雑誌 サンパピエ パリのホント

フランス生活情報雑誌 発行:巴里在住の貧乏人 <目次> 1、本、映画、音楽…

雑誌 サンパピエ パリのホント

フランス生活情報雑誌 発行:巴里在住の貧乏人 <目次> 1、本、映画、音楽、イベントの取材レポート 2、街中や郊外の写真 3、パリの記事又はスナップショットの依頼募集。inventionable@gmail.com 4、投げ銭制 フランス庶民派の生情報をお届け!

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日本の《サブカル》文化の受容 (下書き)

・これまでの受容  日本ブームの最高潮は5年ほど前、つまり2010年になる前だったと聞いている。その中心は、漫画、アニメを始めとするサブカルと、たこ焼き、お好み焼き、丼物などのB級グルメだ。  そもそもの日本文化の受容は、1900年のパリ万博に有名な、北斎や歌麿に代表されるジャポニスムという日本の美術文化の流行だ。その後、この国では、文学や映画、音楽といったメインカルチャーから折り紙、習字、生け花など、幅広い分野で日本文化が紹介されてきた。  たとえば文学なら、フランス

    • 再生

      ゴダールの新作、3Dです。先行上映見てきました。フランス人だって、とくに若い人は興味ないみたいで。日本で言えば、もう亡くなったけど、大島渚や若松孝二や山田洋次や伊丹十三やらと同じようなものなんだろう。

      • 物語は初めから 散文詩

         ここで会ったある気のおけない人が、この街を去った。知り合ってからそんなに経っちゃいない。バッチリ話が合うわけでもない。それなのに、すべてがどうでもいいほどに気が沈んだ。昨晩ほとんど寝ていないせいだろうか。互いに次に会う約束もせず、別れの空気さえ話を弾ませてくれず、お互い苦笑いを見せ合うようにしてわかれた。  数時間の仮眠のあとで、彼女に会いにいこうとしたとき、無性に酒が飲みたかった。会ってみると、酒なんて飲める気分じゃなかった。一緒に食べる菓子も味気ない。ぼくの頭は回って

        • 愛のウワサの真相は?

           ここは愛の街パリ、ゲイとプッシーばかりだと外国人に言われる街です。大統領も平気な顔をして、自分には隠し子がいると言える国です。ある人は、愛の国じゃない、愛人の国だといいます。男も女も、何人もの愛人がいるのが普通だというわけです。  実際、愛の話には事欠きませんし、そういった話題は、広がりやすいものです。というわけで、今回は日本の芸能人も絡めた、パリの下世話な話をします。あくまでウワサでしかないということにしておきますので、本当かどうかは保障しません。  《日本人女性にと

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        • パリの生活情報 在住日本人と、パリの出来事と、実用情報
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        • [写真]パリの町並み・メトロ・人々等、ご要望お待ちしています
          1本
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          友川かずきを知ってる日本人、特に若い人はどれくらいいるのだろう? 彼のファンだというフランス人がいると聞いた。ほんとうに、フランス人が知る日本人は、日本で有名な人とズレていることが多い。それについても、今後書いていくつもりだ。

          友川かずきを知ってる日本人、特に若い人はどれくらいいるのだろう? 彼のファンだというフランス人がいると聞いた。ほんとうに、フランス人が知る日本人は、日本で有名な人とズレていることが多い。それについても、今後書いていくつもりだ。

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          URBAN SAX パフォーマンス集団

          ぼくが知る数少ないパフォーマンス集団のひとつ。urban saxというフランスのグループ。動画は長いので飛ばし飛ばしがおすすめ。※音量注意

          URBAN SAX パフォーマンス集団

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          巴里不思議&lt;実話&gt;物語

           A国人はどんな人かとB国人に聞かれたら、誰もが答えに窮するわけで、その国の国民性なんてうまくいえるわけがありません。イタリア人は女好き、日本人は礼儀正しい、アメリカ人はバカで天才だとかいった印象論は、薄く引き延ばした生地みたいなもので、その上に何が乗っているかでまったく違う料理=ピザ=人間になります。フランス人はどんな人かなんて、ぼくはわかりません。  だからといって、このnoteで、幸福指数やら政治体制やらセックス頻度なんて話を持ち出しても、そんなものはいくらでもネット

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          彼女のすべて   ボードレール 鈴木信太郎訳

          彼女のすべて 悪魔が、屋根裏部屋に、今朝、オレを訪ねて来て、過失があったら懲らしめようと、オレに言った。 「知っておきたいことがある、あの女の魅力を作る美しいものの中でも、可愛らしいあの肉体を構成する 黒や薔薇色の品々の中でも、何が一番好い気持なのか。」 ――いみじくも「嫌はれ者」にオレは答えた。 「あのひとにはあらゆるものが強烈に匂って 何かを特別に選び出すことができない。全体にわたしはうっとりしてしまうから、なにがわたしを魅惑しているかもわからない。 あのひとは

          彼女のすべて   ボードレール 鈴木信太郎訳

          不法侵入→建物を占拠→ここ、もうオレん家ですから!

