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スペシャリストほど孕む危険性

こんにちは!ビケウォジャックです。

現在読んでいる本の中に
スペシャリストになればなるほど
つまり
ある特定の物事に関して専門的な知識が増えるほど、

それに関する未来の予測はどんどん不正確になる

という趣旨の内容を眼にしました。

結構衝撃的ではありませんか?
このようになる理屈は以下のように説明できます。

その1:結果がどうあれ、発言に自信が出る

専門家は、その分野の知識に関しては誰にも負けないと言う自負があるので
その分野に関する発言をする場では非常に雄弁に語ります。

聞く側からすると、かなり説得力があるように見えることでしょう。

ですが、重要なのは「説得力がある」とか「信頼できる」ことは
全く重要ではなくて、その未来の予測が「本当に正しいか」
注意を向けるべきなのです。

ですが、我々は往々にして「何が」語られているかよりも
「誰が」語っているかばかりに注目してしまいます。

その2:正解なら必然。間違っていたら、偶然。

また、タチの悪いことに、彼らには予測の結果の解釈が非常に
捻じ曲がっています。

彼らにとっては、自分の予測が当たった時は
「それみろ、いっただろ。」という感じですが

予測が外れた時は
「あの時にこの事象が違っていたら予測通りになった」とか
「予測のタイミングがずれていただけで大方はあっていた」とか
何かにつけて正当化することで解決
します。

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我々の日常の中にもそのような人を見かけることがあります。

身近にギャンブラーはいますか?
彼らは自分の予測があたり儲けると
自分の予測は正しいと感じ自信をつけます。
一方で、負けた時は偶然外れただけで次は必ず当てる
と言い張る姿が想像できます。

この構図と全く同じですね。

その3:負のサイクルが繰り返される

以上のことからわかるように、専門家は

自信が強い→説得力のある話し方になる→間違った予測を自信満々に発表する→正解ならさらに自信を強め、不正解なら偶然のせいにし反省しない
(つまり、自身は強まる一方)→その結果、予測はどんどん不正確になる
→自信だけは上がり語り口だけはどんどん雄弁になる

このような最悪のサイクルができてしまうのです。

テレビで未来を語る専門家の予測は当てにするな

以上の理由から、こと未来の予想については
専門家が、自信満々に語っているのを見たら
鵜呑みにしないようにしましょう。

彼らの予想は
「チンパンジーがダーツで的に命中させる確率」程度のものだと言う
調査結果が出ているらしいですからね。

逆に、その分野の専門家ではなく、いろいろな分野にある程度精通しており
かつ各分野の専門家に知恵を募り情報集した人が述べる見解は
的中する確率が高いようです。

そういったひちたちの予想は、おそらく専門家に比べて”自信なさげ”
に見えるかもしれません。

直感的には信頼できないのですが、
実際にはこちらの方が的中しやすいのです。

自信がないというのは常に自分の意見を振り返って
批判的に向き合っているからこそなんですね。

皆さんも身の回りの情報に踊らされないようにしましょう!

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