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【短いお話】Inheritance
『そう言えば、祐司くんってさ、』
「なんでしょうか。」
『どうして、うちの会社に入ったの?』
暗い夜空の中で2人の男が空に向かって話す。
「今それ聞くんですか?」
『いやぁ、だって気になったもん。』
「もうちょっと後にしませんか?」
少しふざけた福原に対し、祐二は空を見続け、少し鬱陶しい態度を見せる。
『"気になったらすぐに聞く"って入社当初教えたじゃん。』
「それでも"時と場合
ランダム単語ストーリー オブラート×食レポ
"紙一枚"と聞くと、皆どう思うだろう。私は一枚のコピー用紙が浮かぶ。
あくまで私はそう思うのだが、人によって想像するものは異なる。
あるものは遊園地のチケットであるとか、あるものは作文用紙であるなど、その対象は多種多様である。同じ言葉でも、中身が大きく異なる非常に興味深い言葉だ。
今、私の目の前にも"紙一枚"がある。この次の工程はこれを口にする。
見たのはいつ振りだろうか。
子
投稿分振り返り その1
どうも、Lies of Pにダダハマり中の一般サラリーマンです。
note始めてから5本の創作小説を投稿する事が出来ました。
今回はその5本の振り返りをして、今後更に良いものができる機会にしたく、自己評価の回でございます。
1作目
カキフライ×アロハシャツ
この回で思うことは、前半は良かった。自己満足なんだけど、回想シーン特有の思い出の人が優しく書けたことは良いと思う。
でも後半はゴミ。
ランダム単語ストーリー ナップサック問題✖︎ワードローブ
"世の中って広く浅く、色んな視点で見るコトが大事なんだで"と、クセの強い教授がかつて言っていた。
普段は自論を話す時には極端なことしか言わない。貧富の格差を無くすには、社会主義を徹底すれば良いとか、人類が絶滅すれば世の中マシになるとか。
今になってわかる。人類など滅べばいいと。目の前にそれが現れた時、かの教授の言葉がどれだけ身に染みるか。
"ナップサック問題"
別の講義の課題だ。
ランダム単語ストーリー 世間話×座布団
郊外に位置するこの場所は、新宿から1時間で訪れることができるため、ベッドタウンとして栄えていながらも、少し車運転すれば、山々の自然豊かな風景が見れる。
取材班はある山の手前にある一軒の民家を訪れる。ベテランディレクターの高村が、「こんにちは~。以前ご連絡差し上げましたテレビの『旅のふもとに』にですけども、浮野さんでよろしいですか?」とご老人に話しかける。
「はい。そうです。遠路はるばるご
ランダム単語ストーリー クリームソーダ×外来種
お冷のグラスからコロンと氷が転がる音がする。
「やっぱり続かないものはダメなんだって気付いたのよ。手を色々変えてみたんだけどね、結局は原点を見つめ直す事が大事だったのよ。」
また、話が変わった。唐突によく話題を変えてくる。この女は。
久しぶりに会って他愛のない話をしていたと思えば、すぐこれだ。高校の頃からこの癖はずっと変わっていない。彼女自身は自然と会話に導入しているつもりなのだろう
ランダム単語ストーリー 二次会×びっくり箱
人の関係というのは、常に争いが絶えない。これはどんな環境においても同じ事が起こる。勿論、争いのレベルというのは環境や発端によって異なる。ただ、”争い”という言葉一つで片付けるのであれば、それはいつも起こっている事柄なのだ。
「はいはいはいはい!のーんで呑んで呑んで!一気!一気!のーんで呑んで呑んで!一気!一気ぃ!」
二次会特有の飲み比べだ。これは世界で一番くだらない争い。大学生によ