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息子の展覧会、QPさんのおかげで行けて幸せ〜♥

わたしの二番目の息子は画家です。

先月から3月まで、ミシガン湖の湖畔の小さな町にあるギャラリーで彼の作品の展覧会が催されています。ふだん彼はアーティストの傍ら美大で教えています。子どもから大人までを対象にしたアートイベントなどにもよく呼ばれます。

息子の作品には、わたしたちがこれまで送ってきた移住生活の影響が強く現れていて、日本、サモア、米国と異なる3つの国の文化や伝統、習慣などの体験から受けたインスピレーションが散りばめられています。

洞察が深く作風がちょっと変わっているのですが、よくマグリットの作品を彷彿とさせるなどと、恐れ多い感想を耳にします。つまり、ちょっと不思議なので凡人には理解し辛いタイプの絵を描きます。わたしたち夫婦が、結果として子どもたちにも変わった人生を与えたばかりに、その影響を受けた感性が作品に色濃く反映されています。

とはいえ、作品としてただ売るためには風景画のほうが売れやすいので風景画も描くし、ペーパーメーキング(パルプから製作)による作品も手掛けます。日本の我が家は和紙工芸で有名なところなので、彼は子どものころから和紙工芸は身近でしたからその影響もあるのでしょう。

そんな我が家の次男、アーティストである以上、展覧会や個展など常に発表の機会を得るよう試みていますが「見に来てね」とはわたしには言ってきませんのでSNSなどの告知からイベントを知ることがほとんどです。

近くで開催されるときには迷わず足を運びますが、今開催中の展覧会はミシガン州の西側、160km離れたミシガン湖沿いなので家からだと車で2時間ほどかかります。金曜の夕方にはレセプションとワークショップがあるというので、できれば行きたいと思っていたのですが、冬なので狭い道だと雪も残っているだろうし、行きは良くても帰りは遅くなるので夜間の凍結路は運転苦手なわたしにとってはハードル高いなぁと地団駄を踏んでいました。ところが、息子のワイフのご両親もわざわざデトロイトから駆けつけると知りよけいに行きたい願望は強くなりました。

そんなところで、QPさん(※参照)が「金曜日は仕事がお昼までなので終わったらすぐに会いに行くからね」っと言ってきました。彼に、ほんとは息子の展覧会のレセプションに行きたかったんだけど……と話したら、それはおもしろそうだから乗せて行ってあげると言ってくれました。

※:QP さんは亡き夫の遺言に従いマッチングサイトでみつけたボーイフレンドです。経緯はわたしのマガジン【マッチングサイトリポート】の29あたらから最終回までをお読みいただくとわかります。


とはいえ、QPさんの自宅からわたしの家まで往復3時間かかるので、会場までの往復を足すと金曜の午後だけで7時間ものドライブを強いられるQPさんを思うと、それはたいへんすぎると思いいったんは断りましたが、

「16歳で免許を取る前から運転している😆😱ボクだから、ドライブはまったく気にならないし、アートを見るのもイベントも楽しみ。みんなにも会えるからちょうどいいデートだ」

と、いつものようにポジティブ発言。

QPさんの車は四輪駆動のピックアップなので、冬の雪道でもまずだいじょうぶです。っということで、迎えにきてくれて、ミシガンの西側の果までわたしを乗せて行ってくれました。

冬のミシガンには珍しいぐらいの青空でお日さまも出ていて、とっても気持ちのいいドライブでした。QPさんはこんなに気持ちのいい日にいっしょにドライブしていられるだけで、とってもハッピーだと終始ニコニコです。

そんなわけで、ギャラリーに着いて初めて次男とワイフのアマンダがQPさんとご対面。アマンダのご両親もいっしょにしばし歓談。QPさんはポーリッシュアメリカンなのですが、アマンダのママも父親がポーランド人のハーフポーリッシュですからそこだけでも親近感を抱いたようです。

展示された息子の作品を鑑賞し、会場でお目にかかった展覧会主催の関係者の方々とワイン片手に雑談をしているうちに、アーティストディスカッションが始まりました。

見に来てくださった人から息子の作品に対してのいろんな質問が飛び交って笑いとユーモアでとっても和やかで楽しい時間を過ごしました。

QPさんにとっても、わたしの息子の活動や特別な横顔を知ることができ、個性的な作品を見れたことにも大満足だったようです。

QPさんのおかげで、追っかけママの責任が果たせて幸せな日になりました。





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