシのバカ!アホ!うわあぁぁぁぁん!

さすがのモフモフ兄貴(モフモフなし)も目から涙をこぼす。するとなんということでしょう....今までのは全部フリでしかなかった、そう思わずにはいられない絶妙なタイミングで国ちゃんが通りかかったのです。

国ちゃん「どしたん?自分カチコミにでも失敗したん?だいじょぶぅ?」
モフモフ兄貴(モフモフなし)「ワシもう足洗いたんですわ〜(泣)!今まで散々やってきてよう分かったんです。体も気付いたらこんななってもうて...もうミジメでしゃーないんですわ...」
国ちゃん「つら!自分どんだけ可哀想なん?クニが泣きそうやねんけど!はよ河口行って真水で体洗うて、蒲(ガマ)の穂をつけてみぃ?絶対ようなるから!な?そうしい!」
モフモフ兄貴(モフモフなし)「がまのほ...ああ!あの田んぼでよう見るフランクフルトみたいなヤツっすね!あざす!あざす!クニの兄貴ほんまにあざっす!」
かくしてモフモフ兄貴が国ちゃんのアドバイス通りにすると、あっという間に毛が伸びて体は元通り。新生モフモフ兄貴の爆誕です!

モフモフ兄貴「そういえばクニの兄貴はどっか向かう途中やったんですか?」
国ちゃん「んとね〜なんか隣の町にええ感じの子がおるからクニも行こうや〜って兄ちゃん達に誘われてんけど、なんや気付いたらみんなの荷物持ちやらされててな〜、クニ途中ではぐれてしもうてん。したら大怪我したモフモフちゃんがおるやんか〜、もうクニほんまビックリしてんで?分かるぅ?まぁ傷治ったから良かってんけど!えへへ」
モフモフ兄貴「(ええやつ!コイツどんだけええやつなん!)力にならせてください!」
国ちゃん「え〜?なになにー!やめてー!ほんま土下座とかせんといてー?クニ悪者みたいやーん!うんうん、力になってくれんの?おおきに〜!」

モフモフ兄貴は八上姫の元へ走った。国ちゃんの兄弟より、こだまより、ひかりより、のぞみよりも速く。大昔から足の速い動物はウサギと相場が決まってるんや!ワシの脚力、フルスロットルやで!

モフモフ兄貴「ぜぇぜぇ...かくかくしかじかで、絶対クニの兄貴が誰よりも姉貴を幸せにすると誓います。自分、命救われたんで、命をかけて、姉貴に伝えにきました!ではっ...!!!」

こうして、八上の姉貴はクニの兄貴と結ばれ、モフモフ兄貴は二人のご縁を結んだ“奇跡の白ウサギ”として後世に語り継がれる存在となったのである。
-Fin-
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ひたすらいい人(神)であった国ちゃんと、情状酌量で減刑にしてもらい、その運の良さから時の人(ウサギ)となったモフモフ兄貴。そんな逸話があってのこの像。感慨深い。

ここでかなりのタイムロスをした俺は、次に見た像がどんな意味を持って祀られているのか等はブッ飛ばして、賽銭を投下して祈る、賽銭を投下して拝む、というピンポンダッシュ方式で進んで行った。

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上の像(↑)は多分、牛と馬なので、【動物に感謝〜サンクスアニマル〜】という意味だろう。違っていても感謝の量は変わらないので許してほしい。

(注:後学のためにgoogle大先生に聞いてみると、こちらは牛馬舎と呼ばれ、神馬は撫でれば子宝・安産に恵まれ、神牛は学力向上が期待できると言われている、とのことである。じゃあ撫で回せばよかったと後悔しかないし、人生知らない方がいいことの方が多いとつくづく思った)

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ついに到着、メインエリア!
ここが御祭神に最も近づける門で、八足門というらしい。
守衛が一人。私も独り。

え?ええんか?!独り占めしてええんか?!!!
贅沢という言葉の意味を、ただいま噛み締めております!!!
国ちゃん見てはりますかー!!!やん、きましたよー!!!
15時間かけて、きました!きたりましたー!!!


恐ろしいぐらい誰もいない。
誰もいないことにこんなにも恐怖を覚えたことはない。
神聖な場所に自分だけ(※守衛は除く)だと誤魔化しが効かない気がする。
嘘がつけない、まさに皮を剥がされたウサギのような気分だった。

鳴り響く賽銭(だいたい全財産の8割はイった)の音、仰々しい拍手、誰もおらんのやからいったれと思って声に出して述べた日頃のお礼。

やり...きっ...たぁー!!!!!!!

あとは帰るだけだ。
え?観光しないの?今何時よ?

