見出し画像

断捨離好きな日本人。(むかしむかしといまのいま。)

こんにちは。デイリージラフです。

ツイッターで橘玲さんがおすすめしていた小説を読んでいます。タイトルは、『東京藝大 仏さま研究室』です。

物語も面白いのですが、興味深かった点を引用してご紹介します。東京藝術大学の前身となる学校の創設に関するお話です。(明治時代、江戸幕府が倒れ、西洋化に進んでいたころの話です。)

美校の創立者は同時に、ときの政府に対して日本の古美術の現状調査と保存を訴えた。廃物毀釈に加えて、落魄した元武士や寺社の財産がどんどん海外に流出していたからだ。やがて創立者の働きかけで法律ができ、西洋化に驀進していた日本は史上初めて、美術品の保護へと向かう。当時にそんな言葉はないが、「文化財保護」のルーツも、つまりはこの東京藝大にあるわけだ。

日本人の断捨離ブームはすごい勢いで広まり、今ではこんまりさんが世界中で評価されています。断捨離ブームは、明治時代の幕開け、西洋化が進んだときにもあったようです。そして、文化財保護に東京藝大が果たした役割は大きいものだと思います。

毎日の中でも、断捨離して新しいことに目を向けるだけではなく、たまには自分の中にあるものを見つめ、再評価することも悪くないかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?