同人作品「無能力エルフの俺が爆睡しているのだが、これはハニーゼリービーンズ。そう、ジュエリージャンキーかもしれない件。」

無能力エルフの俺が爆睡していると気づいたのは、数分前の事。

意識が朦朧としていた俺は、意識を取り戻そうと、ムキムキの筋肉、もとい、無能力な弱体化パーツを全身に身にまとい、サーヴァントを取り払い、目を開けようとした。が、しかし、俺の目は瞬間接着剤・アロンアルファで強力接着されていたのだった。

と、ここで数分が経過。アロンアルファによって強力接着された無能力エルフの俺の目は、もう、元には戻らない。じゃあ、どうするのか?考える。

そうだ!チートなんか使わなくても、グッドアイデアが俺にはあるだろう。

爆睡するんだよ。気持ち良く。爆睡って、メチャクチャ気持ちいい。しかも、目を閉じているのだから、夢、見放題。幻、見放題。幻の名盤レコード。マギアレコード。

爆睡している無能力エルフの俺の目の前には、いろいろな風景が立ち現れる。その一端をここに記すとしよう。俺は、脳裏に語りかけているのです。

まず、俺の脳裏に現れたのは、強力ボス。

ハニーゼリービーンズ。バニラなチョコビーンズじゃないよ。ハニーゼリービーンズ。凄くキラキラしていて、綺麗だ。瑠璃色をしている。まるで幻みたいな原風景。小動物でも衝動買いしたくなるような、そんな風景。

ハニーゼリービーンズを手に取って口に含みたいくらいだ。でも、含めない。酒造のような場所で管理されているらしい。含めないのも、尊い。

ハニーゼリーも中々、ゼラチン感覚でプルプルしている。そのビーンズも一粒がジャンボサイズ。中々に上等な代物ですぜ、兄貴。って、兄貴なんていないけどね。今、夢の中なんだけどね。

次に現れたのが、ジュエリー。ハニージュエリーみたいなやつ。でも、ちょっと待った。俺って、ジュエリージャンキーじゃねぇの?本当に。ジュエリージャンキー。イイ言葉の響き。ジュエリージャンキーに陥ってしまった。

ジュエリージャンキーの無能力エルフの俺の目は、瞬間接着剤で、もう元に戻らない。いわゆる爆睡人生だ。でも、俺はそんな爆睡超々気持ちいい爆睡語彙力崩壊涙腺崩壊爆睡快感人生の幕開けに感動している。

気がつくと、目のスキマから涙が流れ出ていた。しかも、硫酸の涙。

それで瞬間接着剤の成分が溶解して、俺の目はパチリと開いた。

「やった!」思わず叫びたくなる。

しかし、というか、元の日常に戻ってしまうのだ。爆睡人生の予感も案の定、打ち砕かれる。無能力エルフの俺は、爆睡人生にピリオドの向こう側を見る隙もない程、ピリオドを打った。

もう、この件は勘弁。瞬間接着剤、やっぱ激痛。

無能力エルフの俺は、今日も、無能力な日常をチートも使わずに生きる。

俺の人生って、これで良かったのかな?

ねぇ、いいとも!の観客席の皆。どうですか?

そちらの世界線は、どうなっていますか?

これでこの文章は、終了ですか?

終了ですか?

終末ですか?

世紀末覇者ですか?

感涙必死ですか?

ハンカチ良いですか?

黄色いやつ。ください。

セットで。

Wで。

あ。