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エッセイ

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実験が死ぬほど苦手なのに理工系大学に進む羽目になった、かつての私が感じていたことなど、雑多に書いています。
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#実体験

6年間チャリ通学したら色々ありすぎたッ!!

6年間チャリ通学したら色々ありすぎたッ!!

《ごく小規模の交通事故の描写を含みます。苦手な方はご注意ください》

 田舎での自転車通学は楽しい。中高生のころは、台風がきた日も片道30分の道のりを爆走していた。カッパを着たまま立ち乗りで坂を上がったときの高揚感たるやハンパない。「向かい風に立ち向かう俺強い! カッコいい!」――大人になった今なら言える。素直に電車で行け。可能ならパッパに送ってもらえ。いのちだいじに。

 まぁ、こんな風にキマっ

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理系の白衣はふつくしくない。

理系の白衣はふつくしくない。

 医療ドラマに出てくるドクターは顔がいい。それを一層ひきたてるフェチズムなアイテム――それが白衣だ(ここで言う白衣は羽織るタイプである。整体師の方がよく着ているケーシーは含まない)。
 Vネックのスクラブ上下だけでも鎖骨が見えてセクシーだし、プロフェッショナル感が半端ない。その上から更に白衣を着られたらイチコロ待ったなし。

 なお、私の推し医師はコウノドリの四宮先生(しのりん・ハルやん共に)・T

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大学二年(後期)の生物学科生が慄いた「マウスの解剖」

大学二年(後期)の生物学科生が慄いた「マウスの解剖」

※この記事のテーマは「マウスの解剖」となります。小動物の死や内臓、血に関する描写を含みますので、苦手な方は閲覧をお避けください。

はじめに 先日公開した記事のとおり、私は科学の実験がものすごく苦手だ。

 だからこそ、バチバチに理系な5歳年上の兄が地方国立大の工学部に合格した時は「数学も物理もできるアニキかっけー!」と尊敬の眼差しを注いだ。実家を離れた彼が楽しいキャンパスライフを送るだろうと疑わ

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実験嫌いの女子、ガスバーナーに泣かされる。

実験嫌いの女子、ガスバーナーに泣かされる。

 私事だが、科学の実験が嫌いだ。生理的に無理なレベルで。

コミュ障

不器用

ビビリ

 この3つの欠点のせいで、生まれてはじめてフツーの光学顕微鏡を見たときは体がすくみあがった。小学校の中~高学年だったはずだが、おっかなくて指一本触れずに終わった。

 どうしてかって?
 オーケー、今からありのままを白状するから笑うなよ。絶対笑うなよ!

 「何かしでかして、この高そうなの壊したら終わりだ」

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