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誰かと行く旅行でも何故だかたまに寂しい

この土日、珍しく友達と旅行へ行った。

難波まで出て、関空へ向かった。
そして帰りは関空に戻って難波へ。

関空のアクセスの悪さは筆舌に尽くし難い。笑

行きは平日だというのに外国人でぎゅうぎゅう詰めのリムジンバスで、
帰りは第二ターミナルから第一ターミナルへバスで移動してラピートという本数の少ない電車で指定席を取って帰った。

すごく疲れたなあ。

16:40くらいに飛行機は関空に着いて、難波に着いたのは18時過ぎ。
なんだか疲れたので地下鉄に行く元気もなくタクシーに乗った。

旅が一人旅でないのは久しぶりだった。

有名なご飯屋さんを予約して、食べて、
運転ができない私は友達2人がかわるがわる運転するレンタカーで観光させてもらった。

予約したご飯屋さんは2軒とも1人では到底入れないような雰囲気で、誰かがいなければ来れなかったなと思った。

美味しいかどうかではなく入りやすいかどうかで店を選びがちな一人旅だから、こういう点は誰かと来る旅行の大きなメリットだと思った。

それにしても、私はこの旅行で何度も一人旅が恋しくなった。

一緒に旅行に行ってくれる友達がいるだけでありがたいことは間違いないのに、やはり気ままになりたい瞬間が何度も訪れた。

興味のない観光地を歩くとき、もうちょっと苦しくなるくらい食べたいなと思いながらご飯屋さんを出る時。

そして繊細すぎるしょうもない私だから、楽しくて沢山神経を使った今回の旅の中で、「私は本当に旅行が好きなのか?」と何回も考えた。

行くと疲れるし。
遠い空港も、浮かれ気分の日本人や外国人でごった返す駅や観光地も嫌いだし。
1人で行っても寂しいし。
誰かと行っても何故かたまに寂しくてたまに鬱陶しくて、たまに楽しくて。

いつも誰かと一緒の旅だと自分がこうしたいということをなかなかうまく言えずに、心の中でひっそりと「今度1人で来ようかな?」とか思ったりする。

でも一人ぼっちだと、「なんだかどこも入りづらいなあ・・」となることも知っている。

街にポツポツある美味しそうな気になるご飯屋さんも、1人では到底入れないのに。

いつもこんな不満ばっかりで私はつまらない人間だということはよくわかってるんだけど、自分でもこんな自分が嫌いで困っている。

こんなふうに自己嫌悪を感じて寂しくなるから、

旅行が好きと思っていたけど、こんな思いしてまで旅行好きかな?と思ったりした。

2日ぶりに帰ってきた大阪の部屋は小さくて暖かくて全てが自分のもので。

アレクサに電気をつけてもらったあと疲れたーと言いながら手を洗って。
着替えて。

なんだか今まで以上に自分の家が大好きになる瞬間。

私はいつも忘れるのだけど、この瞬間のために旅行に行っているのかも知れないと思うのだ。

沢山旅行の準備をして、「来週かー」「明日かー」と、どんどん近づく旅行の予定。
飛行機までの道のりにうんざりして、帰りの日がなんだか少し待ち遠しい気持ちで旅行の日程を過ごす変な私は。

いつも、この部屋がいつも以上に大好きになるこの瞬間が旅行の一番美味しい瞬間な気がするのだ。

そして、いつもより少しだけアクティブになった私。というか財布の紐が緩みまくった私。

あんなにうんざりしていたのに、旅行なんて嫌いとか思っていたのに。

もうすでに来月もどこかへ行ったほうがいいかなとか、月一で旅行へ行ったら新鮮な気分で過ごせるんじゃない?とか。

すぐに楽しい気分になっていて、本当に情緒不安定な私なのだ。

やっぱりどんなに寂しくても自分のことが嫌になっても、旅行というものはいいものだというのは否定できないらしい。

自分の嫌な面を見せてくれる旅。
人に嫌でも合わせる数日間かも知れないし、
一人で行っても孤独と対峙しなければならない数日間かも知れない。

でもそんな楽しい修行のような旅から戻った日常は、その前の日常よりなんだか少し明るくて、さっぱりしている。

悔しいけれど、やっぱり旅行は好きかーと諦めることにして、自己嫌悪はほどほどに、また次の旅行の計画を立てたいと思う。



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