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ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。

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ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。

記事一覧

I Feel Fine フィードバック奏法って何?

今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストに応えます。 ポール来日が決まったら、また一緒にライブ行こう! ギターのフィードバック奏法が初めて使用された楽曲として…

yama
2週間前
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With a Little Help from My Friends リンゴの人生を唄った曲

今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストに応えます。 そういえば、リンゴの曲を解説するのは初めて。 リンゴが架空の歌手ビリー・シアーズ(Billy Shears)に扮し歌…

yama
1か月前
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You Won't See Me ポールの失恋

今回は「ゆめ参加NAブログ」で出会ったお仲間、Kitさんからのリクエストにお応えします。 ポール来日、実現してほしいですね。ぜひライブで聴きたい1曲。 『ラバー・ソウ…

yama
1か月前
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WINGS「JET」 実はポールが義父に向けたメッセージ

今回は「ゆめ参加NAブログ」で出会ったティーンエイジのお仲間、R君のリクエストにお応えします。ポールの南米ツアーが発表されました。 ぜひ、日本にも来て欲しいですね!…

yama
2か月前
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Hello Goodbye ドレミファソラシド♬

今回は【ゆめ参加NAブログ】で知り合ったお仲間、「NAドリ」のマッキーさんからのリクエストにお応えします。 1967年5月、ビートルズは世界初の試みとなる24か国で同時放…

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2か月前
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Here comes the sun ジョージにとっての太陽とは

今回は「夢参加NAブログ」で出会ったティーンエイジのお仲間、琉斗君のリクエストにお応えします。現在、Here comes the sunのギターを練習中との事。ガンバって! ジョー…

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3か月前
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ビートルズ曲解説 You can’t do that ジョンはコンプライアンス違反?

今回は「夢参加NAブログ」で出会ったお仲間、ABBEYさんのリクエストにお応えします。 本当にジョンは「ジェラス・ガイ」(嫉妬深い男)だったそうだ。 ライブツアーの為、…

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3か月前
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ビートルズ曲解説 Drive my car

レコード店でゴールド(パーロフォン)レーベルのモノラル盤『プリーズ・プリーズ・ミー』を聴かせて頂いたことがある。しかし残念ながら、さほど違いを感じる事はなかった。…

yama
4か月前
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ビートルズ曲解説 Hey Bulldog

はたして私には「ビートルズを語る資格」はあるのだろうか? そんな事を考えながら、今回は「エアポート'80様」からのリクエストにお応えします。 曲を聴いた後、オノ・ヨ…

yama
5か月前
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ビートルズ曲解説 Something

今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストにお応えします。 娘さんが「サムシング」のベースを弾いてライブデビューしたそうだ。 おめでとう! 大御所フランクシナトラ…

yama
5か月前
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ビートルズ曲解説 Paperback Writer

ビートルズに出会って40年。 1曲づつ曲解説を書いています。 今回は「水ようかん様」のリクエストにお応えします。 PVではポールの前歯が欠けている。どうやらモペット…

yama
5か月前
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ビートルズ曲解説 Please Please Me

ビートルズのコピーバンドを組み、この曲を演奏しました。 大好きな曲なので解説します。 プロデューサーのジョージ・マーティンはレコーディング後「おめでとう、初のナン…

yama
6か月前
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ビートルズ曲解説 Helter Skelter

ビートルズのコピーバンドを組み、この曲を演奏する事になりました。 大好きな曲なので解説します。 この曲を初めて聴いたのは「ホワイトアルバム」ではなく「ロックンロ…

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8か月前
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ビートルズ曲解説 A day in the life

ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストに応えます。 初めてオーケストラを起用したロッ…

yama
9か月前
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ビートルズ曲解説 I Call Your Name

ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 ジョンはこの曲を15歳の頃に書き、1963年に加筆修正して仕上げたらしい。後に次のように語っ…

yama
10か月前
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ビートルズ曲解説 Penny Lane イギリスの床屋さん

ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 今回は、Ryu様のリクエストにお応えします。 ペニー・レインはリヴァプールにあるバス通り。「…

yama
11か月前
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I Feel Fine フィードバック奏法って何?

I Feel Fine フィードバック奏法って何?

今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストに応えます。
ポール来日が決まったら、また一緒にライブ行こう!

