まりも緑太郎

はじめまして 日々の色んなことを書いております。

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記事一覧

空いてる駐車場で、すぐ隣に駐める車の思考

 駐車場の話。スペースは沢山あるのに、何故かすぐ隣に駐められてる経験がありませんか?  これ、ちゃんとした理由があるんです。  まず、その理由を説明する前に、駐…

まりも緑太郎
9か月前
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現実的なプロ野球球団の増やし方

 一年に何度か、プロ野球の球団を増やしたらどうだ、っていう話題があがります。  ですが、この話題が出た時に、『セパ8球団ずつにする』という大前提になります。その…

まりも緑太郎
9か月前

ブレーキを踏み間違う人の踏み方について

 ブレーキとアクセルを踏み間違う事故が日常的に起こるようになってどれくらい経つでしょか。  最近はニュースにさえ流れなくなって、翌日の地方紙で知るという事も珍し…

まりも緑太郎
9か月前

ぼくが考えた、本当の【異次元の少子化対策】

 最近、政治家のみなさんのあいだで【異次元の少子化対策】という言葉が流行っています。  しかし内容を眺めると、今までの政策の延長線のものでしかなく、どこが【異次…

まりも緑太郎
9か月前
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Mリーグがない時期にやってほしいこと

 私は実際の麻雀はやらないが、プロ雀士の対局を見るのを日課にしています。  競技はもちろんのこと、解説や実況を含めた放送はエンタメとしても優れているので、同じ様…

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八百屋の黒板「南から新じゃが」

 計量カップが割れた。  正確に言えば、ぬるま湯で作った出し汁をカップで計ったら、ひびが入った。  このカップ自体、日奈子が離婚した当時に急いで買い揃えたものの…

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八百屋の黒板の物語「strawberry 」

 こうやって休み時間に外出するのもあと何回あるのだろうか。翔平はひとり予備校の校舎から街に出る。雪が滅多に降らない南国とはいえ、2月初旬の風は冷たくて、翔平はダ…

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八百屋の黒板の物語「春キャベツ」

 休日の夕方、圭太はキャベツを解体している。  一人暮らし用の1Kのキッチンは薄暗く、寒い。  スウェット姿の彼はまず、まな板の上に置いた春キャベツ丸一玉の外側の葉…

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八百屋の黒板の物語 「葉玉ねぎ」

 営業所に戻ってきた園田の手には、葉玉ねぎが握られていた。 「あっ、葉玉ねぎ」  と、事務の片岡咲子が指摘すると、園田は葉玉ねぎを左斜め上に掲げて「thank you」と…

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八百屋の黒板の物語 「スナップえんどう」

 晩御飯を食べている颯太が、何か思い出した様に「あっ」と呟いた。箸とご飯茶碗を持ったまま五秒ほど静止した後、何事もなかったかの様にまた食事を再開する。今日の献立…

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八百屋の黒板の物語  「ぽんかん」

 夫の母親である佐和子さんのギプスに気付いたのは、加奈が家族と義実家を訪れた今年の元日のことである。右足の足首から先に小さめのギプスをしていて「液体ボールドを落…

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空いてる駐車場で、すぐ隣に駐める車の思考

 駐車場の話。スペースは沢山あるのに、何故かすぐ隣に駐められてる経験がありませんか?

 これ、ちゃんとした理由があるんです。

 まず、その理由を説明する前に、駐車には二つの流派があるということから述べていきます。

 二つ流派とは?
 もちろん、前から後ろからという単純なものではありません。バックで駐める時の考え方が二つあるということです。

 二つの流派に名前をつけるとすれば、
【原理主義】

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現実的なプロ野球球団の増やし方

 一年に何度か、プロ野球の球団を増やしたらどうだ、っていう話題があがります。

 ですが、この話題が出た時に、『セパ8球団ずつにする』という大前提になります。そのうえで話をされるので、分配ドラフトとかで贔屓のチームの戦力が大幅に弱体化してしまう、という既存のプロ野球ファンは、球団を増やすことに反対しがちになるのです。

 なので私は提案したい。
 セパ1球団ずつ増やしませんか?

