夜香蘭

忘れたく無いことを書き留めています。

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最近の記事

【感想】実写版リトルマーメイド

小さい頃、私はキュアドリームになりたかった。母にお願いして同じ髪型にしてもらって、ワクワクしながら鏡をのぞいた。だけどそこには黒い髪のお団子頭が写っていていた。「髪がピンク色じゃない私はキュアドリームにはなれないのだ。」と非常に落ち込んだ。 私はオーロラ姫にもなりたかった。母はハロウィンの日に同じドレスを着せてくれた。だけどまた鏡を見て落ち込んだ。私の髪は金髪じゃないし、目も小さくて鼻も低い。オーロラ姫にも私はなれなかった。 ディズニーの作品が大好きな私はリトルマーメイド

    • オフ会参加記録

      自分がデミロマンティック、アセクシュアルを自認してから数ヶ月が経った今年の夏休みに、2度アセクシュアル(Aスペクトラム)のオフ会に参加しました。記憶が薄れないうちに記録しておこうと思います。 初めてのオフ会 初めてオフ会に参加した理由は自分がアセクシュアルなのかどうか確認するため、他の当事者さんと会話をすることで自分の性自認を明らかにするためでした。当時はデミロマンティックと自認はしているものの、クワロマンティックであるとも思っていたのでアロマンティックの可能性もあるなと

      • 二十歳

        初めてnoteを投稿した日から一年が経ち、今日で二十歳になりました。毎週投稿をしようと始めたけれど、守れなかったことも多々あったし五月までしか続かなかった。その度に自分が嫌いになったし、それでなくても正しい大人とは、理想の大人とは何か自問自答を続ける日々で自分の性自認や性的指向に名前がついて、考え方が変化して、自分のことや人のことをよく理解できるようになったと思う日もあれば、一日中寝返りを打つこと以外何もできない日もあって、発達障害の可能性を指摘されて、十九歳になったあの日か

        • TRP2022備忘録

          年始にNHKで杉山文野さんのドキュメンタリー番組が放送されていた。そこで杉山さんが行っている東京レインボープライドの活動を知り、参加してみたいなとぼんやりと思っていたところTwitterでボランティア募集の投稿がタイムラインに流れてきたのが3月初旬、ボランティア説明会に参加しすぐにエントリーした。 私は昨年9月に自分の悩んでいたことはデミロマンティックという名前で、アセクシュアルなどのAスペクトラムの中に在ることを知り、ノンバイナリーという性自認があることを知り、今年の頭に

        【感想】実写版リトルマーメイド

          母と娘

          母は私に所謂女の子らしい格好をさせるのが好きである。なぜなら私に異性の推しが少ないことや彼氏がいないことからトランスジェンダーもしくはレズビアンなのではないかと多方面に失礼且つお門違いな杞憂を抱いていて、それを払拭するべくせめて格好だけは女の子らしくあって欲しいからだと。それは単に母と私の服の趣味が合わないことにも起因するためしょうがないかなと思っているが、恋愛に関する話は非常に耳が痛く耐え難いものである。異性との「出会い」のために大学で様々なコミュニティに参加したりバイトを

          Twitterは楽園

          Twitterというのは非常に仲間を見つけやすい。似た様なセクシュアリティの人も、hspの人も、すぐに見つけることができた。それからというもの毎日が彼らのツイートで溢れていたから、私は随分とその状況に慣れ過ぎてしまった。だいぶぬくぬくとしていた。しかしながら現実世界の、顔を合わせる人々の中にはTwitterでよく見かける様子のおかしい人や語気の強い人、どう考えても分かり合えそうに無い人々も存在しているわけで私の言葉を100%で飲み込んでくれる、受け入れてくれる人々は大変希少で

          Twitterは楽園

          必死の成年

          この4月から年齢18歳をもって成年となる。私は現在19歳のため昨日から成年となったわけだ。今のところそれによって受ける恩恵は10年パスポートを取得できることくらいだが、成年という響きが私は怖い。もう誰も私を守ってくれないんじゃないか、と普段は自分1人で生きているような生意気な私は怖気付いている。大きくなるのが、大人になるのがずっと怖かった。それでもまだ数年あるしと思っていたのに、成人年齢が引き下げられるとわかった時は酷く焦った。だからと言って何か特別なことをした訳ではなく、一

          必死の成年

          恋愛嫌悪?感情

          今日もやもやしたことがある。 推しという存在にファンはさまざまな感情を向けていると思うが、中でも恋愛感情に近いものを抱いている人は多い。私は生物学上女性のため、男性アイドルを好きと言うと恋愛的に好きなのかと思われることが多い気がする。正直私はアイドルの人の恋心を利用したお商売は好きじゃない。なぜなら私がファンの一部として想定されていないように思えるからだ。私が他者に対する恋愛感情を持ち合わせていない、持ちにくいこともあり勿論第四の壁を挟んだ芸能人にも同様に恋愛的な感情は向け