ギターのフィードバック奏法が初めて使用された楽曲として有名。
レコーディング中、偶然ジョンがギターのボリュームを下げることなくアンプに近づけたことによりフィードバックは発生した。
フィードバックを使用することは、EMIスタジオの厳しいレコーディング方針に違反するが、ジョンはこれを曲頭に使用す

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With a Little Help from My Friends リンゴの人生を唄った曲

With a Little Help from My Friends リンゴの人生を唄った曲

今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストに応えます。
そういえば、リンゴの曲を解説するのは初めて。

リンゴが架空の歌手ビリー・シアーズ(Billy Shears)に扮し歌うというコンセプトのもとで書かれた楽曲。

基本的にポールが作曲。歌詞の一部をジョンが手伝ったようだ。
高音が苦手なリンゴのキーに合わせて作曲され、正式タイトルが決まるまで「バッド・フィンガー・ブギ」と呼ばれていた。

どの辺

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You Won't See Me ポールの失恋

You Won't See Me ポールの失恋

今回は「ゆめ参加NAブログ」で出会ったお仲間、Kitさんからのリクエストにお応えします。
ポール来日、実現してほしいですね。ぜひライブで聴きたい1曲。

『ラバー・ソウル』収録曲。目立つ曲ではないが、コアなファンには人気が高い。

ポールは本作について「いつもはギターかピアノを使ってコードから曲を作るんだけど、この曲はたったの2つの音から生まれた。ギターの2本の高音弦の組み合わせでね」と語っていた

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WINGS「JET」 実はポールが義父に向けたメッセージ

WINGS「JET」 実はポールが義父に向けたメッセージ

今回は「ゆめ参加NAブログ」で出会ったティーンエイジのお仲間、R君のリクエストにお応えします。ポールの南米ツアーが発表されました。
ぜひ、日本にも来て欲しいですね!

1973年発売のアルバム『バンド・オン・ザ・ラン』収録曲。ウィングス結成後、音楽的には不評が続き、このアルバムの大ヒットで挽回した。ポール起死回生の一撃!

時代はハードロック。
「ジェット」は力強いブラスセクションとそれにシンクロ

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Hello Goodbye ドレミファソラシド♬

Hello Goodbye ドレミファソラシド♬

今回は【ゆめ参加NAブログ】で知り合ったお仲間、「NAドリ」のマッキーさんからのリクエストにお応えします。

1967年5月、ビートルズは世界初の試みとなる24か国で同時放送された衛生中継特別番組『OUR WORLD 』にイギリス代表として出演した。番組のための楽曲として、ジョンは「愛こそはすべて」、ポールは「ユア・マザー・シュッド・ノウ」を提供。

結局、番組では「愛こそはすべて」が採用され、ポ

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Here comes the sun ジョージにとっての太陽とは

Here comes the sun ジョージにとっての太陽とは

今回は「夢参加NAブログ」で出会ったティーンエイジのお仲間、琉斗君のリクエストにお応えします。現在、Here comes the sunのギターを練習中との事。ガンバって!

ジョージは退屈なアップルの会議をサボって友人クラプトンの家を訪ねた。そして、クラプトンのアコースティック・ギターを借りて庭を歩きまわっている中、その年初めての春らしい日差しを感じて、本作の歌詞とメロディが頭に浮び、この曲を書

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ビートルズ曲解説 You can’t do that ジョンはコンプライアンス違反?

ビートルズ曲解説 You can’t do that ジョンはコンプライアンス違反?

今回は「夢参加NAブログ」で出会ったお仲間、ABBEYさんのリクエストにお応えします。

本当にジョンは「ジェラス・ガイ」(嫉妬深い男)だったそうだ。
ライブツアーの為、ジョンは家を空ける事が多かった。
自分の留守の間に妻のシンシアが浮気をしているのではないか、という妄想に取りつかれて書いた曲だと言われている。

歌詞は
I got something to say that might caus

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ビートルズ曲解説 Drive my car

ビートルズ曲解説 Drive my car

レコード店でゴールド(パーロフォン)レーベルのモノラル盤『プリーズ・プリーズ・ミー』を聴かせて頂いたことがある。しかし残念ながら、さほど違いを感じる事はなかった。
それでも前向きにビートルズを語ります!
今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストにお応えします。