 いや、奇数では

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ブレーキを踏み間違う人の踏み方について

 ブレーキとアクセルを踏み間違う事故が日常的に起こるようになってどれくらい経つでしょか。
 最近はニュースにさえ流れなくなって、翌日の地方紙で知るという事も珍しくはありません。

 このニュースが頻繁に流れていた頃、ニュースの解説員やワイドショーの専門家が話題にしていたのは主に二つです。
 高齢者の免許返納の問題と、自動車の安全装置の二つです。

 ですが、あと二つほど加えて語るべき事象があると思

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ぼくが考えた、本当の【異次元の少子化対策】

 最近、政治家のみなさんのあいだで【異次元の少子化対策】という言葉が流行っています。

 しかし内容を眺めると、今までの政策の延長線のものでしかなく、どこが【異次元】なのかという疑問が出てきます。

 この国の政治家や官僚は、言葉遊びが過ぎるところがあるので、いまさら驚きません。

 という事で、最近のニュースを見ていて思いついてしまったけれど、どこか非常識な思いつきなので、リアルでは口にし辛い提

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Mリーグがない時期にやってほしいこと

Mリーグがない時期にやってほしいこと

 私は実際の麻雀はやらないが、プロ雀士の対局を見るのを日課にしています。
 競技はもちろんのこと、解説や実況を含めた放送はエンタメとしても優れているので、同じ様な面子の対局でも全く飽きが来ません。

 ABEMAなどのコメント欄もいい味を出しています。
 画面の中のプレーに、同じ感想を持つ人間が自分以外にもいる事が確認できるし、好プレーには素直に賞賛できる多くのファンがいることもわかります。

 

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八百屋の黒板「南から新じゃが」

八百屋の黒板「南から新じゃが」

 計量カップが割れた。
 正確に言えば、ぬるま湯で作った出し汁をカップで計ったら、ひびが入った。

 このカップ自体、日奈子が離婚した当時に急いで買い揃えたもののひとつであるから、もう10年使っている事になる。
 完全に漏れ出す前に、カップに醤油とみりんと酒をくわえて、作りかけの牛丼の鍋に入れる。そして玉ねぎと牛肉が浸るように鍋を揺らした。
 日奈子は一息ついて、シンクの上にできた漏れ出した出し汁

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八百屋の黒板の物語「strawberry 」

八百屋の黒板の物語「strawberry 」

 こうやって休み時間に外出するのもあと何回あるのだろうか。翔平はひとり予備校の校舎から街に出る。雪が滅多に降らない南国とはいえ、2月初旬の風は冷たくて、翔平はダウンコートのファスナーを上まで閉めた。

 彼の通う予備校には、外から通ってくる現役生もいれば、翔平のような寮生もいる。予備校に併設する100人を超える寮生が過ごす男子寮には、バストイレ付きの個室があり、冷蔵庫もついている。もちろんテレビは

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八百屋の黒板の物語「春キャベツ」

八百屋の黒板の物語「春キャベツ」

 休日の夕方、圭太はキャベツを解体している。
 一人暮らし用の1Kのキッチンは薄暗く、寒い。
 スウェット姿の彼はまず、まな板の上に置いた春キャベツ丸一玉の外側の葉から剥いていく。ふわりとした見た目の濃い黄緑の葉っぱをまな板の端に重ねる。

 狭いキッチンには、キャベツからしたら残酷な音が響く。もちろんキャベツには耳は無いし、残酷な圭太の耳はイヤホンで塞がれていて、その音はろくに聞こえない。

 

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八百屋の黒板の物語 「葉玉ねぎ」

八百屋の黒板の物語 「葉玉ねぎ」

 営業所に戻ってきた園田の手には、葉玉ねぎが握られていた。
「あっ、葉玉ねぎ」
 と、事務の片岡咲子が指摘すると、園田は葉玉ねぎを左斜め上に掲げて「thank you」と呟いた。

「いーや、主演男優賞のスピーチ!」
 営業所長の松尾がツッコむ。
 今、この職場では、東京ホテイソンが流行っている。
 大の大人が恥ずかしげもなくお笑い芸人のフレーズを口に出せるのは、「話芸はタクシードライバーの基本技

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八百屋の黒板の物語 「スナップえんどう」

八百屋の黒板の物語 「スナップえんどう」

 晩御飯を食べている颯太が、何か思い出した様に「あっ」と呟いた。箸とご飯茶碗を持ったまま五秒ほど静止した後、何事もなかったかの様にまた食事を再開する。今日の献立は、豚バラのキャベツ炒めと、わかめスープ、茹でたスナップえんどうである。

「今の何?」
 颯太の二歳下の妹、美憂がすかさず訊く。
 もうすぐ中学三年生の颯太は、ぼーっと何を考えているかわからない事が多い。対して小学生の美優の方が口が立つの

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八百屋の黒板の物語  「ぽんかん」

八百屋の黒板の物語  「ぽんかん」

 夫の母親である佐和子さんのギプスに気付いたのは、加奈が家族と義実家を訪れた今年の元日のことである。右足の足首から先に小さめのギプスをしていて「液体ボールドを落としちゃってね」などと佐和子さんは小さく笑っていた。小柄なのでソファーで脚を伸ばして座っていても邪魔にはならない。けれどいつもの正月なら動き回っている彼女が座っている。それだけで孫たちにとっては珍しいらしく、彼女の周りは終始賑やかだった。

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