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【仕事】「この人と仕事がしたい。」そう思われる人の共通点

「この人と仕事がしたい。」
そう思われるビジネスパーソンに共通するものとは。

年間約400人の面談に同席し、
エージェントとしてサポートをさせて頂いており

普段、求職者の方には印象を変えるアドバイス等もさせて頂くのですが (次の記事→ (秘書が知ってる 第一印象がワンランクアップするコツ)

今日は、私が一定数お会いする求職者で、
「この人と仕事がしたい」
そう採用者から言われる人の共通点を
お話ししようと思います。


突然ですが、
採用面接の場面を想像してみてください。

経歴を説明したあと、沈黙が流れる個室に
つまらなそうに貴方の履歴書に目を落とす面接官。

焦りますよね。。。(ごくり。)


多くの求職者はなんとか自分に興味を持ってもらうためアピールをしなくては、と考えます。

「私は〇〇のような経験もございますし、〇〇の経験もしています。しかも〇〇には昔から興味もあって、、、!御社のお役に立てると思います!」

こういうアピールをする方が本当に多いです。



もちろん、面接の自己アピールは大切です。

しかしながら、この面接という時間を
【相手の課題を解決する場】だと
意識する人はどれくらいいるでしょうか。


多くの求職者は、圧倒的にこれが出来ていません。

敵を知り己を知れば百戦殆うからず。

己を知ることはもちろん大切です。

しかし、後ほど詳しく話しますが
面接で大切なのは
【相手を知ること】の方だと私は考えます。

■「で、君は一体どんなひと?」

この人と仕事がしたい、
そう思われる人の自己紹介は至ってシンプル。
あまり自分の紹介に時間をかけません。

それでいて印象付けがとても上手いのです。


私がよくアドバイスをする言い回しのひとつに
「私を一言で表すと」から自己紹介をはじめてみてください。というものがあります。

自分を表す言葉を続け、その理由を簡潔に述べます。

例えば、性格を一言で述べたり、
自分のキャッチコピーや四字熟語でもいいです。

以前、30代前半の男性の
WEBデザイナーの方と臨んだ
大手外資系企業の制作チームの採用面接で
こんな自己紹介を拝聴しました。

私を一言で表すと、竹のようだと思います。
竹はしなやかに大きく曲がりますが、折れません。
長年、様々なクライアントからの依頼に柔軟に応えて来た経験と、職人として納期は必ず守るというポリシーがあります。

彼は、私が事前にお伝えをした
【こだわりが強くて扱いにくいデザイナーにこれまでこの会社が苦労している】と伝えたアドバイスから、相手が求める自分の強みを、シンプルに表現してくださいました。

その「竹」という表現は、
採用担当者の印象に残ったようで

他の面接全てが終わった後すぐに、
「あの竹の人、面白いね。至急口説いてもらえる?」と電話がありました。大手外資系花形デザイナーポジション。倍率の高い枠でした。

このように、分かりやすいパーソナリティは
非常に印象に残りやすいのです。


■勝敗を分ける、相手の理解

終身雇用が崩壊し企業が同じ業態であり続けることは
当たり前でなくなりました。

また、労働人口の減少により、多様な人材と配置こそが採用の要となっている第10次産業の昨今、
企業が採用したい人材の特徴は主にこの3点です。

1(採用側の)課題を解決してくれるか

2 理念と価値観が交わるか

3 柔軟なコミュニケーションが取れるか


1 (採用側の)課題を解決してくれるか

一緒に仕事がしたいと言われる人というのは、
決まって皆さん、相手が何を求めているのか
きちんと理解できている人です。

採用担当者にもミッションがあります。
課題がありそれを解決するために人を採用しようと
あらかじめ決めているケースがほとんどなのです。

つまり、
相手が今何に困っているのかを知り得なければ、
どんなに華々しい経歴をアピールしていても
相手に必要だと思われることは難しく、ましてや限られた面接の時間では不可能に近いのです。

私はエージェントが介在する1番の価値は、
このポイントを面接前に
お伝えできることだと考えています。

※先程の自己紹介の例がまさにその例でした。

さらに

相手の課題に対して、
自分ならどうその課題を解決するのかを
具体的に示せることも大切です。

・〇〇の経験があります→
この人はどんな風にで活躍してくれるのかなあ。

このように担当者に想像させるようではダメなのです。

・〇〇の経験から〇〇のポジションでお役に立てると思います。
・〇〇の強みがあるので御社の〇〇の改善に尽力できると思います。
→活躍してる姿が見えるなあ。

こう思わせたら勝ちです。

面談はあくまで相手の課題を解決するために
自分を【提案】をする場なのです。


2 理念と価値観が交わるか

よく企業調べを念入りに行う方がいらっしゃいますが、余程小さい会社でない限りそこに時間を割くことはあまりおすすめしません。

「御社は〇〇などもやられていて、すごく面白そうだなと思って」とメラメラと力説する求職者に対し、「よく知ってくれてるね〜」と微笑む担当者が、実は裏で「その事業はPRのようなもんなんだよなあ」などと思っていることは、とても多く見られます。
つまり会社の外から得る情報と中のイメージには乖離があることがよくあるのです。

業種業態の変化が激しい中では
会社の現状より
会社の理念に共感がある、ということの方が
よほど安心材料とされます。

「こういう経験でこういうことを仕事で大事にしたいと思ったので御社の理念に深く共感しています。」
「御社の活動は幅広いですが、どれもわくわくさせるんです。根本の〇〇という考えが自分のモットーに似たものを感じます。」

このように、相手の価値観に共感することは
この人となにかしたら面白いのでは?と思わせ
今後会社に大きな変化があった際にも
一緒に走ってくれるだろうと期待も生まれます。

**
3 柔軟なコミュニケーションが取れるか**

募集の背景を担当者から説明してくれるような丁寧な企業はあまりありません。そんな時は「今回は増員の募集ですか」や「今回の募集に求めるポイントはありますか?」など相手の課題がどこにあるのかを自分から聞いてみるといいでしょう。これにより、相手が求めることが理解でき、その課題に沿う形で自身を提案がしやすくなります。

柔軟なコミュニケーションというのは、
愛想がいいことだけではありません。
(愛想もとても大切です)

相手から話しを引き出し、それにきちんと応えられる。ということは高い評価をされます。



これらは内定を獲得する求職者の共通点として紹介をしましたが、実は採用に限った話しではなくビジネスシーンで出会う多くの人との関わりの中でも

「この人と仕事がしたい」

そう思われる要素なのです。



あなたの目の前にいる人の課題はなんでしょう。

敵を知れば百戦殆うからず。

それはもはや敵ではなく、
最高のビジネスパートナーになるでしょう。




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