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特に思い入れのない皿を金継ぎする
買って一ヶ月もしないうちに皿を割った。
その皿は旅行先で買ったわけでも、親の形見でもなんでもない特に思い入れのない皿だったが、割れたからすぐ捨てるのも"THE・消費社会"だなと思い捨てれずにいた。
あるとき金継ぎをすることを思い立ち、ネットでキットを購入した。
思っていた数倍難しかったが、なんとか皿として使える状態にはなった。
金継ぎといえば、思い出の大切な皿が割れてしまった時のレスキ
1週間短歌 (20200614〜20200621)
西へ行き東へ行って追いかける扇風機の風ひまわりみたく
手をのばす頬が近くによってくる私はそれを「愛」と呼びたい
湯をためる間に短歌の本を読む言葉と水がざぶざぶあふれる
灯台の代わりにたてた付箋なら帰る港を教えてくれる
世界には猫しかいないことを知る朝でも夜でもない色の空
栞紐大海原に放り投げ手繰る言葉は潮に任せる
ひらがなに牙を抜かれた「ぼうりょく」は白髪交じりの猫にはにかむ