           誰も住んでいない建物に侵入して占拠し、ここは俺のモンだと主張して、家主や警察を蹴散らし、最終的には行政に認めさせて自分たちの巣にしてしまう、というトンデモナイ輩がいます。  こういう輩の占拠した建物は、パリにいくつもあるようです。彼らはたいてい、移民や貧困層、金のないミュージシャンや若い芸術家など住む場所に困る人々で、古いデパートや工場といった廃墟、空き家を自分たちで手入れして、たとえばコミューンのような住処にします。  じつは、こうした占拠行為は、スクワット運動といっ

          不法侵入→建物を占拠→ここ、もうオレん家ですから!

          イベント① サロン と、フランス語

           サロン=salonの語源は、応接間。フランスでは昔、貴族や宮廷の社交界のことをこう呼んでいた。日本人が描くサロンのイメージとしても、華やかで洗練された談話(部屋)が付きまとう。しかし現代では、多くの商業イベントが salon de ~と呼ばれている。  その一部を紹介すると、salon du cheval(馬)、salon du chocolat(チョコレート)、salon de l'agriculture(農産物)、salon du livre(本)、種類は違うがsal

          イベント① サロン と、フランス語

          サ-ビス② 仕事ゆったり、休憩たっぷり、始終のんびり

           数年で帰国する多くの貧乏な日本人が、時間をかけざるを得なくなるのが家事やその他の日常生活です。というのは、レストランは基本高いので日頃はパスタをつくり、休日は、洗濯機がない人はコインランドリーへ、時には日本の何倍も多い排水詮のつまりや水漏れ、配電設備の不具合に対応し、わざわざ予約しないと医者にも行けません。のんびりした行政サービスのことは以前書きました。  スーパーのレジが混んでいるのは当たり前。というか混んでいても、レジの手は急いでいる気配を微塵も感じさせません。「お客

          サ-ビス② 仕事ゆったり、休憩たっぷり、始終のんびり

          ほんとにやめてほしい。

           今回は個人的な愚痴なのでスルーしてください。。。  ほんとに勘弁してほしいんですね、以前も書いたのにもう一度言いたい。いえ、天気のことです。4月までは、寒い上に雨が降ったりやんだり、それに風まで。最低気温7度、最高気温15度。それが先週くらいまで断続的に続いて、そして今日、最低気温12度、最高気温24度、ナメてますね。  訳は適当ですが、天気予報だって、Légère pluie(弱い雨) Quelques nuages(曇り) Temps claire Nuageux(

          ほんとにやめてほしい。

          パリの日本人④ 日系レストラン

           他国でもそうあるように、日本食レストランのほとんどは、日本人以外の経営者や料理人によって営まれています。それはたいてい中国人で、彼らの経営する店はなぜか皆同様の黒い看板を掲げ、スシとヤキトリとテンプラがメニューに混在するという離れ技をやってのけています。  そういった店は町を歩けばどこにでもあり、庶民的な外国人は、たとえば以下のようなメニューの店に行きます。  それはさておき、  在パリの最も典型的な職業の一つが、飲食関係です。今回は、そのなかの日本食レストランで働く

          パリの日本人④ 日系レストラン

          ●フォト依頼の募集● みなさん、何かご希望があれば書き込んでください。絵や漫画の資料になるかわかりませんが、そういった希望も歓迎です。パリの中でできる範囲で撮って来ます!!とりあえずは、撮り貯めた写真をメトロ、町並み、人、風景、イベント別に分けて載せていく予定です。

          ●フォト依頼の募集● みなさん、何かご希望があれば書き込んでください。絵や漫画の資料になるかわかりませんが、そういった希望も歓迎です。パリの中でできる範囲で撮って来ます!!とりあえずは、撮り貯めた写真をメトロ、町並み、人、風景、イベント別に分けて載せていく予定です。

          パリの日本人③ 小休止 恋愛と結婚

           フランス人と日本人の結婚は、予想されるように、そのほとんどがフランス人男性(仏男)と日本人女性(日女)です。日男と仏女の場合、たいていは日男がフラれているようです。離婚が当たり前にある社会なので、この場合結婚の有無は関係ありません(若いカップルほどパックスが多いようですが)。逆に日女と仏男の場合は、仏男がフラれることも多いようです。(今回は微妙な内容なので、特に強調して「すべて聞いた話」だということを了承ください。また、不快な表現が含まれているので、苦手な方はここで読むのを

          パリの日本人③ 小休止 恋愛と結婚

          パリの日本人② 散在する日本人

           中華街は大抵の大都市にありますが、この街には加えてアラブ(イスラム)系、アフリカ系、ポルトガル系などの様々な国のコミュニティがあります。中華街は、そのまま中国人がある程度固まって住み、生活も仕事もお互い関わりが強いことを教えます。イスラム系は仕事も回せるほど強い繋がりの宗教的共同体です(最近、貧乏な日本人がイスラム教に入って仕事をもらったらしいです)。この二大コミュニティより小さな各国のコミュニティも、やはりそれぞれ独自のネットワークを持っています。(今回の文末には、すべて

          パリの日本人② 散在する日本人