だからわたしは、炭酸「が」いい
わたしはお酒が飲めません。
正確には今は飲んではいけない、
「妊娠授乳期」というやつです。
妊娠中から授乳期間を終えるまでの約2年強、20歳を超えてからこれほど長い間、お酒を飲まない期間があったでしょうか。
ましてや、子どもが2人ともなるとトータルで約5年は飲んでいないことになります。
とはいえ、わたしはアルコール度数3%の、世間では「ほろ酔い」レベルのお酒でも、「いい感じに本気酔い」してしまうほどお酒に弱いんです。
だから「飲まないといられない!!!」というわけではありません。
そんなわたしでもやっぱり飲みたい時があります。
それは、夏!
この湿度の高さ、息をするだけでも暑い空気。
そんな日に餃子を焼いてしまったら、やっぱり喉がビールを欲するんですよね。
だけど、わたしは飲めない。
そんなときの相棒は、何と言っても炭酸水!
果実酢を割ったり、レモン汁を少し入れたり、その日の気分次第で応用が効く炭酸水は欠かせないものになっています。
晩酌で仕事スイッチを切る夫にとっても炭酸水は必須アイテム。
2人で飲むから一本では足りず、箱買いした中から出してくるのがいつもの風景です。
夏に飲む炭酸水といえば、思い出すことがあります。__
結婚1年目。
お酒が好きな夫は、毎年6月ごろになると梅酒を自分で作っていました。
「梅仕事」
丁寧な暮らしを思わせるそれに憧れのあったわたしは一緒に梅酒づくりをしたかったのですが、いかんせん、強いお酒が飲めません。
梅酒づくりに使うお酒は、アルコール度数20度を超えるホワイトリカーや焼酎などを使うため、せっかく作ったとしてもわたしには飲めないのです。
そこで夫が提案してくれたのが「梅酢」。
アルコールの代わりに酢を入れるだけのものでした。
晴れて梅仕事デビューを果たし、2ヶ月ほどで完成した梅酢を炭酸水で割って飲むと__
「なにこれ!?美味しい!!」
夏の暑い時期に飲んだ初めての梅酢ソーダはそれはそれは美味しく、楽しかった記憶とともに深く心に刻み込まれました。
「手作りのシロップを炭酸で割って飲む。」
「なんて豊かな日常だろう!」と、その夏はクラフトコーラや自家製ジンジャエールも作って楽しみました。
それから数年、「育児」という大仕事が加わった我が家で梅仕事をすることはなくなってしまいました。
じゃ今年の夏は何を炭酸で割って飲むかって?
もともと乳酸飲料が大好きな我が家。
だけど今年の夏、いつにも増して美味しく感じるのは暑さのせいなのか、それとも産後に味覚が変わったからでしょうか。
飲むのはもっぱらカルピスなのです。
3歳の長女には、ごく薄めのカルピスを。
夫は水割り、わたしは炭酸水で割ってカルピスソーダに。
次の夏にはきっと次女のコップが追加されるでしょう。
いつか「シュワシュワで割って!」とか言われるのかな。
これがわたしの、我が家の今の炭酸との付き合い方。
「お酒が飲めないから炭酸を飲む」というより、炭酸が飲みたいから飲むのです。
この記事を書いた人▼
やきいも
半径5mの体験からの気づきを発信する育休中ママ。3歳と0歳の子育て中。
3歳娘よりもプリキュアにハマるセーラームーン世代です。
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