YAGHI

適当に毎日の記録を書き殴るだけ

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最近の記事

朝4時飲み会帰りのこの時間帯のコンビニに覚える安心感は絶大だ。 水平線には朝との境界線が薄らと見えており夏が近づくサインと日が長くなったなと誰も夜が短くなった事に気づかない。ふと瞬間に高校時代に死ぬ程聴いていたaikoの時のシルエットというアルバムが妙に聴きたくなってしまった。

    • フライデーナイト

      社会人7年目の春。 上司へ営業を継続していくことが今後できそうにないと正直に打ち明けた。 色んな事はあるけど最近の僕は 苦しさの迷路に迷い込み熱意や思考力がどんどん削がれていくのを感じた。 メンタルはかなり強い方なので精神的な病とかそういうのは全く無いけどこれ以上は自分がいなくなってしまうようなそんな危機感を感じた。 昔付き合ってた女の子は社会人になってそばにいて欲しいなと思う時に僕とは違う誰かを見つけていなくなった。 あれからというもの弱音を吐いてしまうと自分を保って

      • 溶ける山、光る花

        年に一度開催される花火大会の日、シャッターで埋まった店が立ち並び閑散とした地元の商店街が活気を帯びる。 建物全体が低く遮るものがほとんど無いため花火大会は田舎に限るよなと殆ど都会に出たことない私はつくづく思う。 社会人1年生。 配属先は大阪だった。 台風で延期となったあの日の花火大会はちょうどお盆休みと被ったこともあり帰省に乗じて好きだった子と見に行くことに。 帰省ラッシュに巻き込まれて約束に少し遅刻して到着した私はすでに上がりはじめた花火を背に約束場所へ合流して花火

        • 残像

          会社のトイレが塩素臭かったんだよね。 夏ってだけで連想されるワードは沢山あるけどこの臭いのせいで高校時代のプールの授業を思い出した。 海の自由な感じとは違って薬品で管理された水と足がつく深さに設定された水槽と綺麗に分けられたレーンに決められた時間となんだか管理された中で泳がされてんだなと当時あんまり好きな方ではなかったけど会社でこんな事を思い出してしまうものだから朝から憂鬱になった。 夏が終わってしまうと思うと更に憂鬱な気持ちになるけど この夏は海に泳ぎに行ったし、水上

        朝4時飲み会帰りのこの時間帯のコンビニに覚える安心感は絶大だ。 水平線には朝との境界線が薄らと見えており夏が近づくサインと日が長くなったなと誰も夜が短くなった事に気づかない。ふと瞬間に高校時代に死ぬ程聴いていたaikoの時のシルエットというアルバムが妙に聴きたくなってしまった。

          結婚式を終えて

          結婚して2年がちょうど経った頃結婚式を挙げた。 コロナ禍ということもあり、結婚式はもう良いかなと思ってたんだけど母の一言で結婚式を行うことになった。 カフェを貸し切ってプランナーを通さない僕たちらしいものにしたいなということで、会場の手配や設営、衣装の選定から細かなところまで全て2人で行うことになった。 お互いの家族と親友だけの小規模な物だったけど心から結婚式をあげれて良かったなと思う。 目の前で人と人との繋がりが広がっていく様が見えたし、心から楽しんでくれてたそんな様子

          結婚式を終えて

          ハルウララ

          「久方の 光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ」 百人一首33番 平安時代に残された名歌 暖かくなってきた春の日なのに慌ただしく散る桜を惜しむ気持ちを歌ってるらしく、昔も今も心は変わらず残り続けてるんだなと少し安心した。 気がつけばもう5月が顔を覗かせている。 ここ最近も色々あった。 正直自分のスペックをオーバーしていくことばかりで何かを妥協しないと前へ進めないような嫌な毎日が続くし、余裕が無くなっていくことにも気付けなくなってきている。 花見をした。 季節を感じ

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          マジックアワー

          学生時代、居酒屋でクリエイティブで幼稚な野望を語らいながら夜明けを何度も通り越した。 立ち漕ぎしながら帰る道は何だかいつもより空気が新鮮で明日が来てしまわないように早足で帰った記憶がある。 明け方の若者たちを観た。 あの頃の記憶が蘇るような映画だった。 歳を重ねて、現実を知りあの頃は人生のマジックアワーだったんだなと映画を観ながら納得したし、ちゃんと自分にもそんな時間があったんだなと実感した。 地元の商店街をジャックする俺の夢はまだ途中だ 缶ハイボール片手にみんなとま

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          優しさ

          優しい人にはなれなかった。 昔から優しいねと言われる事が多かった。 その言葉を聞くたびに嫌気がさしていたのは、人に嫌われるのが怖くて優しいふりをしていた自分を分かっていたし、誰もそれを気付いてなかったから 本当に優しい人が損をする世の中、きっとこんな風に優しいふりをした人たちが沢山いるからなんだろな。 今日見た夢に高校時代付き合っていた子が俺に言った。 まだそんな優しいふりしてたんだ。 君の優しさは優しさではないよ、誰にも嫌われないように振り撒いた親切心だよ。 好き