          恋愛嫌悪?感情

          違和

          自分がデミロマンティック、アセクシャルという言葉に出会ってから積極的に情報を集めている。特にツイッターでは同じ様な境遇の方々やオフ会の存在を知り、自分の仲間が沢山いるような気持ちになり、スッと胸につかえていた悩みや孤独感が減っていくのを感じた。 そこで得た情報の一つで、LGBTQ+に関しての理解を深めるオンラインオフ会のようなものに参加した。その中でMTFの方が自身の装いについて周りがどう思うのか疑問を抱いていると発言していた。そこで私は昨今のパーソナルカラーや骨格タイプな

          卒業と後悔

          卒業シーズンである。私のインスタグラムは一個下の後輩達があげる高校卒業に関しての投稿やストーリーで賑わいを見せている。ついこの間私たちの学年が卒業した気でいたのに時の流れというのは早いものである。彼らに対しておめでとうという気持ちよりかは私が大人にならなくてはいけないと言われているような、そんな焦燥感やプレッシャーを感じて、心を無にしてストーリーを左スワイプしていた。そこで私が見たのは、私と同様の焦燥感からか後輩達について揶揄する同学年の子の僻みの籠もったストーリーだった。そ

          卒業と後悔

          私の友人②

          クラスメートの内私だけが呼ばれなかったパーティーの次の日、私はいつものように授業に出席していた。その日の授業では居眠りする生徒が多く、それが先生にバレるたびにクラスメートがくすくす笑うのだった。それを不思議に思った先生が訳を聞くと、ある生徒が週末に起こった出来事を話し始めた。 「週末にパーティーをしたんです。一日目もすごかったけど、二日目はもっと飲んだからこいつら二日酔いなんですよ。」 あのパーティーに二日目が存在していたことなど微塵も知らなかったし、私はやはりうっかり呼

          私の友人②

          私の友人①

          私はあまり友人に執着していない方だと思う。私が親身になって寄り添える、良い子の私を保った状態で振る舞える人数のキャパが狭いのか。私は性格が良くない、というよりかは不機嫌な自分をうまくコントロールができないし、それで誰かを傷つけるわけにはいかないから距離を置くしか無くなってしまう様な。ともかく、私には気心の知れた友人が2人程いてくれれば十分だ。それは強がりでも何でもなく本心で思っていたはずだったのに、今の私は思いのほか傷ついている。 大学で同じ授業を取っているクラスメート達で

          私の友人①

          好き

          友人の恋バナを聞きながら、ふと私に答えられることはあるのだろうか、と疑問に思った。ちょっと聞いて〜と言って友人がしだしたその話は本当にただ聞いているだけでいいのか。何か気の利く言葉の一つや二つを絞り出そうとしても何も出てこなかった。 私より二歳下の友人は今気になる人がいると言う。仲を深めるために一緒に遊びに行きたいらしい。分かる。そこまでは分かる。私も仲良くなりたいなと思う人はいるし、どうやったらより親しくなれるだろうかと模索するが、コミュニケーション能力が著しく低いため結

          realisticなバレンタイン

          私は女子校に長く通っていたこともあり、2月14日といえば友チョコ大交換会ぐらいしか記憶に無いな、と思っていたのだが、よくよく振り返ってみると小っ恥ずかしいバレンタインエピソードを1つ思い出してしまったのでここで成仏して頂こうと思う。 私には幼馴染がいる。彼とは同じ幼稚園に通っていたため当時はそこそこ仲は良かったが、正直なところ母親同士の方が仲が良い気がする。私の母は超恋愛体質で何でも恋愛に繋げようとするきらいがあり、そんな母からすれば男女の幼馴染などまるで少女漫画の様な理想

          realisticなバレンタイン

          ランキング

          死にたいと思ったことはあるか。私は今この場所から消えたい、現実逃避をしたいという意味での「死にたい」は何度か思ったことがある。 本気で死にたいと思ったことはあるか。確かに一度だけ通学途中にある歩道橋で、車の通りが多い横断歩道で、ここから飛び降りれば、飛び出せば私はこれ以上怯えずに済むのに、と考えたことがある。 私は昨日Instagramで友人のあげたストーリーを見た。そこには仲良し七人組でホテルで騒いでいる様子が収められていた。いつもなら友人のストーリを見て微笑ましい気持ち

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          相違点

          私には十年来の友人がいる。つい先日その彼女とチャットで盛り上がっていたのだが、話は進みお互いの悩み事が話題に上がった。私自身、最近は部屋で一人で過ごす時間が長かったこともあり、かなり悩み事を抱えていたので六割型打ち明けてしまった。少し話し過ぎたかな、とも思ったが私と彼女の仲なので大丈夫だと思った。そもそも私は他人に自分の話をするのは苦手なので彼女は数少ない、心を開いている相手である。親身に相談に乗ってくれるだろうと思っていた。 だが、返答は思ってもいないものだった。まるで私