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パリの日本人③ 小休止 恋愛と結婚

 フランス人と日本人の結婚は、予想されるように、そのほとんどがフランス人男性(仏男)と日本人女性(日女)です。日男と仏女の場合、たいていは日男がフラれているようです。離婚が当たり前にある社会なので、この場合結婚の有無は関係ありません(若いカップルほどパックスが多いようですが)。逆に日女と仏男の場合は、仏男がフラれることも多いようです。(今回は微妙な内容なので、特に強調して「すべて聞いた話」だということを了承ください。また、不快な表現が含まれているので、苦手な方はここで読むのを中止してください。)

 仏男と日女のカップルが多い理由は、ご想像のように、在パリ日本人の男女の割合が偏っているだけでなく、白人男性に憧れたり日本人男性(日男)に興味がない日女が多いからです。さらにいえば、日女が一部の白人男性に人気だったり、アジア人男性の地位が低いこともあるかもしれません。というのもいまだに、日男が仏女と結婚するのに、偏見の目が(特に上の世代から)全てなくなったわけではないのです。

 仏男と日女のカップルの場合、仏男はある程度収入の安定した人が多く、日女は専業主婦か、パートに出ています(上の世代からの圧力で、経済的余裕に関係なく外で働くことがあるようです)。また、仏男は比較的大人しい人が多く、日女は容姿に偏りがないそうです。言い換えると、仏男は自己主張の激しい仏女より控えめな日女を好み、日本人とは容姿の趣味が異なるようです。

 また、よく耳にするのは、これは他国でも同様らしいですが、日女のさろっぷぶりはヒドイというものです。たしかに、異国での一人暮らしの大変さには同情しますが、こういう話は各所でうんざりするほど聞かされます。もちろん、即席の日本人カップルもよくある話で、日男も国内より積極的な人が多い印象があります(フランスだから、といわれたら納得してしまいそうですが、やはり海外で羽目をはずす、後腐れがないという理由が大きいようです)。日本人カップルの場合は、駐在員、つまり日本で結婚したカップルが仕事で住む場合が多いようです。

 近年、仏男と日女のカップルが離婚した際に、日女が子供を日本に連れて帰ることが問題になっていると聞いていました。仏男には子供に会う権利がありますが、日女が拒んでいたためです(もちろん、逆のパターン、また日米カップルの場合もあります)。しかし、この4月に日本がハーグ条約に加盟し、今後は法的処置がとられるようです。

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