バスが出雲に着いたのが8時ぐらいだったので、今は午前10時だ。
もう十分堪能したし、これ以上の目的などない。
何より疲れた。アラフォーの体力を舐めてはいけない。
夜行バスで眠れるはずがないのだ。はよ寝たいし、我が家へ帰りたい。

思えばいつだってそうだった。家族旅行でも、サークルの合宿でも、ただの飲み会でもそう、着いた途端に帰りたくなる。「来た」ことで俺の目的は達成されてしまうので、あとはもう「帰る」しか楽しみがない。つくづくイベントに向いてない女。

絵馬書いて御朱印だけ押して帰ろう。
あ、やべぇ御朱印帳ないや。そもそもノートも何も持ってきてないんだった。でも御朱印もらいたいよな。出雲まで来たんだし。バッグを漁りに漁ってようやく“押せそうなヤツ”を発見。

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てってれー!
THE・メンタルクリニック予約カァーーーード\(^ω^)/!!!!!!!!!!!!

俺の個人情報が赤裸々に綴られているため全貌が見せられず申し訳ないが、確かにここに出雲大社の御朱印を押した。
後日、クリニックの受付でお姉さんに“すっごい大胆〜っ!”と褒められて(?)鼻高々だったのは俺だけの秘密だ。

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触れたら呪われそうなおみくじの木。

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神楽殿も写真だけは撮った。
しめ縄をみると条件反射で「ちゃんこ!」が口から出てくる仕組みになっていて困る。作務衣のおじさんがギョッとした目でこちらを見ていた。たまには「千秋楽!」とかにしてみようか。

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クニの兄貴と八上の姉貴のラブフォト。
モフモフ兄貴んとこの組員が彩りを添えている、ほのぼの。

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え、組員多すぎじゃね?!
やっぱりワニザメ軍団と数を競おうとしただけはある。

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「お前らぁ!くれぐれもカタギさんには迷惑かけんじゃねぇぞぉぉ!!!」
今にもモフモフ兄貴の怒号が聞こえてきそうだ。(幻聴)

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とはいえウサギは絶倫の象徴として名高い。
プレイボーイが幸せにした人間の数はきっと億を超えるだろう。

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屈強で優しく超絶技巧を持ちわせた絶倫の鈴木亮平(半裸) と出会い恋に落ちて愛されますように。あれ、どうして涙が....

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帰り道も相変わらず目に優しい風景。
パシャ。
おや?!おやおや?!

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こんなところに巨大なおちんぽモニュメント!!!!
さすが絶倫のウサギを祀っているだけはある。
説得力(何の)が違う。
根性根性ド根性!と思わず謳いたくなる。

しかし帰路を急ぐのでまったりとしてはいられない。
帰りは電車なので、最寄りの駅まで出雲大社前からバスに乗る。

駅に着くと柱にも“クニの兄貴とモフモフ兄貴 featuring.ワニザメ軍団”が。
推せるもんはどこまでも推す。
クドいようだが、そのクドさがいいのだ。
だってこれを見に来たんだもの。
最後まで忘れないでドンフォゲッミー...というメッセージがぎゅんぎゅんに伝わってくる。

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忘れないよ...と呟いて思い出した。
そういや何も食ってねぇ。
食事をすっかり忘れていた。
電車がくるまであと1時間。駅構内にある出雲そばの店に駆け込んだ。

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赤天(赤唐辛子を混ぜたすり身)とあご野焼き(飛魚のかまぼこ)。
手前の皿は乳輪のでかいおっぱいを模したと察する。
どちらも美味かった。

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出雲そば。3種類。奥の壺は女体を模したと察する。美味かった。

お前それしか感想ねぇのか?と出雲のあちらこちらから皿が飛んできそうだが、正直この時は早く帰りたくてたまらなかったため味を覚えていない。不味いと思わなかったということは、美味かったということであるので、めでたしめでたしである。
次回は料理だけを堪能しにゆきたいので、どうか待っていてほしい。

そろそろ乗車時刻。
知らない街の路線図を見るのが好きだ。
ただ、いつも【山陰】という文字を見るたびに【小陰唇】が浮かんでしまい、俺の脳の造りに疑心暗鬼になる。
でも大事だよね?しょういんしん。

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博労町(ばくろまち)は響きがいい。
くたびれた綾野剛がいそうでわくわくする。
どうか荒んでいてほしい。(良い意味で)

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余子(あまりこ)は鼻の奥がツンとしていい。
小学生の時のペア組みであぶれた俺のエモーショナルな状態そのものだ。
ペアなんて組めなくても大丈夫だよ、上京して長い付き合いの友達もできたし、ちゃんと今、幸せにやっているよ。余子だったあのころの俺にそう伝えたい。

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来待(きまち)。
NOW俺の気持ち。

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路線図は宇宙みたいに果てしなくて楽しい。
思いも寄らない言葉の組み合わせを発見できて面白い。
この線の先にも無限に地名が連なり、見たこともない場所に連れて行ってくれるのだ。乗り物って尊い。
あ、やくもが来た。

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電車が土地と土地を繋いで俺を東京に帰してくれるように、出雲大社にきたことが、誰かと誰かを繋いで、そのまた先にいる俺ともご縁を結んでくれるといいな。想像の5倍は揺れるやくもで、ひとり窓に頭を打ち付けながらそう思った。

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