さよならパラソル
「さよならパラソル」なんてお洒落な題名をつけてしまったが要は傘を盗まれたのだ。
ピンからキリまでという言葉の代名詞とも言える傘は雨という限定的状況下でのみ力を発揮する。
主張すれば盗まれるし、主張しなくても盗まれる。絶望的という他ない。
雨が止んでしまえば存在を忘れ何処かに置き忘れるか、何で傘持ってきたんだろと自問自答をする程邪魔になる。
そんな傘が今日盗まれた。
久しぶりの大雨の日に、何の主張もない透明のコンビニで500円くらいで購入できる量産型のやつなのにどうしてそれを選んだのか
明日からは知らない誰かの支えとなってる事だろう。
そんな僕は懲りずに新しい出会いを求めてコンビニへ量産型の傘を買いに行くのだ。
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