同名の映画「ドライブ・マイカー」、当初ビートルズの楽曲とは関係ないと思っていた。

しかし映画を観た後、歌詞を読みなおし関連性があるよ

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ビートルズ曲解説 Hey Bulldog

ビートルズ曲解説 Hey Bulldog

はたして私には「ビートルズを語る資格」はあるのだろうか?
そんな事を考えながら、今回は「エアポート'80様」からのリクエストにお応えします。

曲を聴いた後、オノ・ヨーコはジョンに次のように尋ねた「なんでブルドックなん?」
実際は関西弁でないと思うが、単純に疑問に思ったのだろう。

本作は当初「ヘイ・ブルフロッグ(ウシガエル)」というタイトルで作曲され、リハーサルが行なわれていたが、ポールが犬の吠

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ビートルズ曲解説 Something

ビートルズ曲解説 Something

今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストにお応えします。
娘さんが「サムシング」のベースを弾いてライブデビューしたそうだ。
おめでとう!

大御所フランクシナトラもこの曲をカバーしており、インタビューで次のように話していた。
「レノン&マッカートニーの曲の中で、サムシングが一番好き!」
ジョージの曲なのに、、、

1970年にアイヴァー・ノヴェロ賞の最優秀ソングを受賞し、多くのアーティストによっ

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ビートルズ曲解説 Paperback Writer

ビートルズ曲解説 Paperback Writer

ビートルズに出会って40年。
1曲づつ曲解説を書いています。
今回は「水ようかん様」のリクエストにお応えします。

PVではポールの前歯が欠けている。どうやらモペット(小さなバイク)で事故を起こしたらしい。また、上唇を切ってしまい、傷跡を隠すために口ひげを生やしたとも言われている。

歌詞は手紙のスタイルをとっており、小説家を志望する人物が自身の作品を本(ペーパーバック)*(1)として出版してほし

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ビートルズ曲解説 Please Please Me

ビートルズ曲解説 Please Please Me

ビートルズのコピーバンドを組み、この曲を演奏しました。
大好きな曲なので解説します。

プロデューサーのジョージ・マーティンはレコーディング後「おめでとう、初のナンバーワン間違いなしだ」と、メンバーに声をかけた。

本作のアレンジには変遷があり、マーティンによると「元のアレンジはテンポが遅く退屈で、ヒットする見込みはなかった」とのこと。

作曲はジョン。1980年の『プレイボーイ』誌のインタビュー

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ビートルズ曲解説 Helter Skelter

ビートルズ曲解説 Helter Skelter

ビートルズのコピーバンドを組み、この曲を演奏する事になりました。
大好きな曲なので解説します。

この曲を初めて聴いたのは「ホワイトアルバム」ではなく「ロックンロール・ミュージック」という編集アルバムだった。
1979年の夏、ユタ州の片田舎のレコード店で購入し、毎日のように聴いていた。(*1)
まさか翌年、日本でポールが逮捕され、ニューヨークでジョンが凶弾に倒れるとは思いもしなかった。

良い選曲

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ビートルズ曲解説 A day in the life

ビートルズ曲解説 A day in the life

ビートルズに出会って40年。
集大成として1曲づつ曲解説を書いています。
今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストに応えます。

初めてオーケストラを起用したロックの金字塔(LP帯のキャッチフレーズ)「サージェント・ペパーズ」のラストを飾るジョンとポールの力作。

「ロック+オーケストラ」当時は斬新だったに違いない。
プログレッシブロック(進化したロック)の先駆け。

ジョンは自身のパートの歌詞

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ビートルズ曲解説 I Call Your Name

ビートルズ曲解説 I Call Your Name

ビートルズに出会って40年。
集大成として1曲づつ曲解説を書いています。

ジョンはこの曲を15歳の頃に書き、1963年に加筆修正して仕上げたらしい。後に次のように語っている。「この曲の大半は、ポールがLove Me Doを書いている頃に作った。俺はこの曲を何となく取っておいた。そしてブルース風に工夫をしてみた。初めて曲を書こうとした頃の1曲」。

15歳というと、高校1年生位だろうか。若い頃から

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ビートルズ曲解説 Penny Lane イギリスの床屋さん

ビートルズ曲解説 Penny Lane イギリスの床屋さん

ビートルズに出会って40年。
集大成として1曲づつ曲解説を書いています。
今回は、Ryu様のリクエストにお応えします。

ペニー・レインはリヴァプールにあるバス通り。「町まで1ペニーのバス運賃で行ける路線」に由来する。
ポールはジョンが書いた「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」に触発されて、この曲を書いたとされている。

ポール、ジョン互いに故郷の歌を歌いながらも、曲から受ける印象は対極的だ

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