          優しさ

          螺旋

          人生というものが目に見えるのなら、四季は円で時間軸を縦に伸ばした螺旋階段みたいなものだと思う。 春は何度もやってくるけど同じ春は2度と訪れないように回り回って時間を重ねていくようなそんな形なのかなと思っている。 就職してはや5年が経った。 仕事にも慣れたし、人間関係もある程度構築されて昔程の生き辛さは無くなってきたものの就活当時からやりたい事がなく、内定をもらった会社に就職したものだからこれからの目標というか、ゴール地点みたいなものが全く見えていない。 アーティストでい

          はしる

          ずっと走り続けている友人がいる。 走り続けているというのは比喩ではなく、走ることを生業としている。 一般的には実業団ランナーというやつだ。 個人的な出会いは小学生も卒業した春休み。 母と制服を買いに行っていた店のレジ前に張り出されていた「中学生になったら頑張りたいこと」という題名の広報誌でその中で1人だけ走ることへの熱意を書いていた。 隣の小学校で名前は知っていたし、市内の駅伝大会でも何度も走ったこともあったけどこの広報誌を見てきっとこの子は僕とは違う世界で生きてる子なの

          はしる

          あき

          秋の訪れは唐突で、今日家を出た瞬間に口からふと溢れた言葉が「今日運動会だな」だったんだけど、個人的には秋の匂いがしてるなってことで 小学生の頃、運動会当日の朝は毎年同じ匂いがしてたことだけ鮮明に覚えている。 運動会と言えば秋っていうのが普通だと思っていたんだけど、最近の小学生の運動会は春に開かれるらしい。 環境や時代の流れを嫌と言うほど実感してしまうのはなんだか歳をとったからなのでしょうか。 今年も気がつけば9月で、年末に向けて早くもカウントダウンが始まろうとしている

          5000円と110円

          帰り道。 車に乗る前にコーヒーを買おうと財布に目をやると110円と5000円札一枚。 自動販売機で一番安いコーヒーは120円。 渇ききった喉を潤す事を諦めて車に乗り込んだ。 片道1時間の帰り道、渇ききっていたのは僕の喉だけではなかった。 メーターに目をやると車のガソリンも底をつきそうでスタンドにかけ込む。 自動販売機では使えない5000円で満タンまで入れた矢先、お釣りの全てがポイントカードででてきた。 時刻は夜中の12時を回ろうとしている。 スタンドは無人で、チ

          5000円と110円

          指環を選ぶ

          婚約指輪を買うということは、男の中では一大イベントと言っても過言ではない。 そんな一大イベントに2度立ち会うことになった僕の話である。 1回目は小学生の頃からの親友で、大学卒業してから離れてしまったものの定期的に連絡を取って遊ぶことも多い。 そんな親友が同棲している彼女にプロポーズを決めたということで指輪を選ぶこととなった。 そんな彼の指輪選びは、例えるならはじめてのおつかいの様で同棲する前に働いていた彼女が勤めていたジュエリーショップで決まったものを買ってくるというもの

          指環を選ぶ

          夜のピクニック

          大学生時代、少なすぎるバイト代をやりくりしながら、有り余る時間をどのように有意義に過ごしたらいいものか。 学生時代最大と言っても過言ではない課題を前に頭を悩ませたことを思い出す。 時には突発的で無計画なことを思い浮かぶ物でそんな一つを話したいと思う。 大学がある町から約50km離れた実家に歩いて帰ろうと思い立ったのは夏の始まりで、すぐに友人に連絡を取った。 馬鹿な誘いを受けてくれる友人3名でバイト終わりに集合し、腹ごしらえを終えると夜の11時頃から歩き始めた。 歩き

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          そしてワイは神になる

          趣味というか時間潰しの様な よく行くレンタルCDショップに併設されたゲームコーナーは子供向けに設定されたクレーンゲームが並んでおりたまにコインを投下して数回やってみることもしばしば 円筒形のスナック菓子を狙っていたある日、僕の隣には小さな男の子が一人 僕と一緒にクレーンの行く末を見ながら崖の下えと吸い込まれた景品を見て凄い、凄すぎる。 この兄ちゃん一発で取ってしまった、、と大声で叫び始めた。 終いには店内を大声を出して走り回る始末。 両親や友達も引き連れて改めて紹介す

          そしてワイは神になる

          さよならパラソル

          「さよならパラソル」なんてお洒落な題名をつけてしまったが要は傘を盗まれたのだ。 ピンからキリまでという言葉の代名詞とも言える傘は雨という限定的状況下でのみ力を発揮する。 主張すれば盗まれるし、主張しなくても盗まれる。絶望的という他ない。 雨が止んでしまえば存在を忘れ何処かに置き忘れるか、何で傘持ってきたんだろと自問自答をする程邪魔になる。 そんな傘が今日盗まれた。 久しぶりの大雨の日に、何の主張もない透明のコンビニで500円くらいで購入できる量産型のやつなのにどうして

          さよならパラソル