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【虹の彼方に】

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2020年9月25日 最愛の妻が空へ旅立ちました。 出逢って4年弱、入籍して1年と3ヶ月、結婚式を挙げて10ヶ月目のことでした。 一緒に過ごせた時間はとても短いものだったけ…
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#癌

#12. 闘病 【虹の彼方に】

#12. 闘病 【虹の彼方に】

8月13日 通院の日だった。

しかし何日か前から妻のお腹は妊婦さんのようにみるみる大きくなってしまい、下半身はパンパンに浮腫んで、1分と同じ体勢をキープできないほど身の置き所がないしんどさに襲われていた。

結局自宅には戻れず、その日は急遽緊急入院となってしまった。

お腹の張りは腹水が溜まっているとのことで、針を通して水を抜くことを試した。

しかし結果的にうまくいかず、利尿剤を使って水分をと

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#11. 入院 【虹の彼方に】

#11. 入院 【虹の彼方に】

 ついに妻が倒れてしまった。

肝臓に転移した4.5cmの腫瘍が、最愛の妻の生命を直ちに脅かしていた。

すぐにでも抗がん剤治療をしなければいけない状態だったのだが、横行結腸にある10cmの腫瘍が腸壁をほとんど塞いでしまい、食事ができないので栄養も摂れず、妻の体力は日に日に衰えていった。

この時点でボク達夫婦には、選択肢がほとんど残されていなかった。

とにかく食事を摂って体力を回復するようにし

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#10. 発覚 【虹の彼方に】

#10. 発覚 【虹の彼方に】

 彼女の体調が日に日に悪くなっていった。

タイミングが悪く、首にできた帯状疱疹の激痛によって、お腹の痛みはかき消されていた。

しかし夜になると高熱が出たり、妊婦さんのようにお腹が張ったりして、あきらかに異常だった。

それでも仕事を休まず、持ち前の根性でマッサージの仕事を続ける彼女が、ボクは心配でならなかった。

やがて1人のマッサージのお客さんの施術に対し、施術後は2〜3時間ぶっ倒れた状態で

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