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「40代からの人体の取扱説明書」を理解しよう(50)P.122~123

毎週水曜日は、Newton「40代からの人体の取扱説明書」を理解するシリーズを配信しています。

第50回は、「糖尿病予備軍もがん死リスクが高いのか?」を読んでいきます。


今回の章では、糖尿病有病者と糖尿病予備群の「がん死」リスクについて、1つの可能性を挙げていましたので紹介します。

参考文献:Zobida Islam,Shamima Akter,Yosuke Inoue,et al,.Prediabetes,Diabetes,and the Risk of all-Cause and Cause-Specific Mortality in a Japanese Working Population:Japan Epidemiology Collaboration on Occupational Health Study.Diabetes Care 2021 Mar;44(3):757-764.

本文によると、日本人で職場検診を受けた人(6万2785人)を対象に、糖尿病検査を行い、予備軍も含めた糖尿病該当者を追跡調査した結果、229人が7年以内に死亡していることが分かったそうです。
(内、がん死が97人、心血管死が57人)

<職場検診で糖尿病及び予備軍とされた割合>
・米国糖尿病学会基準:38.4%
・世界保健機関基準:12.8%

糖尿病になると、約4割が7年以内にがん死を迎えるというのは、とても怖い話ですよね。

筆者は最後に、「インスリンが過剰分泌される事が、発がんと関係しているのではないか」と、まとめていました。

血糖値を上げるホルモンは多数ありますが、下げるホルモンはインスリンしかないので、それが分泌量により有害になるとなると、ますます注意が必要だなと感じました。


さて次回から、「40代からの睡眠編」に入ります。

患者さんからも、「徐々に眠りが浅くなった」「睡眠の質が落ちてきた」という話はよく聞きます。

しっかり学んで、お薬に頼ることのない生活を手に入れましょう。
それではまた

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