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こくり
2020年9月29日 15:09
死にたい気持ちになった時、同じように鬱々とした小説を読む。彼らが実際に死を選ぶかどうかは問題ではない。ただ、この気持ちを静かに肯定してくれている気がして、身近で空虚な慰めよりもずっと心が軽くなる。生きていても良いのだと思えるのだ。世界が、少し美しく思えるのだ。きっと私は生きたいのだろう。ただ、幸せになりたいのだ。消えたいと思う時、私を救ったのは一つの檸檬であり、一反の夏の着物であった。彼ら
2020年9月22日 17:37
夢の中で、何かを探していた。最初に追いかけていたのは頭にネズミをのせた虎であった。しかし、その先に何か大切なものがある気がして必死になって虎を探し続けた。ついぞ虎は見つからなかった。目が覚めて、なんだか不思議な夢を見たものだと思いながらその日を生き始めた。部屋の片付けをしていた時、ふと夢の中で私が探していたのは頭にネズミをのせた虎などではなく、今春旅立った愛犬であったと気がついた。夢
2020年5月17日 18:09
言葉では足りなくて砕いた心のかけらを口づけにのせてあなたへ贈る月食のような時間つめたくて、あついあなたの手と吐息から私宛の思いを探す
2020年5月17日 18:05
眠れぬ夜消えてしまいたいと思うたび見えない心の臓を貫く言の刃がぐさり、ぐさりと問いかけるなぜお前は生きているのか何のために生きているのかあぁ、このまま眠りが醒めなければあぁ、このまま夢をみたら私は私を抱いてやれるだろうか